
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2001年モデルは旧車ですか、そうですよね……
英国スズキの“チームクラシックスズキ”は、これまでに「GSX-R750 SRAD」や2008年型GSX-R1000のエンジンを搭載した「KATANA レーサー」の製作で知られてきたが、今度は2001年の初代モデル「GSX-R1000 K1」をベースとしたレーシングマシンをアンベールした。
このマシンは、フルチタンのヨシムラ製エキゾーストシステムのほか、GSX-R750耐久レーサーのスイングアーム、OZ製ホイール、K-Tech製リヤショックなどで武装し、カラーリングは一連のチームクラシックスズキらしい白×青を組み合わせている。
中身は別物とはいえ、つい最近まで日本でも販売され北米では現行モデルとして車名が生き残っているスーパースポーツマシンが「クラシック」と言われても、俄かにはピンとこないかもしれないが、考えてみれば22年前の市販車である。間もなく四半世紀となれば旧車扱いも不思議ではない……。
筆者のようなおっさん世代は、21世紀のマシンなんてみんな新しいバイクでしょ、という乱暴なくくりをしてしまいがち。でも、自身が免許を取った年から22年を引いて考えてみればその年月が想像しやすい。ちなみに筆者の場合は1970年がそれに当たり、そういえば自分が免許取った頃にCB750フォアって相当な旧車だったなと思い至るのである。
余談はともかく、古いものを大切にする文化をメーカーの現地法人が発信しているのは英国スズキならでは。ただし、以前は展開されていたビンテージパーツプログラムのURLなどが一部リンク切れになっているようで、こうしたメーカー公式の活動が縮小されていくことも予感させる。今あるものを大切に乗っていきたい方は、長く付き合えるバイクショップ選びが肝要だろう。それはどの国でも変わらなそうだ。
話は戻って、このGSX-R1000 K1レーサーは、欧州クラシック耐久選手権(EEC)のレギュレーションが「349cc~1300ccで2001年12月までに生産されたモデルが対象」と変更されたことによって、R1000初代モデルが参戦可能になったことがきっかけで誕生したもの。じっさいに4月にポールリカールサーキットで開催された同選手権に参戦している(EEC公式HPにリザルト未掲載)。
当代のGSX-R1000オーナー以外にも、カスタムなどの参考などになれば幸いだ。
TEAM CLASSIC SUZUKI GSX-R1000 K1 RACER
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