
ヤマハの純正用品を扱うワイズギアから、2023年のJSB1000を走る中須賀克行選手のワークスYZF-R1と同イメージのYZF-R7用外装キットが発表された。価格は33万円で、YSP店での受注期間限定販売。さらにこのキットの購入者には「5つのプレミアムな体験」がヤマハから受けられる特典も付いてくるという。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:藤村ノゾミ/ヤマハ発動機 ●外部リンク:ワイズギア
ヤマハ史上、最も彩度の高いブルーを新開発
ワイズギアから発売されるのは、2023のJSBワークスマシンと同一イメージのカラーをまとったYZF-R7用のフェアリングキット。全17点の外装パーツで構成されており、R7を“中須賀レプリカ”に仕立てることができるという製品だ。
この外装のブルーは、モトGPマシン・YZR-M1のブルーを基に新開発されたもので「ヤマハ史上、最も鮮やかで透き通った青」なのがウリ。さらに新規開発の「基材レスグラフィック」という技法により、グラフィック部は凹凸の少ない、印刷のような平滑さを実現している。2色の青と黒を鮮やかな白のストライプが走るグラフィックも美しい。
YZF-R7用のFACTORY RACING TEAMフェアリングキット。青の彩度が非常に高く、目を引く上に質感も高い!
価格は33万円(取り付け工賃別)と安くはないが、この外装を購入すると、ヤマハが10月9日に本社で開催する“5つのプライスレスな体験”イベントに招待されるというのが新しい。詳細は以下で説明するが、購入者にさらなる満足感や付加価値を与えてくれる取り組みだ。受注期間は4月26日までで、全国YSPの店頭での注文となる。発売は7月の予定だ。
「YAMAHA FACTORY RACING TEAMフェアリングキット」購入者5大特典
【特典⑤愛車フォトセッション】ヤマハ発動機のカメラマンが、購入者と購入者のR7の写真をカッコよく撮影してプレゼント。スマホやパソコンの待ち受けに、SNSでの自慢用にと、スペシャル外装のマイR7をどこでも満喫できる!
“ヤマハとユーザーの共創”が本格的にスタートする!
色々と話題豊富なR7用フェアリングキットだが、実は本当に注目してほしい点は他にある。ヤマハが“ユーザーとの共創”つまり「メーカーとユーザーが一緒にものづくりをする」という、新しい試みから生まれた製品の第一弾でもあるのだ。
この外装、実は昨年11月に開催されたヤマハモーターサイクルデー2022というイベントに展示され「発売されたら購入したいか?」というアンケートを実施。結果、なんと93%が「ぜひ購入したい」と回答したことで製品化へ動き出したという、ユーザーの声にヤマハが応えたという背景を持つのだ。
また、平行してヤマハでは「ヤマハモーターラボfor R7」という、R7オーナーのコミュニティサイトをプレオープンさせており(3月15日に一般公開)、サイトに登録した約600名のR7オーナーたちに、革ツナギやヘルメットのデザイン案への意見を募ったり、人気投票を行うなどの試みもスタートさせている。
こうした取り組みはYZF-R7のデザインプロデューサーで、今回の外装セットやヤマハモーターラボの仕掛け人でもある木下保宏さんの「お客様と直接つながり、購入後のモーターサイクルライフ全体までデザインしたい」という思いと、それに共感した(巻き込まれた!?)ヤマハ社員たちの力によって形になりつつあるもの。ヤマハの中から芽生えつつある、新しい取り組みにぜひ注目してほしい。
ヤマハモーターラボで意見を募り、形になったものの一つがオリジナルカラーのヘルメット。ラボ内で3案から意見を募り、最も人気の高かった案が実際に制作され、大阪モーターサイクルショーで展示された。右のB/Cは残念ながら落選となった案だが、さすがのメーカーデザイン、クオリティ高ぇ!!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
設定盛りすぎ!? 3輪&ハイブリッド全駆のTW200「TMW」 見てのとおり、TW200にヤマハ独自のフロント2輪機構「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)」をドッキングさせた車両。製作はヤマハ実験[…]
ロボットがサンバースト並みの塗装技法を実現?! ヤマハは、誰もが楽しめる新種のスーパースポーツモデル「YZF-R7」用に、最先端塗装&グラフィック技術で仕上げられたスペシャル外装セット「YZF-R7 […]
