![[自分だけのバイク選び&最新相場情報]ホンダ「モンキー125」(2018) 試乗レビュー](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中古車を選ぶ際、なかなか悩ましいのが何を持って完調の状態といえるかわからないこと。そこで役に立つのが、劣化や不具合のない新車当時の試乗レビューだ。自分が中古車を試乗して、それぞれの個体の状態を確かめる際の参考にしてみて。
●文/写真:ヤングマシン編集部(丸山浩) ●外部リンク:ホンダ
ホンダ「モンキー125」(2018) 試乗レビュー
この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2018年モデルについて紹介するぞ。50ccのモンキーがディスコンとなっていたこともあり、その登場が衝撃的だった初代だ。 ※以下、2018年5月公開時の内容に基づく
走行性能が格段にアップ、「普段の足」として使える
大きくなったとはいえ、あらためて見てもこのフォルムは紛うことなきモンキー。バルーンタイヤも似合っている。全体的な車体サイズはひと回り以上大きくなったけどね。跨ってみると、ちょっと絞り気味のハンドルバーは手前にセットバックされてライダーに非常に近く、ライポジは上体が直立した完全リラックス系。
厚手のシートが、これまたフワフワクッションで実に乗り心地がいい。ベースとなったグロムは軽い前傾気味でスポーティな雰囲気だったけど、ここはしっかり変わっている。50㏄時代に比べて車体が大きくなったぶん、脚が横に拡がるようになったけれど、12インチのコンパクト車両だから足着き性は両足かかとまでベタベタ。
ちょっと近所のコンビニまで行くときに使うといったモンキーの持ち味である「手軽さ感」は、まったく失われていない……というか、手軽さではモンキー125の方が勝っているかもしれない。今になって思うと、50㏄時代のモンキーはそのサイズから、手軽さより大人のトイ感といったものの方が大きかった。やっぱり実際に走って使うとなると8インチホイールは小さすぎたかな。
ホイールベースも短かったからコンビニまで行くにしても安定性はけっして良好だとは言い切れなかったし、パワーも3.4psと非力で、幹線道路を走るにはかなり勇気が必要だった。だから「乗る楽しさ」より「所有して眺めたりイジッたりする楽しさ」が勝っていたと思う。そこで12インチホイール&125ccになったモンキー125だ。
4速マニュアルのエンジンはモンキーらしいトコトコ系のマイルド特性ながら、スロットルを開けると最大9.4psと実力的にはパワフル。ホイールベースも長くなって安定感の面でも不安がなくなっていたから、幹線道路も十分クルマの流れに乗って走ってくれるはずだ。
それに足まわりが実にしっかりしていたのが高評価。本格的な倒立フォークはハードブレーキング時もしっかり奥まで粘ってくれるし、そのブレーキ自体が50㏄時代の前後ドラムではなくて良く止まる前後ディスクと、性能面では比べ物にならない。しかもABSモデルまで存在している。スポーツ性の高いグロムをベースとしたことが、いい方向に出ている感じ。モンキー125は走行面の進化が顕著だ。
「フロントのみのABS」をチェック
モンキー125にはABSありなしの2モデルがあり、今回試乗した車両はABSありのモデル。ABSはフロントのみに付いているのだが、試してみたところホイールがロックする寸前で的確にブレーキ液圧を逃がしてくれ、上の排気量のバイクに付いているものと感覚的には遜色なかった。
足まわりがいいから、走りが断然楽しい。
ブレーキは前後ともディスクを採用。フロントのみABS(アンチロックブレーキシステム)を装着したタイプが設定されている。
カスタム面でも大いに期待できる
モンキーと言えば、やっぱりカスタム。どう自分好みにイジッていくかも大きな楽しみで、このあたりも十分期待できる。日本発売時のカラーリングは赤×白と黄×白の2色ということだが、海外には青×白や黒×白もあるとか。好きな色にペイントしてみてもいいよね。
それに飽き足らず外装をゴソっと変えてレプリカも作ってみたくなってくる。やっぱり僕だったらCB900Fレプリカを作ってみたいところ。でも、今なら旬のモンキー・アフリカツインなんてのも面白そうだな。動力面もグロム系エンジンなので、聞けばすでにサードパーティが続々と開発中だとか。パワーアップパーツについては、いろんなものが出てくるだろう。
もちろん、そのままでも既にカスタムしてあるような質感の高さもポイント。フェンダーはメッキスチールだし、ヘッドライトやウインカー、テールランプといった灯火類はすべてLED。キーをONにしたときのメーター演出もユニークだ。それに50㏄時代だったらカスタムして手に入れてたようなしっかりした足まわり。カッコいいし従来はできなかったちょっと元気な走りもこなしてくれる。
