![[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-01-main.jpg?v=1685013667)
’80年代――あの頃のバイク文化は、レースの文脈と切っても切り離せないものだった。本記事では、当時のライダーを熱狂させたレーサーレプリカモデルから、スズキのナナハンクラスレーサーレプリカ GSX-R750を紹介する。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
走る、曲がる、止まる。全ては「軽さ」で決まるんだ〈スズキ GSX-R750〉
’83年にRG250Γ、翌年にGSX-R(400)を発売した「レプリカのスズキ」が’85年、またも衝撃作のGSX-R750をリリースする。当時このクラスは輸出仕様がメインで、ツアラー以外のモデルはセールスの面で厳しいと言われてきた。その常識を打ち破り、ビッグバイクにレーサーレプリカの手法を持ち込んだのである。
ナナハンは車重210kg超が普通だった時代に、179kgという400cc並みの車重を実現。その軽さの秘密はΓとGSX-Rで培ったアルミフレーム、そして市販車初の油冷エンジンにある。熱が集中するシリンダーヘッド付近にオイルを噴射し冷却する油冷エンジンは、空冷より冷却能力が高い上に、水冷より軽量コンパクトにできるメリットを併せ持っていた。最高出力は、フルパワー輸出仕様で100psを発揮。フルカウルとセパハンのスタイルもレーサーレプリカそのもので、R750は世界中で大ヒットを飛ばす。
サーキットでも強さは圧倒的だった。市販車では敵なしで、全日本TT-F1で3連覇、’85ルマン24時間耐久で1-2フィニッシュも果たす。
毎年熟成を重ね、’92年には水冷化。軽量ハイパワー化を進めるが、’00年代になると750ccのレースカテゴリーが消滅してしまう。ライバルが姿を消す中、R750だけはその灯を絶やさず、今も進化を続けている。
【’85 SUZUKI GSX-R750】■油冷4スト並列4気筒 DOHC4バルブ 749cc 77ps/9500rpm 6.4kg-m/8000rpm ■車重179kg ■タイヤサイズF=110/80-18 R=140/70-18 ●当時価格:78万円
カタログからも強烈な自負が伝わる
「軽さとは、速さと同義である。」のコピーから、圧倒的な軽さへの自信が窺える。ヘッドに毎分20Lものオイルを噴射し、熱を奪う油冷システム=SACSについても懇切丁寧に解説だ。
もちろんレースも連勝街道
【’87 DAYTONA 200miles #34 Kevin Schwantz】’87年のAMAスーパーバイクではシュワンツ+R750が9戦5勝をマーク。’88デイトナ200マイルでは同じタッグで勝利を飾った。
スズキ GSX-R750の系譜
’86 スズキ GSX-R750
【ラジアル採用他】登場2年でスイングアームを延長し、アンダーカウルを変更。ラジアルタイヤも装着。
’87 スズキ GSX-R750
【前後ワイドリム】前後18インチの最終型で、前後ホイールをワイド化。ブレーキほか足まわりを変更した。
’88 スズキ GSX-R750
【17インチ、2本出し】初のフルチェンジで、ショートストローク設定のエンジンを採用。前後17インチに。
’89 スズキ GSX-R750
【小変更で熟成】油冷の最終型。前年型を踏襲するが、3~5速のギヤ比やサイレンサーカバーを変更。
スズキ GSX-R750 派生モデル:ああ憧れのナナハンアール
’86 スズキ GSX-R750R
ヨシムラの全日本TT-F1優勝を記念した500台限定車。国産初の100万円オーバーで話題に。
’89 スズキ GSX-R750R
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事([連載]青春名車オールスターズ)
ホンダの“R”だ! 可変バルブだ‼ 1980年代に入ると、市販車400ccをベースにしたTT-F3やSS400といった敷居の低いプロダクションレースの人気が高まってきた。ベース車として空冷直4のCBX[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
スズキ バンディット400:GSX-Rのエンジン流用ネイキッド 59psというクラス最強のパワーを持ち、1984年に華々しく登場したGSX-R。 レーシーに設定されたこのマシンの心臓部の実用域を強化し[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
伝説のチューナー「スーパーモンキー」 東大阪市に拠点を構えていたチューニングショップ「スーパーモンキー」は、ミニバイクという小さな世界において極限性能を追求した異端の存在だ。その頂点に位置するのが「ス[…]
スズキSV650 ABS試乗レビュー この記事では、惜しまれつつ生産終了となったスズキのVツインミドルネイキッド、SV650について紹介する。1999年の初代SV650、2003年の2代目SV650、[…]
ヤマハポッケをレストア中 ヤマハの小さなレジャーバイク「ポッケ」のレストアが進行中です。 元の状態は、まぁ控えめに言って半分“鉄くず状態”。詳しい様子はYouTubeで見ていただくとして、とにかく最初[…]
国産スクーターの復権 スーパーカブのようなビジネスバイクが主流であった50ccクラスに、ホンダが送り出したロードパルは「女性でも手軽に乗れるお買い物バイク」として新たな市場を開拓。これに対抗し、ヤマハ[…]
