ヤマハは、フロント2輪の中型スクーター「トリシティ300」に2020年9月の発売して以来初めての変更を施し、2023年12月15日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
ヤマハが誇るフロント2輪のLMW(Leaning Multi Wheel)機構を採用するスクーター「トリシティ300」が、2020年9月の発売以来初めてのマイナーチェンジを受けた。停車時や押し歩き時に車体の自立をサポートするシリーズ唯一の装備「スタンディングアシスト」など、利便性や快適性はそのままに、令和2年(平成32年)排出ガス規制に適合し、カラーリング&グラフィックも一新された。
最新の292ccブルーコアエンジンは、最新の排出ガス規制に適合しながら、動力性能はそのままのスペックをキープし、さらにWMTCモード燃費は31.5km/L→32.2km/Lと改善されているのもポイントだ。
このほか、音叉ロゴエンブレムを追加したスマートキーシステムも採用し、価格は8万8000円上昇した104万5000円となった。初代の発売は物価上昇が顕著になる時期の前だったことも考えれば、納得できる範疇といえそうだ。
トリシティ300は、LMWステアリング機構にアッカーマンジオメトリを採用し、自然なハンドリングを実現。前述のスタンディングアシストは停車時や押し歩き時に便利な自立をサポートするほか、ABSとUBS(ユニファイドブレーキシステム)の採用により制動時の車体の挙動を穏やかにしている。ヘッドライトはLEDで、シート下トランクの容量は45L、ラチェットレバー式のリヤブレーキロックも備えている。
YAMAHA TRICITY300 ABS[2024 model]
車名 | TRICITY300 ABS |
認定型式/原動機打刻型式 | 8BL-SH21J/H347E |
全長×全幅×全高 | 2250×815mm×1470mm |
軸距 | 1595mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 795mm |
キャスター/トレール | 20°00′/68mm |
装備重量 | 237kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 292cc |
内径×行程 | 70.0×75.9mm |
圧縮比 | 10.9:1 |
最高出力 | 29ps/7250rpm |
最大トルク | 3.0kg-m/5750rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | Vベルト式無段変速オートマチック |
燃料タンク容量 | 13L |
WMTCモード燃費 | 32.2km/L(クラス2、サブクラス2-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70-14 |
タイヤサイズ後 | 140-70-14 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 104万5000円 |
色 | 青、ベージュ、灰 |
発売日 | 2023年12月15日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ヤマハブース(東5ホール)に来たれ! ヤマハブースでは世界初公開のワールドプレミア×6モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、eBike(電動アシスト自転車)などを出展する。また、楽器のヤマハ[…]
MT-09系と同じく888ccに排気量アップ、クランクマスも増大 ヤマハの大型スポーツモデル「ナイケンGT」がフルモデルチェンジ! エンジンはストロークアップで845→888ccへと排気量を拡大し、か[…]
フレームと足まわり変更で上質な走りに! スマホ連携機能も搭載 ヤマハは、リーニングマルチホイール(LMW)を採用する軽二輪クラスの3輪スクーター「トリシティ155 ABS」をモデルチェンジし、4月14[…]
新排出ガス規制に適合した新“ブルーコア”エンジン搭載、フレームも新作に ヤマハは、リーニングマルチホイール(LMW)を採用する原付二種の3輪スクーター「トリシティ125」をモデルチェンジし、2月28日[…]
※2023年12月14日更新 16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪([…]
最新の関連記事(新型スクーター)
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
グローバルサイトでは「e-アドレス」「アドレス125」と表記! スズキが新型バッテリーEV(BEV)スクーター「e-ACCESS(e-アクセス)」、新型スクーター「ACCESS(アクセス)」、バイオエ[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
大容量ラゲッジボックスやスマートキーシステム、USB-Cなど充実装備は継承 ホンダは、原付二種スクーター「PCX」および軽二輪スクーター「PCX160」にマイナーチェンジを施し、2025年モデルとして[…]
新フロントマスク、コネクティビティ強化、電子制御拡充など ヤマハが新型「TMAX560」および「TNAX560テックマックス」を発表した。新しいフロントマスクの採用とともに、新デザインの7インチTFT[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
1959年から支持され続けている! 1)作業がとても手軽2)使用できる範囲が広い3)しっかりツヤが出る4)油汚れが場合によってはパーツクリーナーよりもよく落ちる 順に説明していこう。 1)作業が簡単 […]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
人気記事ランキング(全体)
チーム・ロバーツの誘いを断った唯一のライダー 年末年始に5泊6日でお邪魔した、アメリカ・アリゾナ州のケニー・ロバーツさんの家。家族ぐるみで仲良くさせてもらっていますが、実は僕、現役時代にケニーさんが監[…]
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
多板式クラッチ構造を知ると、停車時を除いて必要以上にレバーを握っているのがわかる クラッチのレバー操作は、発進はもちろん、ギヤチェンジの度に切ったり繋いだり(放したり)とあまりに頻繁……左手が疲れて嫌[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
1位:ホンダ新型「CB1000」8月時点最新情報まとめ ホンダがCB1000ホーネットをベースに、CB1300の後継機として開発を進めているというウワサの新型CB1000。その8月時点のスクープ情報ま[…]
最新の投稿記事(全体)
2000年代、若者のライフスタイルに合ったバイクを生み出すべく始まった、ホンダの『Nプロジェクト』。そんなプロジェクトから生まれた一台であるズーマーは、スクーターながら、パイプフレームを露出させた無骨[…]
論より証拠!試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランドとして知られる『シュアラスター』が展開するガソリン添加剤「LOOPシリーズ」。そのフラッグシップアイテムであるのが『LOOP パワーショット』。[…]
優れたグリップ力とハンドリング性能を誇るスポーツツーリングラジアル ミシュランが大型スクーター向け新型スポーツツーリングタイヤ「MICHELIN POWER SHIFT(ミシュラン パワー シフト)」[…]
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」の電動バイク! 充電バイクでニッポンを縦断する人情すがり旅「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」。そこで活躍しているヤマハの電動バイク、E-Vinoが青島文化[…]
チーム・ロバーツの誘いを断った唯一のライダー 年末年始に5泊6日でお邪魔した、アメリカ・アリゾナ州のケニー・ロバーツさんの家。家族ぐるみで仲良くさせてもらっていますが、実は僕、現役時代にケニーさんが監[…]
- 1
- 2