
英国スズキは、世界耐久選手権のチャンピオンマシンでもあるスーパースポーツ・GSX-R1000Rに特別仕様を設定、その名も「GSX-R1000Rファントム」として発売する。独自の外観に加え、ヨシムラR11スクエアサイレンサーやスズキ純正アクセサリーを組み合わせている。
マットブラックの車体にシングルシートカウルやヨシムラサイレンサーを装着
英国スズキは、リッタークラスのスーパースポーツで、世界耐久選手権のチャンピオンマシンでもあるGSX-R1000Rに特別仕様の「GSX-R1000R PHANTOM(ファントム)」を設定し、1万7499ポンド(日本円換算約264万円)で発売する。通常版は1万6999ポンド(日本円換算約256万円)なので特別仕様とはいうものの価格差は最小限にとどめられているのが特徴だ。
GSX-R1000シリーズにおけるファントムの名前は、2006年に英国で「GSX-R1000K6ファントム」が存在したことから、“ファントムの復活!”と位置付けられた。新型は、ヨシムラ製のR11サイレンサー(カーボンキャップ付きのブラックメタルマジック仕上げ)とヒートガードを採用し、サーキットに照準を合わせた左右レバーガード、タンクパッド、燃料キャップトリム、そしてダブルバブルタイプのスモークスクリーンを装備している。
また、シングルシートカウルはマットブラックの車体色に合わせており、グロス系ブラックのデカールでアクセントを加えた。全体をステルスブラックとしながら、ホイールはゴールドカラーとされ、SHOWA製バランスフリー倒立フロントフォークのアウターチューブもゴールド仕様とされた。
ベースモデルのGSX-R1000Rは、昨年の世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンマシンであり、またMotoGPのチャンピオンマシンGSX-RRと同じ可変バルブタイミングシステムを採用した並列4気筒エンジンを搭載し、欧州仕様では202ps(日本仕様は197psだが計測方法の違いのみで実質は同じ)を発揮するハイパワーマシンだ。3種類のパワーモードを備え、“モーショントラック”と名付けられたコーナリング対応トラクションコントロールシステムは10段階。ABSもモーショントラックだ。また、ローンチコントロールや双方向クイックシフターなども備えている。
日本仕様にもラインナップされたら、喜ぶユーザーも多そうだが……。
SUZUKI GSX-R1000R PHANTOM[2022 UK model]
主要諸元■全長2075 全幅705 全高1145 軸距1420 シート高825(各mm) 車重203kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1000cc 202ps/13200rpm 12kg-m/10800rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●英国価格:1万7499ポンド(3年保証付き) ●色:艶消し黒 ※諸元や価格は全て英国仕様
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