
‘22年11月以降に生産されたバイクは、50ccを除き「次期排ガス規制」に対応していないと国内で販売できなくなる…。まだ動向が確定していないモデルはナント40車種以上! 存続か、消滅か、ヤングマシン独自調査で占ってみた! 本記事は125ccクラス部門。ホンダ横型エンジン系は規制クリアがほぼ確定。Z125の殿堂入りは残念だが、他はほぼ継続or後継機種の投入がありそうだ。
●文:ヤングマシン編集部/沼尾宏明
ホンダ グロム【原付二種ミニスポーツ、存続はテッパンだろう】
危機度★☆☆☆☆
カブ系の横型空冷シングルを搭載するネイキッドは、’21でフルチェンジ。排ガス規制のクリアを主眼にエンジンを新設計し、ボア50.0mm×ストローク63.1mmのロングストローク設定で5速ミッションを獲得している。同系のスーパーカブC125らが新規制をクリアしており、欧州版グロムもユーロ5に適合済み。規制対応は可能なハズだ。
【ホンダ グロム】■空冷4スト単気筒 123cc 10ps/7250rpm 1.1kg-m/5500rpm ■102kg ●価格:38万5000円
ホンダ CT125 ハンターカブ【タフな冒険野郎は’23年型で対応か】
危機度★☆☆☆☆
長年人気だったハンターカブが’20年に新生。スーパーカブC125をベースに、独自の吸排気系やフレーム、ロングサスペンションなどで走破性を高めた。’22国内仕様は色変更のみで、同系エンジンのモンキーやC125のように規制適合した新エンジンを搭載せず。近々モデルチェンジを行うはず、存続は手堅いだろう。
【ホンダ CT125 ハンターカブ】■空冷4スト単気筒 124cc 8.8ps/7000rpm 1.1kg-m/4500rpm ■120kg ●価格:44万円
ホンダ PCX/e:HEV【バカ売れ中の原付二種版も既に規制。クリアの実力アリ】
危機度★☆☆☆☆
160と同様、’21でフルチェンを敢行し、4バルブのeSP+エンジンに刷新。世界唯一のハイブリッドであるe:HEVとともに欧州仕様は既にユーロ5をクリアしている。国内版も型式認証を受けていないだけで、既に規制適合できるクリーン性能はあるハズだ。
【ホンダ PCX/e:HEV】■水冷4スト単気筒 124cc 12.5ps/8750rpm 1.2kg-m/6500rpm ■132kg ●価格:35万7500円/44万8800円 ※諸元はPCX
ヤマハ トリシティ125 ABS【LMW第1弾はモデルチェンジ間近か】
危機度★☆☆☆☆
バンクできる3輪=リーニングマルチホイール第1弾として’14年に投入。’18から可変バルブのブルーコアエンジンを搭載する。155と同様、5月発表された’22欧州仕様で新作の鍛造ピストンなどを採用し、新規制に対応。国内版もモデルチェンジ間近と予想したい。
【ヤマハ トリシティ125 ABS】■水冷4スト単気筒 124cc 12ps/7500rpm 1.2kg-m/7250rpm ■164kg ●価格:42万3500円/46万2000円 ※諸元はABS
ホンダ ディオ110【伝統ネームを継承。欧州版は既にクリア】
危機度★☆☆☆☆
前後14インチが特徴で、’21では空冷eSPエンジンやスマートキーを獲得した。欧州向け兄弟車がユーロ5に適合しており、国内もパスするハズ。
【ホンダ ディオ110】■空冷4スト単気筒 109cc 8.7ps/7500rpm 0.92kg-m/5750rpm ■96kg ●価格:24万2000円~24万5300円
スズキ アドレス110/スペシャルエディション【グローバルだけに生き残るか】
危機度★☆☆☆☆
前後14インチとロングサスペンションによる走破性が自慢。欧州仕様は’22でユーロ5に適合した模様なので、ゆくゆくは国内も対応する可能性がありそう。
【スズキ アドレス110/スペシャルエディション】■空冷4スト単気筒 112cc 8.8ps/7750rpm 0.88kg-m/6250rpm ■100kg ●価格:22万5500円
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
最新の記事
- 【限定販売】ガチの国際レーシング仕様! アライ「RX-7X FIM Racing #2」9月下旬発売
- オフロードバイク初心者も大歓迎! 爆破走行も楽しめる「エンジョイライドinケゴン2025」参加ガイド
- 「限定車“R”は可変排気バルブEXUP初搭載」1986ヤマハFZR400:FZ400Rの発展進化形【ニッポン旧車列伝】
- 原付二種の電動バイクは実用的!? メリット/デメリット/航続距離/おすすめ車種を徹底解説【2025年8月最新版】
- カワサキ「Ninja」ファミリーの2026年モデルが登場! 新ライムのグラフィックにダーク系のニューカラーも【欧州】
- 1
- 2