ニンジャ400譲りのパワフルなエンジンを足着きのいいロー&ロングな車体に搭載し、目下大人気の新生カワサキ エリミネーター(400)。登場前は“対ホンダ レブル機”として250ccでのデビューが予想されていただけに、エリミファミリーはまだまだ拡大する可能性大?!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:鰭崎真司
かなり気は早いけど、ファミリー化に期待大!
2023年の大阪モーターサイクルショーで世界初披露され、大きな話題となったエリミネーター(400)。クラス唯一のクルーザーな上に、元祖エリミネーター譲りの小粋なスタイルとパワフルな走りを体現したとあって、ショップには予約が殺到していると聞く。
大ヒット中のレブルの例を見れば分かるとおり、エリミネーターも400を皮切りに、各排気量帯へシリーズ展開していくのは確実。第2弾として北米向けに450cc版が発表されたが、それに続いて250cc版の存在も可能性は高いはずだ。400の発表前からヤングマシンがスクープしてきたとおり、セールス面を考えれば250を投入しない手はない。ニンジャ400/250、ZX‐4R/25Rと同様、エリミネーター400のシャーシ&外装に250ccエンジンを搭載するだろう。
さらに、レブル1100が存在するように、ビッグエリミネーター登場の可能性も高い。エンジンは旧エリミネーター900がGPZ900Rの水冷並列4気筒を搭載していたことに倣い、4気筒に期待。選択肢としては、948cc(Z900)/1043cc(ニンジャ1000SX)が考えられる。
さらにアツいのは、H2SXやZH2系のスーパーチャージド998cc直4だ。これはサスガにやりすぎかもしれないが、元祖エリミネーターはVMAXをライバルとするパワードラッガーであり、新型も走りを重視したコンセプト。そして何よりライダーの期待を超えてくるカワサキだけに、”世界最速クルーザー”の誕生に期待してしまうのだ!
〈YM新車予想その1〉カワサキ エリミネーター250:400の車体にZ250のエンジンを搭載か
5年連続ベストセラーを記録しているレブル250。今なおライバル不在なのが現状だが、これを止める最右翼こそ「エリミネーター250」だとヤングマシンは考えている。Z400/250は、ほぼ共通の鋼管トレリスフレームに排気量の異なるエンジンを搭載。エリミネーター400は、Z400と同系の398cc並列2気筒を搭載しており、同じシャーシに250ccエンジンも積めるハズだ。車体を共通化することで低価格化にも期待できる。なお、マフラーはZ同様に400より小型化されるだろう。
〈YM新車予想その2〉ビッグエリミネーター:コスパ重視ならZ900ベースの900cc4気筒?!
ビッグエリミネーターとして手軽な価格帯を目指すなら、Z900をベースとする“900”の線は十分ありそうだ。Z900は、カワサキケアモデルながら120万円を切る価格を実現。948cc直4は125psとハイパワーで、パラツインを積むレブル1100の87psも上回っている。大人気ネオクラネイキッド・Z900RSのベースでもあり、プラットフォーム展開のノウハウもあるハズだ。
1000ccならNAか? SCか?!
1000cc級だとやや高級路線になるが、可能性はアリ。順当なら141psを発生するニンジャ1000SXの1043cc直4となるだろう。一方、話題性を狙うならスーパーチャージャー付きで200psのZ H2系998cc直4もありえる。
〈YM新車予想その3〉カワサキ エリミネーターバガー:クルーザーのド定番=バガースタイル展開もある?!
ビキニカウルにサイドケースを備えたバガーは、クルーザーのジャンルにおいて近頃の一大トレンド。大型クラスに多数ラインナップされているものの、600cc以下のミドルクラスでは未登場だ。そこでエリミネーター(400)にバガー仕様が投入されれば、注目されること必至。元々の走りのよさに加え、コンパクトなカウルと長いライザーでよりアップハンドルにすれば、バガーでも人気のクラブスタイルを体現できるだろう。カワサキさんゼヒ!
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