
カワサキは北米で、2024年モデルを一挙に発表。まずは日本でもホットな話題を振りまいたばかりのエリミネーターからお送りしよう。なんと、日本の400とは異なりエンジンは451ccに排気量アップされているぞ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらずか
カワサキは北米でエリミネーター/SEを発表した。同時に欧州でも標準モデルとSEのブラックが発表されたが、いずれも日本仕様との大きな違いとして451ccの並列2気筒エンジンを搭載している。また、北米仕様ではSEをオレンジ×ブラックの新鮮なカラーリングに包み、標準仕様にはグレーをラインナップしていることもトピックだ。
エンジンパワーについては北米で未発表、欧州においてはほとんどのスペックが伏せられたまま。いずれにしても、排気量以外のスペックはすでに日本などで発表されているエリミネーター/SE(400)に準ずるものと思われる。
排気量アップは、70mmのボアをそのままにストロークを51.8mm→58.6mmへと伸ばしたことで実現した。胸のすくような高回転パワーが特徴的な398cc版に対し、全域で太いトルクが期待できそうだ。
前18/後16インチのホイールや丸型LEDヘッドライト、新設計のトレリスフレーム、ツインショックタイプのリヤサスペンション、フルデジタルメーター、低くフレンドリーなシート高、アシストスリッパ―クラッチといった仕様は変わらず。
SEについては特別カラーとヘッドライトカウル、フォークブーツ、防水タイプのUSBタイプCソケット、SE仕様シートを装備するが、日本仕様に搭載されたドライブレコーダーは省略された。
価格は標準モデルのエリミネーターが6649ドル~(日本円換算約92万9000円~)、SEは7249ドル(約101万3000円)となっている。
KAWASAKI ELIMINATOR / ABS / SE ABS[2024 US model]
| 車名 | ELIMINATOR | ELIMINATOR SE |
| 全長×全幅×全高 | 2250×785×1100mm | ← |
| 軸距 | 1518.9mm | ← |
| 最低地上高 | 149.8mm | ← |
| シート高 | 734mm | ← |
| キャスター/トレール | 30°/121.9mm | ← |
| 装備重量 | 176kg(ABSの場合) | 177kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
| 総排気量 | 451cc | ← |
| 内径×行程 | 70.0×58.6mm | ← |
| 圧縮比 | 11.3:1 | ← |
| 最高出力 | ── | ← |
| 最大トルク | ── | ← |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
| 燃料タンク容量 | 12.87L | ← |
| タイヤサイズ前 | 130/70-18 | ← |
| タイヤサイズ後 | 150/80-16 | ← |
| ブレーキ前 | φ310mmディスク+2ポットキャリパー | ← |
| ブレーキ後 | φ240mmディスク+2ポットキャリパー | ← |
| 価格 | 6649ドル(ABSなし)/6949ドル(ABS) | 7249ドル |
| 発売時期 | Now | Now |
KAWASAKI ELIMINATOR / SE[2024 EU model]
こちらは写真と概要が公開された欧州仕様。スペックなどの詳細は後日ということになりそうだ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(エリミネーターシリーズ)
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらないが、排気量は異なる カワサキは北米でエリミネーター/SEの2026年モデルを発表した。すでに日本仕様でもホワイトおよびブラックのSEとレッドのプラザ[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
マイノリティ好きにはたまらない2スト250で3気筒、走りに刺激はなかったけれど海外でもファンが少なくなかった! カワサキが世界進出の勝負球として、500ccで2ストローク3気筒のマッハIIIをリリース[…]
空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】 航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために[…]
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
11/1発売:カワサキ W800 カワサキが50年以上にわたり培ってきた「W」ブランドの最新進化系「W800」の2026年モデルが11月1日に発売される。この国産クラシック系の旗艦モデルは、美しいベベ[…]
人気記事ランキング(全体)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
深いグリーンにヤマハ1980年代イメージのストライプ入り ヤマハはインドで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」を同地域に初めて導入すると発表し[…]
着る季節を選ばない設計と、高速走行を意識したディテール 春から冬まで対応できる点が、このモデルの大きな魅力だ。表地には防風性とストレッチ性を備えたソフトシェル素材を使用しており、ライディング時の冷たい[…]
アプリリアの伝統を受け継ぐ、全ルート走破型スクーター SR GT 400は、ミドルクラスながらマルチパーパスを意識したアドベンチャースクーターだ。街中での俊敏なレスポンスはもちろん、林道ツーリングでも[…]
プロテクター標準装備の冬用ライディングジャケット 一見するとカジュアルなパーカスタイルだが、中身は本格的なウインタージャケットである。本商品は、胸/肩/ひじ/背中の4部位にプロテクターを標準装備してお[…]
最新の投稿記事(全体)
「B+COM SX1」の音質を向上! サイン・ハウスから、SHOEI製ヘルメット専用ビルトインインカム「B+COM SX1」ユーザー待望のサウンドアクセサリー「B+COM SOUND PADS(ビーコ[…]
clo値0.92を達成!コートを超える保温力だ イオンスポーツが2025年11月10日(月)に発売したリニューアル版機能性インナー「着た瞬間から暖かい。速暖。ヒートラブ」は、冬のライディングで直面する[…]
異常気象に対応したウェアを考えるワークマン 「夏が長く、秋が短い、すぐに冬が来る」という極端な環境変化が当たり前となってきた近年。気象庁の観測データ(東京)を見ても、最高気温25℃以上の『夏日』の最終[…]
片山財務大臣が走行距離課税は検討していないと明言! この発言の持つ意味はとても大きい 11月12日の参議院・予算委員会で、国民民主党の榛葉幹事長の「走行距離課税はやりませんよね」という質問に対し、片山[…]
冬のツーリングは、寒さによる体温低下で想像以上に体力を奪う。特に脚まわりは走行風を直接受けるため、冷えが蓄積しやすい。 本商品は、風の侵入を防ぐ防風生地を採用。パンツの隙間から入り込む冷気をしっかりと[…]
- 1
- 2


























































