
2025年2月4日、「東京・大阪モーターサイクルショープレスカンファレンス」が行われ、国内4メーカーをはじめとした出展者の出展予定モデルが明らかになった。さらに、どうやら隠し玉も用意されているようだ。本記事では国内4メーカーの出展予定と東京・大阪モーターサイクルショーの開催概要をお伝えしたい。
●文:ヤングマシン編集部
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任!
日本二輪車普及安全協会は、2025年3月開催の「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発表するプレスカンファレンスを行った。この中で、両モーターサイクルショーに共通するメインテーマとして「いいね、バイク」を掲げ、大阪のサブテーマには「バイク&ピース」、東京には「バイクって、想像以上だ」を設定。ベテラン層から若年エントリー層まで楽しめるイベントコンテンツを企画、実施するとした。
また、今回両モーターサイクルショーの連動強化とともに、若年層へのアプローチを図るため、動画配信サイトを中心にさまざまな活動を行う2.5次元アイドルグループ「すとぷり」のメンバーであり、現在バイクの免許取得を目標に掲げている「さとみ」を両モーターサイクルショーのアンバサダーに任命。後日予定の両モーターサイクルショーのテーマソングを担当するほか、会場ではスタンプラリーブースを設置し、スタンプラリー完遂者には限定のオリジナルショッパーを配布する。
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任!
ホンダは電動過給機付きV型3気筒エンジン、CB750ホーネット、レブル250 Eクラッチなどを展示
ホンダは、昨秋のEICMAで世界初公開した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」のコンセプトモデルを参考出品するほか、市販予定車として「CUV e:」(正式には未発表)、そして国内モデルを正式発表したばかりの「CB750ホーネット」、「レブル250 Eクラッチ」、発売したばかりの「CB1000ホーネット」を展示予定だ。
中でも注目はV型3気筒で、すでに走れる車両が存在し、ホンダの二輪事業本部長も自身で「乗った」と証言するなど、日増しに注目度が高まっている。ヤングマシンではスーパースポーツの市販車を熱望するとともにVFR800Fの後継モデルも予想しているが、まずはプロトタイプのエンジンをその目で確かめてほしい。
また、750/1000ホーネットやレブル250 Eクラッチなどは跨り可能な機種もあるはず。例年ホンダは多くの跨り可能な車両を展示しているので、こちらも楽しみだ。
電動過給機付きV型3気筒エンジン(コンセプトモデル)
HONDA REBEL 250 S Edition E-Clutch[2025 model]パールカデットグレー
HONDA CB750 HORNET[2025 model]デジタルシルバーメタリック
HONDA CB1000 HORNET SP[2025 model]マットバリスティックブラックメタリック
HONDA CUV e:[2025 EU model]
もう走れるプロトがある! 市販化も明言だ 「内燃機関領域の新たなチャレンジと位置づけており、モーターサイクルを操る楽しさ、所有する喜びをより一層体感できることを目指している。走りだけでなく、燃費、排ガ[…]
ヤマハは発売予定車両のほか隠し玉を示唆
ヤマハの出展モデルは、春以降発売予定としている「YZF-R9」、夏以降発売予定としている「トレーサー9 GT+」、プレスカンファレンスと同日に正式発表された「MT-07 Y-AMT」などのほか、国内初お披露目モデルも予定しているという。
これが何になるかは不明だが、YZF-R125やMT-125、XSR125らと同じVVA水冷単気筒エンジンを搭載したオフロードモデルではという噂も。これに関してはさらなる情報収集に努めたい。
このほか、2024-2025年モデルの跨り可能な展示などもあるはずだ。
YAMAHA R9[2025 EU model]Icon Blue
YAMAHA TRACER 9 GT+[2025 EU model]Cobalt Blue
YAMAHA MT-07 Y-AMT[2025 model]マットライトグレーメタリック4
「スズキオシフェス」をテーマにスズキ推しを増やす!
