
スズキイタリアは、1993年に世界グランプリでケビン・シュワンツがチャンピオンを獲得してから30周年になることを記念して、3種の『ケビン・シュワンツ エディション』を発表した。お披露目されたのは、トリノで開催された“オートルックウィーク2023”だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:Suzuki Italia S.p.A
フランコ・ウンチーニとケビン・シュワンツの500ccマシンが並ぶ!
スズキイタリアは、トリノで行われたオートルックウィーク2023にてGSX-8S、スイフトスポーツハイブリッド、DF200AP(船外機)に特別なカラーリングを施した「ケビン・シュワンツ エディション」をお披露目した。
この特別仕様×3機種は、ケビン・シュワンツが1993年に世界グランプリでチャンピオンを獲得してから今年で30周年になることを記念し、各モデル限定5台で製作されたもの。2023年9月4日午前9時34分(現地時間)から専用ページを通じて予約受付を開始した。日本から申し込むのは現実的ではないだろうが、日本時間9月5日15時現在、GSX-8Sは残り3台となっている。
静岡県浜松市に本社を置くスズキは、サンカルロ広場に伝説的なレーシングマシンも展示。1982年にフランコ・ウンチーニが500㏄クラスのチャンピオンに輝いたRG500や、1989年にシュワンツが同クラスでランキング4位を獲得したときのRGV500(ペプシカラー)が並んだ。
かつてこのマシンを駆った両名のうち、シュワンツは土日に開催されたオートルックウィークの両日に出席、ウンチーニは土曜日に参加し、サイン会や写真撮影に応じただけでなく、それぞれがゼッケン34(シュワンツ車)、ゼッケン13(ウンチーニ車)にてデモランを披露。さらにモータースポーツパレードにも参加した。
このイベントの中で、前述のケビン・シュワンツ エディション×3機種を発表。マシンカラーリングのモチーフはもちろん1993年にチャンピオンを獲得したときのRGV500で、当時のメインスポンサーだったラッキーストライクの赤丸の中に“34”の数字を配置している。昨今のタバコ名スポンサーを避ける流れから仕方ないことではあるが、“LUCKY STRIKE”の文字を見たかったというファンも少なくないはずだ。
各機種とも5台限定で、それぞれ固有のシリアルナンバーのほかテキサス人ライダー(シュワンツ)のサインが入り、固有の証明書が付属する。価格は下記の通り。
- スイフトスポーツ ハイブリッド ケビン・シュワンツ エディション:2万7500ユーロ
- GSX-8S ケビン・シュワンツ エディション:1万1490ユーロ
- DF200AP ケビン・シュワンツ エディション:2万3900ユーロ
日本在住の我々は指をくわえて見守るのみだが、カスタムの参考にするのはアリかも?
スイフトスポーツ ハイブリッド ケビン・シュワンツ エディション
GSX-8S ケビン・シュワンツ エディション
DF200AP ケビン・シュワンツ エディション
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
バリー・シーン、マルコ・ルッキネリ、フランコ・ウンチーニ、ケビン・シュワンツ、ケニー・ロバーツJr.、そしてジョアン・ミル! イタリアでGSX-R1000Rのスペシャルエディションが発表された! マシ[…]
よみがえる耐久用ファクトリーマシン! 英国のチームクラシックスズキは、最新のレースバイクプロジェクトとして1996年式の「GSX-R750 SRAD」を製作した。これはかつての耐久ファクトリーレーサー[…]
ホンダNSR250R SP['88]:栄光のロスマンズ軍団 昭和オジサンには、レプソルよりもロスマンズ好きが多い印象。やっぱりレプリカ人気の絶頂期だったからですかね。当時は市販車も400から50ccま[…]
GSX-8S SERT スズキフランスが用意するSERTパッケージは2種類! スズキ最新のスポーツバイク「GSX-8S」に独自のグラフィックを施すことができるSERTパックおよびSERTプレミアムパッ[…]
SERT GSX-S1000 RACE の写真をまとめて見る 名車GSX-R1000(K5系)のエンジンを搭載するGSX-S1000がポテンシャルを開放 スズキ「GSX-S1000」は、2005年型の[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
ファクトリーマシンが進化して帰ってきた! スズキは東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスで、2025年の『Team SUZUKI CN CHALLENGE』の体制発表を行った。メーカーとして[…]
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
画期的だったスズキの油冷エンジン 1983年のRG250Γ(ガンマ)、翌年のGSX-R(400)でレプリカブームに先鞭をつけたスズキは、1985年にGSX-R750を発売。いよいよ大型クラスに進撃を開[…]
最新の関連記事(GSX-8S)
振動を軽減するクロスバランサー採用の2気筒ネイキッド スズキは「GSX-8S」の2025年モデルを発表。従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色の全てが[…]
2025年モデルとして発表、ミラノショーへの展示を予告 スズキは欧州でGSX-8Sの新色を発表。従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色の全てが新色に置[…]
レーシングイメージの“チームスズキ”グラフィックを採用 スズキイタリアは、GSX-8Sにスペシャルグラフィックと一部特別装備を与えた「GSX-8S Team Suzuki Edition」を発表した。[…]
スズキは、ユーザー参加型イベント「GSX-S/R Meeting 2024」を2024年10月20日に、スズキ浜松工場内の特設会場にて初開催すると発表した。 詳細は未発表だが、スズキ製バイクを数多く生[…]
ブルーとブラックの両方にフィットする『Suzuki Team Pack』 スズキ最新のスポーツバイク「GSX-8S」に独自のグラフィックを施すことができる『Suzuki Team Pack』がスズキフ[…]
人気記事ランキング(全体)
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
4ストローク2気筒の『オフ・ザ・ロード』 国産4ストローク2気筒型オフロード車を語る上で外せないバイクが1970年登場のホンダSL350です。SL350は1970年代のホンダ車の中でもレアな存在ですが[…]
GPz900Rを受け継ぐ実用系最速マシン【カワサキGPZ1000RX】 1983年にTT-F1の排気量上限が750ccに引き下げられた結果、リッターバイクはレースの呪縛を解かれて独自に発展し始める。 […]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベー[…]
最新の投稿記事(全体)
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
ファクトリーマシンが進化して帰ってきた! スズキは東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスで、2025年の『Team SUZUKI CN CHALLENGE』の体制発表を行った。メーカーとして[…]
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
オークションで購入したシート、2~3cmの裂けたようなキズが… 筆者が某大手オークションサイトで購入した、純正コブラシート。「これでイメージチェンジするぞ! 」と思っていたのだが、購入前に気になってい[…]
- 1
- 2