
2023年7月にニンジャZX-4Rが誕生したことで、俄然期待が高まっているカワサキの4気筒ヨンヒャク派生モデル。ホンダからも完全新設計の4気筒400ccが誕生するとの噂があるが、一歩サキ行くカワサキとしては、登場前にライバルを突き放しておきたいところ。特に、出せば大ヒット確実のヘリテイジネイキッド「Z400RS」は、誰もが待ち望む1台。他にも様々な派生企画が存在するだろうと思われる。
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD/鰭崎真司
ZX-4R派生のミドルZは2025年頃登場か?
カワサキから待望のニンジャZX-4Rが登場し、さらにホンダからもCB400スーパーフォアの後継機種が完全新設計で登場するとの噂が飛び出すなど、にわかに騒がしくなってきた4気筒ヨンヒャク戦線。その背景には日本の需要のみならず、世界的な、特に中国における400ccクラスの人気上昇などがあるため、この流れはしばらく続くものと思われる。
とはいえ、2022年のCB400SF/SB生産終了で一度は途絶えた“4気筒ヨンヒャク”を、果敢に、しかも史上最強の77psを引っ提げて復活させたのはカワサキである。ライバルが追い縋って来る前に、4Rの派生機種を投入してこの座を盤石にしておきたいところ。特に多くのライダーが期待しているのが、今や日本一の人気バイクと言っても過言ではないZ900RSの400cc版「Z400RS」だろう。
ニンジャZX-4Rがデビューしたことで、そのネイキッド版が登場することはほぼ確定といっていい。ZX−4R発売前に開催されたメディア試乗会でも、カワサキの開発陣は派生展開への意欲を覗かせていたし、カワサキ社内には400cc4気筒の様々な車両企画が存在しているとの情報もある。その第一弾がZ400RS…とヤングマシンでは睨んでいるわけだ。
登場は2025年頃と予測されるが、ホンダのブランニュー4気筒400は2024年登場の可能性もアリとのことだから、場合によってはカワサキも前倒しで攻勢を掛けてくるかも?! その頃にはRS以外のZX‐4R派生モデルの姿も見えてくるかもしれない。
ZX-4R派生第2弾は“中型ZZ-R復活”に期待!!
その“Z400RSに続く4R派生モデル”だが、ストリートファイター的なネイキッドモデルや、アップハンドルや大型カウルを持つスポーツツアラーなどは、間違いなく企画に挙がっているハズ。特にヤングマシンが期待したいのが、4気筒ヨンヒャクを積むミドルクラスのスポーツツアラーだ。
そもそもカワサキスポーツツアラーの祖と言えば、“ズィーズィーアール”ことZZ-Rシリーズで、それを華麗に進化させたのが、現行のニンジャSXシリーズ。となれば、ZX-4R派生で、大人が満足できるプレミアムな400ツアラーも検討願いたい。ホンダのCB400スーパーボルドールなき今、独自のポジションを構築できるハズだ!
【KAWASAKI Z400RS|予想モデル】
【KAWASAKI Z400RS|予想モデル】せっかくの新開発400cc4気筒。このエンジンをもっとも効果的に使える派生を考えた際に、ネオクラシックが企画されないワケがない。
【1979 Z400FX/1989 Zephyr(400)】400クラスに“4気筒ブーム”を巻き起こしたZ400FX。その10年後に“ネイキッドブーム”を生み出したゼファー400。少々間が開いたものの、新生Z400RSによって400cc/4気筒/ネイキッドのブームが再来する可能性大だ!
【KAWASAKI Ninja400SX|予想モデル】
【1990 ZZ-R400】スーパースポーツ、ヘリテイジネイキッドとくれば、派生展開を望みたいのはやはりスポーツツアラー。特に400ccのツアラーは日本には最適サイズで、4気筒のパワーと滑らかさがあれば、高速巡航も快適。名機ZZ-Rシリーズを生み出したカワサキならば、当然計画に入っているハズ?!
※本記事は2023年7月31日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニンジャZX-4Rシリーズ)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
目指すはボンネビルの最高速度記録! 前回はエンジンブローで力尽きたが…… 2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初お披露目されたトリックスター「ZX-4ターボ」は、2024年11月に日本自動車[…]
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
人気記事ランキング(全体)
【ご注意】本記事は、エンジンオイルの過剰注入がエンジンに与える影響を確認するための実験であり、一般使用車両での実施や再現を推奨するものではありませんのでご了承ください。 オイルの規定量は守らなくちゃイ[…]
インフレの今、価格破壊王のワークマンがまたやってくれた! 春から初夏にかけ、ツーリングのシーズンがやってきた。爽やかな空気を全身に浴びてのライディングは最高だ。しかし…この期間はジメジメ・シトシトの梅[…]
その姿、まるでGB400TT MkIIの正統後継者! 欧州ホンダは、2025年も例年通りカスタムコンテスを開催。これは正規ディーラーがホンダ車をベースにカスタムを手がけ、オンライン投票で最優秀マシンを[…]
圧倒的に軽いCB1000Fコンセプト。足着き性も良好だ CB1000FコンセプトをCB1300スーパーフォアと比較すると、前者の方がコンパクトで引き起こしも圧倒的にラク。ただ跨ってみると意外と大柄な印[…]
フェイスリフトと前後サスペンションの再設定 ホンダが「XL750トランザルプ」の国内2025年モデルを発売する。CB750ホーネットに似た2眼ヘッドライトを新たに採用し、センターダクトを設けたウインド[…]
最新の投稿記事(全体)
1位:CB400FOURは前期型→後期I型/II型でなにがちがう? 1974年に初登場したホンダCB400フォアは、初代とそれ以降でなにが違うのかを紹介した。ご存じ初代モデルは全車408ccのために発[…]
“Neo Retro”ロードスポーツ:2016年モデル 発売は2016年4月15日。現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロ[…]
2003年モデル概要:MotoGP直系の先進技術を取り入れたSSとして登場 2003年当時、最先端のMotoGPマシンだった「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随所に取り入れ開発された。初[…]
歴史的な価値のあるパーツに使われることが多いマグリコート ホイールやエンジンカバー、といっても一般的な市販モデルではなく、アフターマーケットパーツやレース用のホイールやカバー類に使われることの多い、マ[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
- 1
- 2