イタリア製”Z1000RS”/ZX-4ターボetcへ熱視線! カワサキ関連注目ニューストピック【2025年3月版】

イタリア製"Z1000RS"/ZX-4ターボetcへ熱視線! カワサキ関連注目ニューストピック【2025年3月版】

量産史上初のスーパーチャージャー搭載バイク、Ninja H2シリーズをはじめ、現行車で唯一の250cc4気筒を積むNinja ZX-25Rなど、独自路線を追求し続けているカワサキ。そんな同社に関連して、2025年3月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。新型続々に、トリックスターのターボカスタムも熱い!


●文:ヤングマシン編集部

カワサキ新型「ニンジャ1100SX/ニンジャ1100SE」3/29発売

カワサキは、ニンジャ1000SXから排気量アップでフルモデルチェンジした「ニンジャ1100SX(Ninja 1100SX)」を3月29日に発売。エンジンは同時発表のヴェルシス1100と同様に、排気量を55cc増加し1098ccへアップ。装備も最新トレンドを取り入れたアップデートを実施し、さらにブレンボ&オーリンズで武装した上級仕様のニンジャ1000SX SEを新たにラインナップした。

これまで通り、手動で高さ調整可能なスクリーン、2段階のパワーモード、インテグレーテッドライディングモード、カワサキトラクションコントロール(KTRC)、クルーズコントロールといった先進機能も備えている。

日本仕様の目玉といえるアップデートは、エリミネーターSEで日本メーカーとして量産車初採用した前後ドライブレコーダーがどちらのグレードでも標準装備されることだ。Gps機能付きなので、緊急時の映像をとらえたり、ツーリングムービーの作成など、さまざまに活用できるだろう。このほかETC2.0車載器やUCB-Cポート、グリップヒーター標準装備というのも見逃せない。

カワサキ新型「Z900SE」デザイン刷新して4/12発売!

カワサキが欧州でZ750、Z800に連なる後継車として、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」を発表したのは2017年のこと。以来、1972年のZ1から連綿と続く900ccクラスの4気筒マシンの先進的な姿を提示し続けてきた。バリエーションモデルとしてオーリンズ&ブレンボで足まわりを強化した「Z900 SE」も追加されたことは記憶に新しい。

このZ900 SEの国内向けモデルが4月12日に発売される。2025年モデルでは、ほぼ全身に手が入った。主要なところを挙げるだけでも、鋭い眼光の“凄みデザイン”を磨き上げ、エンジンはカムプロファイルの変更や電子制御スロットルの新採用で中速域の力強さを増加。IMU搭載など各種電子制御も最新化した。

フレームやエルゴノミクスも改良されたほか、カワサキとして初めて音声コマンドとターンバイターンナビゲーション表示に対応したメーターを採用したこともトピックだ。

カワサキ新型「ヴェルシス1100 SE」排気量増大でパワーアップ

カワサキが、ヴェルシス1000SEの後継モデルとなるアドベンチャークロスオーバー「ヴェルシス1100SE」を2025年4月12日に発売する。日本向けはSE仕様のみのラインナップで、しばらくはヴェルシス1000SEも併売になる模様だ。

エンジンはほぼ同時発表のニンジャ1100SXと同様、従来の77.0×56.0mmから3mmのストロークアップ(77.0×59.0mm)。排気量は55ccアップの1098ccに。こちらは135psと15ps増の大幅なパワーアップだ。インテークファンネルのセンター2つを外側ファンネルより45mm延長し、4000~7000rpmのトルク向上も果たした。

また、電子制御による数々のライダー支援システムを標準採用しているほか、音声コマンドによる新たな連携機能を有したスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」を新たに実装。ナビゲーション機能も利用できるようになった。

カワサキ「エリミネーター」2025年モデルで白復活

カワサキは、前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」に追加色“パールロボティックホワイト”を発表。このカラーリングは、2023年4月に発売された初期モデルにラインナップされていたもので、2025年モデルとしては北米のエリミネーター500などにも採用されている。

これで当初は1色のみのラインナップだった2025年のスタンダードモデルが、2色展開になった。主要諸元に変更はなく、価格も81万4000円で現行のメタリックフラットスパークブラックと変わりない。48psを発揮する並列2気筒エンジンや、カワサキ同クラス唯一のETC2.0標準装備などもそのままだ。