スズキはカンファレンスと同日に、いち早くプレスリリースを発行。特設サイトも公開した。今回のスズキブースは「スズキオシフェス」を出展テーマとし、多くのライダーを「スズキ推し」するべくブースを展開するという。また、例年に比べてスペースを拡大した物販エリアでは、定番のスズキグッズに加え、スズキの推し活をより充実させる「スズキオシ」グッズを販売する。
展示車両は、昨秋のEICMA2024で発表した新型「DR-Z4S」「DR-Z4SM」の海外仕様モデルや原付一種の折り畳み電動モペッド「e-PO」を参考出品予定としており、国内市販化への期待を煽る内容になっている。このほか「Hayabusa」や「Vストロームシリーズ」、「GSX-Sシリーズ」を中心に幅広いラインナップとし、跨り可能な車両も用意される。
SUZUKI DR-Z4S[2025 EU model]Champion Yellow No. 2 / Solid Special White No. 2
SUZUKI DR-Z4SM[2025 EU model]Sky Gray (Q1T)
SUZUKI e-PO[公道走行調査用車両]
スズキブース イメージ
カワサキはニューモデル×3機種やビモータを展示
カワサキは、国内モデル未発表の「ニンジャ1100SX/SE」、「ヴェルシス1100 SE」、「Z900 SE」の3機種を展示予定。ニンジャ1100SXはスタンダードとSEの2バリエーション、ヴェルシス1100およびZ900はSEのみを展示する模様で、後日登場が予想される国内モデルのラインナップが同様になるのかも注目だ。
また、bimotaモデルはスーパーバイク世界選手権のシーズンオフテストで絶好調が伝えられるスーパースポーツモデル「KB998 Rimini」、ハブセンターステアを持つアドベンチャースポーツ「Tesi H2 TERA」、プレミアムな4気筒ネイキッド「KB4RC」の3機種が展示される。
このほか、プラザコーナーが接地され、アパレルの展示/販売も行われる。
KAWASAKI Ninja 1100SX SE[2025 EU model]Emerald Blazed Green / Metallic Diablo Black
KAWASAKI VERSYS 1100 S[2025 EU model]Metallic Graphite Gray / Metallic Diablo Black
KAWASAKI Z900[2025 EU model]Metallic Moondust Gray / Metallic Spark Black / Candy Lime Green (GN1)
bimota KB998 Rimini
bimota Tesi H2 TERA
bimota KB4RC
第41回 大阪モーターサイクルショー2025 開催概要
会期:2025年3月21日(金)~3月23日(日) 10時~17時 一般公開
会場:インテックス大阪 1号館/2号館/屋外展示場
出展者数:139者(2025年2月4日現在)
主催:日本二輪車普及安全協会
入場料:【前売】一般2200円(U22割=1800円/U22ペア割=3000円)
【当日】一般2600円(U22割=2100円/U22ペア割=3600円)
※U22割は18~22歳対象 ※高校生以下、障碍者の方は無料
第52回 東京モーターサイクルショー 開催概要
会期:2025年3月28日(金)~3月30日(日)
3月28日=10時~13時 特別公開(第8ホールのみ一般公開)
3月29日=10時~18時 一般公開
3月30日=10時~17時 一般公開
会場:東京ビッグサイト 第1/第2/第3/第8ホール
出展者数:180者(2025年2月4日現在)
主催:日本二輪車普及安全協会
入場料:【前売】大人券2200円/ペア券4000円/アンダー22割券1400円
【当日】大人券2600円
※高校生以下は無料 ※障碍者の方は本人と介護の方1名まで無料
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
ホンダCB1000Fコンセプト、カワサキZ900RSへの「負けん気」を胸に登場か? 鈴鹿8耐でデモ走行を披露したホンダの「CB1000Fコンセプト」は、生産終了したCB1300シリーズの後継として期待[…]
長距離ツーリング休憩時の立ち寄り場所の参考に 本記事の作成にあたり、AIの補助を借りつつ、「東名高速道路 グルメ おすすめ」「サービスエリア ランキング」「各SA PA名 グルメ」といったキーワードで[…]
空と大地が出会う場所に生まれた最新グルメスポット 明治期の開墾以来、総面積約5000ヘクタールの「牧之原大茶園」を中心に豊かな茶文化が息づいていた日本一の茶畑を誇る“お茶のまち”静岡県牧之原市。 空へ[…]
若月佑美が初のバイクを納車、購入モデルは? 2025年の2月に免許を取得したという若月佑美さん。 当時の話は以下インタビューで詳しく語ってもらったが、以降はどのバイクを買うか悩みに悩んだという。 そん[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
モトラのデザインエッセンスが令和に登場 バブルが弾ける前、空前のオートバイブームが訪れた1980年代には現在では思いもよらぬほど多種多様なモデルが生まれた。ホンダからは、トールボーイデザインの新しいコ[…]
1971年の東京モーターショーに突如出現した750cc2スト並列4気筒、YZR500の4気筒マシン・デビュー2年前! いまでもファンの間で幻のドリームマシンとして語り継がれるヤマハGL750。その衝撃[…]
スズキは、昨年のEICMAで世界初公開、大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで日本でも公開した新型モデル「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を見て、触って、跨ることができるイベント「スズキ モ[…]
取り扱いが始まった4輪用ブレンボを装着したロードスターと2輪用ブレンボを装着したMC Gemma GPZ900R カスタムの提案として、ブレンボ/アクラポビッチ/モートーンは最大面積での展示 アクラポ[…]
人気記事ランキング(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
「走る」を変える次世代の相棒 一般的なガソリンバイクが燃料を燃焼させてエンジンを駆動するのに対し、電動バイクはバッテリーに充電した電気でモーターを回して走行する。そのため、排気ガスを一切排出しない、環[…]
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム 【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗[…]
FLHCヘリテイジクラシック:美しいスポークホイールは新作チューブレス仕様だ! クラシックテイストは、伝統あるブランド・ハーレーダビッドソンにとっては大きな魅力であり、誇るべきポイントと言えよう。 ラ[…]
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定 カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4[…]
- 1
- 2