この記事はヤングマシン2008年10月号に掲載されたものを再編集して構成しています。 レプリカ全盛期に違う視点を持つ男がいた 1986年4月、それまでイギリスへ赴任していた中島直行氏が、日本国内でのマ[…]
人気記事ランキング(全体)
耐荷重80kg! 美しいデザインで大人も子供も楽しめる EVEREST XING emoveは、次世代型モビリティを展開する株式会社Acalieのハイスペックブランド「EVEREST XING」からリ[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
前年モデルの美点はそのまま。最新の「色」で個性をアップデート 「クラシックなバイクに乗りたいけれど、重くて扱いづらいのは嫌だ」。そんな現代のライダーのワガママな悩みを鮮やかに解決し、世界中で支持を集め[…]
コンパクトすぎて窮屈という悩みを、絶妙なサイズアップで解決 電動とは思えないほどシンプルな抜け感のあるデザインで注目を集めていた、従来のWonkey。ところが、「ファンバイクのような車格では、自分の身[…]
大柄な車体への不安を消し去る、シート高735mmの絶大な安心感 「クルーザースタイルに憧れるが、車体が重くて取り回しに苦労しそう…」。そんな先入観を抱え、購入をためらっている大人は少なくないだろう。し[…]
最新の投稿記事(全体)
2026年ユーザーミーティング開催情報 まずはスケジュールをカレンダーに叩き込み、今から有給とマシンのコンディションを整えておこうッ! ① 【KATANAミーティング2026】 9月6日(日)@はまま[…]
伝説のチューナー「スーパーモンキー」 東大阪市に拠点を構えていたチューニングショップ「スーパーモンキー」は、ミニバイクという小さな世界において極限性能を追求した異端の存在だ。その頂点に位置するのが「ス[…]
新たなGSの扉を開く、完全新設計の「F450GS」誕生 アドベンチャーバイクの代名詞、BMWのGSシリーズにまた新たな仲間が登場した。その名もF450GS。排気量は420ccで最高出力48psは欧州だ[…]
もう床にぶちまけない。取り出しを極める2つの方式 結束バンドを使う際、誰もが一度は経験するのが「袋から取り出す際のぶちまけ大惨事」である。袋の上部をまっすぐ切り取って開封するのが一般的だが、これだと急[…]
伝統のスクランブラースタイルを貫く「キャバレロ」 「スクランブラーはオフロードモデルが登場するまでの間、自由を謳歌するライダーたちのアイコンであり、特に1950-60年代のアメリカで隆盛を誇ったモデル[…]
- 1
- 2

![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-01-768x512.jpg?v=1685012923)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-05_Re-768x547.jpg?v=1685013102)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-04-768x547.jpg?v=1685013105)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-02-768x541.jpg?v=1685013029)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/118-03-768x512.jpg?v=1685013031)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-07-768x511.jpg?v=1685013252)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-01-768x479.jpg?v=1685013360)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-02-768x465.jpg?v=1685013362)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-03-768x512.jpg?v=1685013365)
![スズキ GSX-R750|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-04-768x463.jpg?v=1685013367)
![スズキ GSX-R750R|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-05-768x512.jpg?v=1685013575)
![スズキ GSX-R750R|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-06-768x512.jpg?v=1685013511)
![スズキ GSX-R750R|[’85-]スズキ GSX-R750:衝撃の超軽量ビッグレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/05/119-06b-768x512.jpg?v=1685013512)



