リヤにはABSがないけど、逆にわざとロックさせてブレーキターンなんて遊びもこのサイズなら挑戦しやすい。そうそう、頑張れば写真のようにフロントを浮かすこともできるんだよ。従来の楽しみに「乗る楽しさ」がさらに広がったモンキー125。その遊びゴコロは生まれ変わっても不変だったぞ。
50㏄時代と比べて大きく違うのは、その安定感。普段用として乗り回すのにも十分な走行性能を手に入れた。走りの楽しさが増えたぞ。
ホンダ「モンキー125」 の最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(自分だけのバイク選び)
ヤマハNMAX155試乗レビュー この記事では、ヤマハの原付二種スクーターから、NMAX ABS(125)の2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年7月公開時の内容に基づく 【NMAX[…]
ホンダPCX/160(2020/2021)比較試乗レビュー この記事では、ユーロ5に対応するため全面的に刷新し、第4世代となった2021年モデルと前年にあたる2020年モデルについて比較して紹介するぞ[…]
ホンダ CB400スーパーフォア(2018) 試乗レビュー この記事では、平成28年度排出ガス規制に法規対応するなどモデルチェンジを実施した2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月[…]
ホンダ CB1300スーパーボルドール(2018)試乗レビュー この記事では、平成28年度排ガス規制に対応しモデルチェンジを行った2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月公開時の内[…]
ホンダ「モンキー125」(2024)試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2024年モデルについて紹介するぞ。初期のモンキー125に近い、シンプ[…]
最新の関連記事(モンキー125)
WMTCモード燃費×タンク容量から航続距離を算出してランキング化 この記事では、国内4代バイクメーカーが公表しているWMTCモード燃費と燃料タンク容量から算出した1給油あたりの航続可能距離を元に、12[…]
“次”が存在するのは確実! それが何かが問題だ 2018年に発売されたモンキー125以来、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、そしてダックス125と、立て続けにスマッシュヒットを飛ばしている[…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
ホンダ「モンキー125」(2024)試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2024年モデルについて紹介するぞ。初期のモンキー125に近い、シンプ[…]
ホンダ「モンキー125」(2021)比較試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2021年モデルについて紹介するぞ。ミッションが5速化されたうえに[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定 カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
ピカイチの快適性を誇り、タンデムユースも無理ナシ ようやく全日本JーGP3の開幕戦が近づいてきて(記事制作時)、最近はバイクに乗るトレーニングもスタート。 筋力が増えたことで、これまで苦手だった車種で[…]
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
最新の投稿記事(全体)
閲覧無料&応募無料だから、試しに応募してみるのもアリ 現在、発刊中の「ヤングマシン”D”(電子版)9月号」にて豪華プレゼントがもらえる読者プレゼントを実施中だ。その賞品の一部をご紹介しよう! カエディ[…]
スペシャルラテを飲みながら新型 ハンター350を堪能 東京・浅草の雷門の近くにあるカフェ「ORTIGA(オルティガ)」。ライダーが集うライダーズカフェとしても有名だ。 そのORTIGAで、8月17日([…]
高音質サウンドはそのままに軽量化を実現! 「BT MINI Plus RCF」は、まさしくライダーのニーズに応えるべく開発された新モデルだ。まず、インカムとしては気になる音質についてだが、「BT MI[…]
抽選でサイン入りベースボールシャツが当たるチャンスをお見逃しなく 株式会社カワサキモータースジャパンが展開するカワサキプラザネットワークでは、「Kawasaki Plaza Racing Team 8[…]
ガレージで眠っているマシンを引っ張りだそう! 今後の展開も期待されるポテンシャルの高さが魅力 コンストラクターの手によるオリジナルフレームを用いたシングル&ツインレースが流行した1990年代、オーヴァ[…]
- 1
- 2