
カワサキはインドネシアで、クラス唯一の並列4気筒エンジンを搭載するスポーツバイク「ニンジャZX-25R」シリーズの2024年モデルを発表した。KRTエディションと同じカラーリングのZX-25RRは2023年モデルから継続とし、SEをカラーチェンジ、そして昨年のマイナーチェンジ時に消えていたSTDがラインナップに復活した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
ド派手なSEは3倍速そう!
赤をベース色としながら黄色の公国マーク……は入らないが、その色味はどこか3倍速いという赤い彗星を思わせなくもない? その“似ている度”については各自の判断に委ねたいが、インドネシアで発表された2024年モデルのカワサキ「Ninja ZX-25R SE ABS」のニューカラーは赤と青の2バリエーションで、いずれもド派手なグラフィックが特徴的だ。青のほうには赤いラインが入り、南国の原色に負けない存在感を放っている。
日本では4月15日にニンジャZX-25R SE(KRTエディション含む)が発売されており、例年のようにインドネシアで来季モデルのニューカラーが先行発表される運びとなったわけだ。
インドネシア仕様のSEは、日本仕様が採用するフロントフォークのプリロード調整機構を省略しており、その代わりと言っては何だが上級仕様のニンジャZX-25RRがラインナップされる。2024年モデルのRRは前年モデルからカラーリングに変更なく、基本スペックも踏襲している模様だ。
また、マイナーチェンジ前の2022年モデルを最後にラインナップから外れていたスタンダード仕様のニンジャZX-25Rが復活。ボディカラーは以前と同様のブラックを採用しており、最新の大型サイレンサーなど装備の違いで見分けがつくようになっている。
価格はスタンダードが1億754万ルピア(日本円換算約103万5000円)、SEが1億2570万ルピア(約121万円)、RRは1億3200万ルピア(約127万円)だ。
KAWASAKI Ninja ZX-25R / SE ABS / RR[2024 Indonesia model]
| 車名 | Ninja ZX-25R / Ninja ZX-25R SE ABS / Ninja ZX-25RR |
| 全長×全幅×全高 | 1980×750×1110mm |
| 軸距 | 1380mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| シート高 | 785mm |
| キャスター/トレール | 24.2°/99mm |
| 装備重量 | 180kg/182kg/183kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 249.8cc |
| 内径×行程 | 50.0×31.8mm |
| 圧縮比 | 12.5:1 |
| 最高出力 | 未発表 |
| 最大トルク | 未発表 |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 15L |
| タイヤサイズ前 | 110/70ZR17 |
| タイヤサイズ後 | 150/60R17 |
| ブレーキ前 | φ310mmディスク+4ポットキャリパー |
| ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
| 価格 | 1億754万ルピア/1億2570万ルピア/1億3200万ルピア |
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