ヤマハの純正アクセサリーを販売するワイズギアより、「YZF-R1 サイドポッド」がリリースされる。MotoGPマシン・YZR-M1が2016年より採用し、進化を続けてきたウイング/サイドポッドを基に設計され、ドライカーボン製の本体重量は片側わずか70gだという。
●外部リンク: ワイズギア
ウイリー制御とブレーキング時の安定性を向上
2015年にフルモデルチェンジし、完全新設計のエンジンと車体を採用したYZF-R1/R1Mは、2021年モデルで大掛かりなマイナーチェンジを受け、さらに戦闘力を向上している。エンジンのカタログスペックは変わらないが、実測馬力ではメーカー公称値を上回り、8750rpmあたりの加速にもっとも重要な回転域に至ってはCBR1000RR-Rに20馬力もの差をつける(関連記事参照)など、コーナーからの美しいまでの立ち上がり加速が身上だ。
そんなYZF-R1をさらに戦闘力アップさせるためのアイテムが、ヤマハ純正アクセサリーを販売するワイズギアより登場した。
その名も「YZF-R1 サイドポッド」。MotoGPマシン・YZR-M1が採用するサイドポッド=通称ウイングレットで開発された技術を用い、素材はなんとYZR-M1と同じドライカーボン製。製造&塗装をするサプライヤーも同じメーカーということで、22万円の価格も納得のクオリティに仕上がっている。
形状はMotoGPマシンのものを基準としながら、YZF-R1/R1M用に最適な翼断面を作り込み、転倒試験や走行試験を繰り返し行うことで品質や耐久性もバッチリだ。
取り付けは左右カウルに穴開け加工が必要だが、ドライカーボン製で片側重量は約70gと、付属のステッカーで重量が増してしまうんじゃないかと心配になるほどの超軽量ぶりだ。発売は2021年10月。R1オーナーなら必見のアイテムといえよう。
YZF-R1 サイドポッド[品番:Q5KYSK125S01]
仕様:左右のカウルに穴開け加工をして取り付けます。
セット内容:「R1」「R1M」「YAMALUBE」「GYTR」のステッカーを各2枚ずつ同梱
素材:ドライカーボン
重量:片側 約70g
価格:22万円/2021年10月発売予定
サイドポッドとは?
2014年からMotoGPにおいてECU(エンジンコントロールユニット)が共通化し、加速時にウィリー状態に入るとエンジン出力をカットする仕様に。これを受け、メーカー独自のECU車体制御で行っていた理想とする加速に近づけるために開発されたものが「サイドポッド」だ。通称としては、モトGPファンの間では“ウイングレット”あるいは単に”ウイング”と呼ばれることも。
ヤマハのサイドポッド
2016年から開発されたウイング/サイドポッドは、ヤマハの技術者とデザイナーによって磨きがかけられ、機能性とデザイン性を兼ね備えた形状に進化。現在でもYZR-M1が実戦で使用しており、ウィリー制御だけでなく、ブレーキング時の安全性を向上させる効果もある。
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