[バイク駐車場問題]千葉市の拡充取り組みを調査:125ccバイクを駐輪場へ積極的に受け入れていた

[バイク駐車場問題]千葉市の拡充取り組みを調査:125ccバイクを駐輪場へ積極的に受け入れていた

2023年4月、千葉県千葉市が自動二輪車(50cc超)駐車施設の附置義務化を施行した。バイク駐車場の増加が期待されるが、はたして現状はどれほど充実しているのだろうか? 実際に調査してみた結果をレポートしよう。


●文:田中淳麿(ヤングマシン編集部)

バイク駐車場の拡充に取り組む千葉市

千葉市内には6区で50の鉄道駅がある。中でも千葉駅は千葉県の中心駅として、JR東日本の在来線6線と京成電鉄、さらに千葉都市モノレールが乗り入れている。

都心や成田空港へのアクセスもよく、駅ビルのほか、そごう千葉店などの大規模商業施設も集積している。

そのためか、千葉駅の各出入口周辺には自転車駐輪場が数多く設置されている。

こうした施設には2013年の自転車条例規則の改正以降、125cc以下の自動二輪車(原付二種)を受け入れているところもあり、東口にほど近い第5自転車駐車場もそのひとつだ。

収容台数311台という大きな駐輪場で、その一画に原付二種の置き場が作られていた。

駐車枠が原付一種(一般原動機付自転車)のままなのでお尻がはみ出ているバイクもあったが、実用上は問題ないレベルで、リーズナブルな料金とあわせてありがたい施設だ。

今回調査してみて、とくに駅前は賑わいと活気にあふれていた。それだけに、附置義務化による自動二輪駐車場の増加に期待したいところだ。

形式原付一種が駐車可左のうち原付二種も駐車可
管理棟がある駐輪場2110
コイン式駐輪場102

千葉駅東口第5自転車駐車場

千葉駅東口第5自転車駐車場。

千葉駅東口から370mに位置し、自動二輪車(50cc超125cc以下)まで駐められる自転車駐車場。千葉都市モノレール1号線・栄町駅にもほど近く、立地の良さが魅力だ。

バイクの一時利用は入庫から24時間まで150円、以後24時間ごとに150円が加算される。定期利用もでき、市民の場合は1か月600円、1年6600円とリーズナブル(高校生以下なら半額)。

また市民以外も定期利用が可能となっている。

設備は平地で全面舗装されており、施錠にはチェーンロック式が採用されている。

精算機はコイン式(千円札可)で一時利用券や回数券は利用不可。

千葉市役所バイク駐車場

千葉市役所バイク駐車場。

用務のため市役所本庁舎に来庁した方のためのバイク駐車場。

2ヶ所あり、大型バイクにも対応。自治体の姿勢が見える場所でもある。

70台置きの広々としたスペースを確保。

10台置きのスペースも用意。

千葉駅西口第1自転車駐車場

千葉駅西口第1自転車駐車場。

千葉駅西口から130mに位置する立体駐車場の1階にあり、原付一種まで駐められる自転車駐車場。

原付の一時利用料金は入庫から24時間まで150円、以後24時間ごとに150円が加算される。

定期利用については市民なら1か月1000円、1年1万1000円(高校生以下なら半額)。なお市民以外も定期利用可能だ。

出入口はゲート式。満空表示があるのは珍しい。原付の一時利用は26台が可能。

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