カワサキはタイで、新型「ニンジャZX-25R SE」を発表した。マフラー変更による日本基準の排出ガス規制適合を謳い、スマートフィン接続可能&サーキットモード対応のTFTメーターやLEDウインカーなどを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
なぜか”日本の排出ガス規制に適合”としているが……
カワサキはタイで新型の「ニンジャZX-25R SE」を発表。最新の機能を備えたメーターや新排出ガス規制適合のためのモディファイ、LEDウインカーの採用といった変更を施し、新たにTFTフルカラーメーターパネルを採用。スマートフォンをBluetooth接続し、ライディオロジーアプリと連携することで様々な機能にアクセスできるようになる。また、フロントサスペンションのセッティングも変更された。
新型ニンジャZX-25Rは、すでにインドネシア仕様が発表済みだったが、日本に導入している現行モデルはタイ生産。このルートを次期モデルも踏襲するならば、タイ仕様の新型登場が日本導入へのサインととらえても不思議はない。
ただし、インドネシア仕様にラインナップされる“RR”モデルや、クイックシフターを省略したスタンダードモデルはタイには登場せず、SEのKRTカラーのみ。近い将来、日本に導入される際にどのようなグレード展開になるのかは調査が必要だろう。
興味深いのは、タイカワサキのリリースに“触媒取り付け位置をにヘッダー部分に近付けることで排ガスをクリーン化、日本の新排出ガス規制に適合”とある点だ。これを素直に受け取るなら令和2年排出ガス規制(ユーロ5相当)ということになり、さらなるグローバル展開への布石と見ることもできる。
もしくは、11月のEICMA(ミラノショー)ではZX-25RをベースとしたニンジャZX-4Rが登場すると予想されているが、これに関連性があるのだろうか。
ニンジャZX-25R SE(タイ仕様)の主要装備は以下の通り。
・アシス&トスリッパークラッチ
・エコ運転インジケーター
・電子制御スロットル
・KTRC(カワサキトラクションコントロール)
・KQS(カワサキクイックシフター)
・パワーモード
・スマートフォンコネクティビティ
・SHOWA製SFF-BP倒立フォーク
・SHOWA製リヤサスペンション
・ABS
価格は29万9000バーツ(日本円換算約116万1000円)だ。日本仕様やZX-4Rについては情報が入り次第お伝えする。
KAWASAKI NINJA ZX-25R SE[2023 Thai model]
主要諸元■全長1980 全幅750 全高1110 軸距1380 最低地上高125 シート高785(各mm) 車重184kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 250cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ310mmディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元はタイ仕様
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
RRの脚はトップアウトスプリング+アジャスタブルに! カワサキはインドネシアで新型の「ニンジャZX-25R」および「ニンジャZX-25RR」を発表。最新の機能を備えたメーターやユーロ4適合のためのモデ[…]
ついに"妄想"から"具体的"の段階に? ホンダCB400SFシリーズの生産終了決定とともに、絶滅が危惧されている国産の直4/400cc市場。排気量的には日本固有のガラパゴス製品かもしれないが、その精密[…]
2度あることは3度ある!? 400界に嵐を呼ぶ西風 『ヤングマシン』4月号でテスト車とおぼしき車両の目撃情報をお伝えした、カワサキの新型ZX-4R。そのハッキリした姿も見えぬうちに、次なるカワサキ40[…]
旧車の焼き直しに終わらない、令和車ならではの魅力も 1969年のホンダCB750フォア以来、日本車がお家芸として追求してきた"直4"の快感を満喫できる1台。搭載される250cc並列4気筒はレッドゾーン[…]
レブル250は月販セールスでも1年間トップを守る 二輪車新聞は、10月14日号で2022年上半期の二輪車総需要を総括した。これは毎年発表されるデータであり、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れ[…]
最新の記事
- トリックスター「ZX-4R TURBO」最高速300km/hチャレンジ、シェイクダウン!
- 「めっちゃ欲しい」ヤマハPG-1、ライバル車との比較から国内導入の可能性を探る【2024個人的大注目バイク】
- 【Q&A】カブの左手のところにレバーがないのはなぜ?
- ホンダが「PCX160」をモデルチェンジ! スマホ連携TFTメーターを獲得し、ウインカーはポジションライトと一体型に【海外】
- 「大人げない」「面白すぎる」『坂田和人 vs 丸山浩』仁義なきガチンコバトル!
- 1
- 2