これぞヤマハのヘリテイジ=未来に残すべき遺産を有効活用したカスタム! ヤマハが大阪モーターサイクルショーに展示したXSR900カスタムが多くの来場者の目を引いている。スタンダードの黒にビキニカウルを組[…]
ラリーエディションとほぼ共通のパック仕様もラインナップ テネレ700には、日本未発売のラリーエディションなる上位仕様が存在する。オフロード走行に役立つアクセサリー類やアクラポビッチ製のマフラーを装着す[…]
ウイリー制御とブレーキング時の安定性を向上 2015年にフルモデルチェンジし、完全新設計のエンジンと車体を採用したYZF-R1/R1Mは、2021年モデルで大掛かりなマイナーチェンジを受け、さらに戦闘[…]
最新の関連記事(YZF-R7)
“スキニープロポーション”が際立つスリムなデザイン YZF-R7を前にして改めて驚かされるのは、そのスリムなプロポーションだ。同じエンジンとメインフレーム(フレームの違いについては後述)を共用するMT[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
最小クラスのRシリーズも元気いっぱい! 欧州では新型モデルの「R9」「R3」と同時に2025年型の「R125(日本名:YZF-R125)」、そして北米では「YZF-R7」が発表された。これらはニューカ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
ワールドスーパーバイク選手権で6度の世界王者に輝いた北アイルランド人 ジョナサン・レイがついに引退へ──。 2024年にカワサキからヤマハへと移籍したジョナサン・レイが、2025年シーズン終了をもって[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
43年で歴史に幕……と思ったらタイで続いてるよ! 平成32年排出ガス規制の壁、ABS義務化、そして灯火類の追加レギュレーション……。日本ではさまざまな理由から継続生産ができなくなり、2021年モデルを[…]
人気記事ランキング(全体)
2ストGPマシン開発を決断、その僅か9ヶ月後にプロトは走り出した! ホンダは1967年に50cc、125cc、250cc、350cc、そして500ccクラスの5クラスでメーカータイトル全制覇の後、FI[…]
PROUDMEN. グルーミングシートクール 16枚入り×3個セット PROUDMEN.のグルーミングシートクールは、横250×縦200mmの大判サイズと保水力約190%のたっぷり液で1枚で全身を拭け[…]
取り付けから録画までスマートすぎるドライブレコーダー ドライブレコーダーを取り付ける際、ネックになるのが電源確保のための配線作業だ。バイクへの取り付けともなると、専門知識や工具、あるいは高めの工賃が必[…]
3つの冷却プレートで最大-25℃を実現 2025年最新モデルの「ペルチェベスト」は、半導体冷却システムを採用し、背中に冷たい缶ジュースを当てたような感覚をわずか1秒で体感できる画期的なウェアです。小型[…]
二輪史に輝く名機「Z1」 いまだ絶大なる人気を誇る「Z1」こと、1972年に発売された900super4。後世のビッグバイクのベンチマークとなる名機は、いかにして世に出たのか──。 1960年代、カワ[…]
最新の投稿記事(全体)
電子制御サスペンションとブレンボ製Stylemaを採用する上位モデル『SE』 最新の排出ガス規制に適合したバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載し、“SUGOMI”スタイリングと“SUGOMI”パ[…]
二輪史に輝く名機「Z1」 いまだ絶大なる人気を誇る「Z1」こと、1972年に発売された900super4。後世のビッグバイクのベンチマークとなる名機は、いかにして世に出たのか──。 1960年代、カワ[…]
【燃料タンク容量考察】大きければ良いってもんではないが、頻繁な給油は面倒だ 当たり前の話ではあるけれど、燃費性能とともに、バイクの航続距離(無給油で連続して走れる距離)に関係してくるのが、燃料タンクの[…]
取り付けから録画までスマートすぎるドライブレコーダー ドライブレコーダーを取り付ける際、ネックになるのが電源確保のための配線作業だ。バイクへの取り付けともなると、専門知識や工具、あるいは高めの工賃が必[…]
kokuu たんぱくプラス 雑穀米 日々の食生活でタンパク質を強化したいライダーへ。国産15種の厳選雑穀米で、100gあたり約30gのタンパク質を摂取可能だ。白米に混ぜるだけで高タンパク・グルテンフリ[…]
- 1
- 2