カワサキ「ニンジャ400」2025年モデルに新色×2が登場

カワサキは、ニンジャ250と共通の車体に398ccの並列2気筒エンジンを搭載し、タイヤをラジアルに換装したフルカウルスポーツ「ニンジャ400」の2025年モデルを4月26日に発売する。従来のKRTエディション(ライムグリーン)は廃止され、ダーク系のカラーを基調としたニューカラー2色が登場した。

ニンジャ400シリーズは、φ41mmの大径フロントフォークやラジアルタイヤが優れた動力性能を支え、LEDの2眼ヘッドライトがカワサキらしい「Sugomi」を表現。コンパクトでハイパフォーマンス、かつリーズナブルな価格設定により、400ccクラスで好調な売れ行きを続けている。ABSやヘルメットロックは標準装備。ETC2.0車載器(オプション設定)はシート下に収納可能という利便性もうれしいスーパースポーツだ。

カワサキ「Z400」の2025年モデルが4月26日発売

カワサキは、Z250と共通の車体に398ccの並列2気筒エンジンを搭載し、タイヤをラジアルに換装したストリートファイター「Z400」の2025年モデルを4月26日に発売する。

Z400は、ニンジャ400シリーズと共通のエンジン&車体のネイキッドスポーツ。カワサキ自身はこれをスーパーネイキッドとし、五感を刺激する乗り味と「Sugomi」デザイン、「Sugomi」パフォーマンスを標榜していることで知られている。ABSやヘルメットロックは標準装備。シート下にはオプションのETC2.0車載器やカワサキシャックルロック2が収納可能だ。

2025年モデルでは主要諸元に変更はないものの、ニューカラーが登場。グレー系ボディにグリーンフレームという組み合わせだ。価格は+2万2000円アップ。74万8000円となった。

カワサキ「ニンジャZX-25R SE」2025年モデルが登場

カワサキは、現行でクラス唯一の4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「Ninja ZX-25R SE」にニューカラーを設定。2025年モデルとして4月26日に発売する。2023年4月のマイナーチェンジで令和2年排出ガス規制に準拠しており、サーキットモード対応のTFTメーターやLEDウインカーなどを採用していることは変わらずだ。

2025年モデルでは、KRTエディションが廃止され、ニューカラーとしてメタリックマットミステリアスグレー×メタリックフラットスパークブラックが登場。ラインナップはこの1色のみとなる。価格は2万2000円アップし、99万2200円となった。

トリックスター『ZX-4Rターボ』最高速300km/hの壁に再び挑む!

2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初お披露目されたトリックスターのターボカスタムマシン「ZX-4ターボ」。2024年11月に日本自動車研究所 城里テストセンター(JARI)の高速周回路で最高速チャレンジの第1回を行い、事前テストは実施していたものの、全開高回転域のまま走り続けたことはこれまでなかった。

当時は平均130psをマークし、300km/hの数字が見えたかに思えたが、無念のエンジンブロー。メーター読み252km/h、実測237km/hという記録にとどまっていた。

当然のごとく再チャレンジを宣言していたトリックスターが、2025年春という予告通り、三寒四温の季節に再びJARIでのアタックを敢行した。今回はメーター読みでかなり300km/hに近づいた結果となった。しかも、エンジンブローなしというから驚きだ。

新生ビモータ第2弾「KB4RC」473万円で3/25発売へ

カワサキとビモータがコンビを組んだのは、2019年のこと。KB4を皮切りに、2025年4月現在では6車種をラインアップしているが、カワサキが日本に導入したのはKB4のみだった。しかしこのたび、待望の国内第2弾のビモータが上陸。全国のビモータ正規販売店で、3月25日に発売された。

「KB4RC」は、その名称どおりエンジンとシャーシはKB4と共通するユニットを用いたネイキッド。エンジンはカワサキ・Ninja1000SXなどに搭載されている1043cc水冷並列4気筒で、142ps/10000rpmを発生。そのエンジンを強度メンバーとするフレームはフロント部がクロモリ鋼トレリス構造で、切削アルミのピボットプレートでアルミ製3ピース構造のスイングアームと接続する。

いわば、”Z1000RS”ともいえるモデルで、ふつうのバイクでは飽き足らないエンスージアストの心をゆさぶる、クラフトマンシップの結晶。それがKB4RCというバイクなのだ。

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