
ホンダは、1976年1月に操業を開始した熊本製作所での二輪車生産台数が累計2000万台を達成したと発表した。その式典で檀上に据えられたCBR1000RR-Rファイアーブレードの車体色は見たことないやつだったのだ……ッ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
2000万台記念の特別カラーか……とはいえ市販車然としすぎている!?
ホンダは、熊本製作所の二輪車生産台数が、1976年1月に操業を開始して以来48年目で、累計2000万台を達成したと発表した。
熊本製作所は、50ccのコミューターから1800ccの大型モデルまで幅広く二輪車を生産するほか、マリン製品を含むパワープロダクツも含めた、国内唯一の生産拠点。海外での生産を支援するグローバルマザー工場としての役割も有しているという。
1975年に工場が完成したのち、1976年に二輪車の完成車輸出基地として操業を開始。1991年に鈴鹿製作所よりスーパーカブの生産を移管完了し、2008年には大型二輪車の国内生産が浜松製作所から移管された。2022年からは細江船外機工場も熊本製作所に加わっている。
記念すべきマイルストーンとなる生産累計台数2000万台達成だが、100万台を達成したのは1980年、500万台は1987年、1000万台は1994年、そして1500万台は2000年と、長い歴史を刻みながら1台1台が製作されてきた。
……さて、その2000万台式典の写真がオフィシャル配布されたわけだが、ここで気になったマシンがある。そう、CBR1000RR-Rファイアーブレードの車体色だ。
これまでもこうした記念式典では、世界に1台しかないゴールド仕様のスーパーカブがつくられたりしてきたので、同じく特別仕様のCBR1000RR-Rが製作されたと見ることもできる。アッパーカウルには「made in KUMAMOTO」の文字もあしらわれ、確かに特別仕様らしさもある。
しかし、これまでのグランプリレッドの一部をシルバーに差し替え、ホイールを赤くしたようなカラーリングには、どこか市販車然としたように感じさせるものがあるのだ。
というわけでホンダの広報担当者に意気揚々と電話してみたが、返答は「これは式典のために用意されたもので、これが2024年モデルになるという予定はありません」とのこと。ざんねん……。
とはいうものの、このカラーリングで発売されたら普通に人気が出そうにも思えるので、もし気になる方がいたら「これ欲しい!」とSNSなどで発信してみるのもアリかもしれない。ホンダさん、ご検討よろしくお願いいたしまーす!
色味と明るさを加工してみた。これ、アリじゃない!?
アッパーカウルに“made in KUMA MOTO”の文字が。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
大英帝国勲章のMBEを授与された偉大な選手のマシンをトリビュート! ファイアーブレード30周年の年に、ホンダUK(英国)は30台の限定レプリカマシン「John McGuinness 100th Sta[…]
22YM HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30TH ANNIVERSARY 1992年の初代“馬場ブレード”から30周年 ホンダ製スーパースポーツの最高峰といえばCBR-[…]
"鈴鹿8耐開催中止"に日本という国の姿を見る '20年を迎えるにあたり、TSRの事業計画には新型コロナ禍の"コ"の字もなかった。多くの企業、多くの人々と同じように、国内のトップレーシングチームも、新型[…]
ルマン24時間で2勝目を挙げたTSR「耐久レースは人生」 〈前編より続く〉 「CBR1000RR-Rには、ホンダの本気を感じたんです。エンジンも車体まわりも、レース屋として僕が『ああした方がいい、こう[…]
その瞬間は動画の1分47秒に。 ヤングマシンがYoutubeで公開した最高速テストが話題になっている。どんなテストかというと、テスト場となった日本自動車研究所(JARI)は、昔で言うところの「谷田部の[…]
最新の関連記事(CBR1000RR-R/SP)
3度目のタイトルに向け、鈴鹿8耐に挑む 2017-18年シーズンと2022年シーズンにEWCチャンピオンを獲得を獲得している「F.C.C. TSR Honda France」は、3度目のタイトル獲得に[…]
伊藤真一さんが代表兼監督を務める『Astemo Pro Honda SI Racing』は、、FIM世界耐久選手権第3戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会(8月3日決勝)のチーム参[…]
終始トップ争いを展開し、2位に50秒以上の差をつけてチェッカー! 4番グリッドからスタートしたF.C.C. TSR Honda Franceは、「集中力を保ち、慎重な走行を重ね、難しいコンディション下[…]
スタンドの重量はわずか2.5kg! 「チタニウムリヤスタンド TYPE-T11」は、ひとつひとつ職人が手作業で仕上げています。湾曲する部分はチタンパイプを溶接してつなぎ合わせて制作。細部にクラフトマン[…]
走り続けるため、戦い続けるためのエンジンカバーセット 「F.C.C./TSR エンジンカバーセット CBR1000RR-R(SC82)」は、世界耐久選手権(EWC)で戦い続けてきたTSRならではの製品[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
「HondaGO BIKE MEETING 2025」が、鈴鹿サーキットで開催決定 ホンダモーターサイクルジャパンによるミーテイングイベント、「HondaGO BIKE MEETING」。幅広いホンダ[…]
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
ホンダ初の本格的電動モーターサイクルが間もなく……? 2024年秋のEICMAで世界初公開された電動二輪車のコンセプトモデル「EV Fun Concept(イーヴィー ファン コンセプト)」は、202[…]
情報量が渋滞しすぎィ! ホンダは本日、突如としてHonda×Kuromiのスペシャルサイトを公開。Kuromiとはサンリオのキャラクターで、自称マイメロディのライバルだ。サンリオの公式ページには「乱暴[…]
2025モデルの新車「GB350C」のイメージが… ネオレトロスタイルの単気筒ロードスポーツ・GB350をベースとして2024年にリリースされた「GB350C」は、前後にディープフェンダーを採用したク[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
最新の投稿記事(全体)
400cc4気筒ブームの立役者、第3世代の直4を実現したカワサキの戦略 Z1/Z2系からZ650のザッパー系に続くカワサキ直4の第3弾がZ400FX。1980年代初頭に日本で巻き起こった空前のバイクブ[…]
秋の浜松はスズキ祭り! 3つのミーティングが開催 2025年のスズキミーティングは、3つのモデルシリーズに焦点を当てて開催される。 9月7日(日) 「KATANA Meeting 2025」 会場:は[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
国産から海外、EVまで! 圧巻の車両ラインナップを見よ! 総展示台数350台以上を誇る東北最大級のバイクイベント「BIKETOBER FESTA」。新車購入を検討している者から、愛車のカスタムを考えて[…]
RA1250ST パンアメリカ1250ST:オンロードを制するためのニューマシン“ST”登場 アメリカで人気沸騰中のスーパーフーリガンレースでは、公式バイクとして位置づけられ、H-Dファクトリーのサポ[…]
- 1
- 2