スズキ・イタリアはGSX-R1000Rの『レジェンドエディション』を発表した。2020年は創業100周年、世界選手権レース参戦60周年にあたる年で、しかも20年ぶりとなるMotoGP最高峰クラスでのワールドタイトルを獲得。これを記念してレプリカモデルを発売する。日本でも欲しいです!
バリー・シーン、マルコ・ルッキネリ、フランコ・ウンチーニ、ケビン・シュワンツ、ケニー・ロバーツJr.、そしてジョアン・ミル!
イタリアでGSX-R1000Rのスペシャルエディションが発表された! マシンはアクラポヴィッチ製のエキゾーストとシングルシートを装着してあり、モトGP最高峰クラスにおけるチャンピオン獲得年のレプリカカラーに彩られている。内訳は以下のとおり。
1976年 バリー・シーン
1977年 バリー・シーン
1981年 マルコ・ルッキネリ
1981年 フランコ・ウンチーニ
1993年 ケビン・シュワンツ
2000年 ケニー・ロバーツJr.
2020年 ジョアン・ミル
2020年はスズキにとって創業100周年、世界選手権ロードレース参戦60周年、そして20年ぶりのグランプリ最高峰タイトル獲得と、出来すぎなほどにドラマチックな1年となった。スズキファンが熱狂しないわけはなく、スズキ・イタリアの粋なはからいでこれらのレプリカ×7車が実現したのだ。
価格は2万2500ユーロ(日本円換算約283万7000円)で、すでに公式サイトで予約受付を開始している。日本でもこんなレプリカモデルが発売されたら……と願わずにはいられない!
BARRY SHEENE[1976]
1950年に生まれた英国人のバリー・シーンは1970年に世界選手権へ。最高峰500ccクラスへステップアップしたのち、1976年にスズキRG500で念願の初タイトルを獲得した。年間12レース中で5勝を挙げている。
BARRY SHEENE[1977]
1976年に初タイトルを獲ったバリー・シーンは、その勢いに乗って翌1977年にもRG500で世界チャンピオンに。この年は6勝を挙げている。サーキットにはメルセデスやロールスロイスを運転して乗りつけたり、ヘリコプターで登場したりもした。古き良き時代のスーパースターである。
MARCO LUCCHINELLI[1981]
1954年生まれのイタリア人、マルコ・ルッキネリは1981年に5勝を挙げ、もう2つの表彰台を追加することでワールドチャンピオンを手にした。この時期のスズキはコンストラクターズタイトルも支配しており、ライダータイトルのトップ10に5台のスズキがいたほど。マルコは「クレイジーホース」のニックネームでも呼ばれていた。
FRANCO UNCINI[1982]
21歳で世界選手権にデビューしたフランコ・ウンチーニは、最高峰クラスに1979年から参戦。バイクは最初からスズキだった。1981年にマルコ・ルッキネリの手でチャンピオンを獲得していたスズキは自信を深めており、翌年ホンダへ移籍したルッキネリの後を受けてウンチーニがタイトルを手にした。ウンチーニはルッキネリに続く2人目となるイタリア人の最高峰王者になったのだ。
KEVIN SCHWANTZ[1993]
ヤマハのウェイン・レイニーとの激闘は今でも語り草となっている、テキサス生まれのアメリカ人、ケビン・シュワンツ。強烈なレイトブレーキングを武器に戦い、ライバルの不運も重なってこの年のタイトルを獲得した。ラッキーストライクカラーのRGV-Γは日本でも市販車のRGV250Γでレプリカモデルが販売された。
KENNY ROBERTS JR.[2000]
1973年生まれのアメリカ人ライダー。父親はヤマハで3年連続チャンピオンを獲得したレジェンド、ケニー・ロバーツ(シニア)だ。最高峰クラスでスズキに乗り始めたのは1999年で、翌2000年に4勝を挙げてタイトルを勝ち取った。この後、WGPからMotoGPと名称を変えた世界選手権ロードレースは4ストローク化されていき、スズキはしばらくタイトルから遠ざかることに。
JOAN MIR[2020]
20年ぶりにスズキに世界タイトルをもたらしたスペイン人ライダー、ジョアン・ミル。並列4気筒エンジンのファクトリーマシン「GSX-RR」から得た知見は最新スーパースポーツの「GSX-R1000R」にも存分に生かされており、この100周年カラーをベースとしたスペシャルエディションカラーの親和性は一番かもしれない。ジョアンは2019年に最高峰クラスにステップアップし、安定した走りを見せていたが、翌年にチャンピオンを獲得すると予想した人は少ないだろう。コロナ禍による混乱を乗り越えた安定感とともに、シーズン終盤には1勝を挙げて速ささも魅せた。
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