
‘22年11月以降に生産されたバイクは、50ccを除き「次期排ガス規制」に対応していないと国内で販売できなくなる…。まだ動向が確定していないモデルはナント40車種以上! 存続か、消滅か、ヤングマシン独自調査で占ってみた! 本記事は126~400ccの中型免許クラスの中から、アドベンチャー/オフロード/スクーターカテゴリーを取り上げる。
●文:ヤングマシン編集部/沼尾宏明
スズキ V-ストローム250 ABS【旅好きに人気の本作、惜しくも終了!?】
危機度★★★★★
貴重な250アドベンチャーで、粘り強い特性の心臓部をはじめ、スクリーンやナックルガード、大型キャリアなどの旅装備を持つ。基本設計はGSX250Rと共通。その生産終了と同様に殿堂入りの可能性もある。インドで登場した油冷単気筒のV-ストロームSXが後継機になる?
【スズキ V-ストローム250 ABS】■水冷4スト並列2気筒 248cc 24ps/8000rpm 2.2kg-m/6500rpm ■189kg ●価格:61万3800円
カワサキ ヴェルシス-X 250 ツアラー【現行ニンジャベースで存続に期待!】
危機度★★★☆☆
2代目の旧ニンジャ250の水冷ツインを専用フレームに積む快速ツアラー。国内ではパニアが標準のツアラーのみ販売中だ。’17年に登場し、’22では色変更のみ。心臓を現行ニンジャとし、骨格も新作すれば存続は可能。現状はセールス好調と言えず、終了の可能性もあるが、ぜひお願いしたい。
【カワサキ ヴェルシス-X 250 ツアラー】■水冷4スト並列2気筒 248cc 33ps/11500rpm 2.1kg-m/10000rpm ■183kg ●価格:72万6000円
ホンダ CRF250L【今や貴重な250オフ。欧州版は既に対応済みだ】
危機度★☆☆☆☆
’12年に初代がデビューし、’21で全面刷新を果たした万能モデル。心臓部はレブルらと同系ながら吸排気系の変更で中低速トルクを増強した。欧州版のCRF300Lが新規制をクリアしており、国内版も対応は近いだろう。
【ホンダ CRF250L】■水冷4スト単気筒 249cc 24ps/9000rpm 2.3kg-m/6500rpm ■140kg ●価格:59万9500円
【CRF250ラリー】ダカールマシンをイメージしたラリーは、燃料タンクを7.8→12Lに拡大。2グレードともにサスストロークを伸ばして最低地上高をアップした<S>も用意する。 ●価格:74万1400円
カワサキ KLX230S【レアな空冷オフはセーフっぽい】
危機度★☆☆☆☆
レーサーと同時開発し、軽量スリムな車体にパワフルなSOHC2バルブ空冷シングルを積むKLX230。Sは基本構成をそのままにショートサスでシート高を55mm減の830mmに変更した。製造国のインドネシア現地でも新規制未対応ながら、デビューが’19年と新しく、規制を乗り越えられるハズだ。
【カワサキ KLX230S】■空冷4スト単気筒 232cc 19ps/7600rpm 1.9kg-m/6100rpm ■136kg ●価格:50万6000円
生産終了発表モデル ヤマハ セロー250【35年のロングセラーもフィナーレ】
【ヤマハ セロー250】250クラスでは、長寿オフのセロー250が終売した。’85年の初代225で“マウンテントレール”というジャンルを打ち立て、’05年に249cc化。その後も’08年のFI化などで規制に対応してきたが、’20年1月発売のファイナル仕様で終了。排ガスのほか、ABS義務化や灯火器の規制も原因だった。
ホンダ ADV150【海外デビューの160発売を期待!】
危機度★☆☆☆☆
2バルブの先代’20PCX150をベースに、タフな装備でSUV化した。新規制は未対応だが、’22年7月に海外で新型の「ADV160」が発表。’21でフルチェンジしたPCX160がベースとなり、4バルブのeSP+エンジンでユーロ5に適合した。国内にも160の投入を期待!
【ホンダ ADV150】■水冷4スト単気筒 149cc 15ps/8500rpm 1.4kg-m/6500rpm ■134kg ●価格:45万1000円
ホンダ PCX160【実用&快速機は実質対応済み?】
危機度★☆☆☆☆
人気コミューターは’21で4バルブ156cc化し、トラクションコントロールまで獲得。同様の海外版が既にユーロ5に適合しており、国内版も安泰だろう。
【ホンダ PCX160】■水冷4スト単気筒 156cc 15.8ps/8500rpm 1.5kg-m/6500rpm ■132kg ●価格:40万7000円
ヤマハ マジェスティS【人気ビッグスクーターも終焉?】
危機度★★★★★
大ヒットしたビッグスクーターの名とデザインを継承。走りと実用性は優秀だが、基本設計が’14年と古く、終了の可能性が高いかも…。
【ヤマハ マジェスティS】■水冷4スト単気筒 155cc 15ps/7500rpm 1.4kg-m/6000rpm ■145kg ●価格:37万9500円
ヤマハ トリシティ155ABS【中堅LMWは生存の模様】
危機度★☆☆☆☆
フロント2輪で安心してバンクできるLMW。5月発表された欧州向けの’22モデルでエンジンを改良し、ついに規制対応。国内版にも期待だ。
【ヤマハ トリシティ155ABS】■水冷4スト単気筒 155cc 15ps/8000rpm 1.4kg-m/6000rpm ■165kg ●価格:48万4000円
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
RCBテクノロジーを継承し誕生したCB900F CB750FOURの登場から10年ライバル車の追撃から復権するためホンダが選択したのは耐久レース常勝のワークスマシンRCB1000の心臓を持ち既存のバイ[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
最新の記事
- アライ「ラパイドネオ ハブ ア バイクデイ」新登場! 人気カラーを手がけた加藤ノブキ氏によるデザイン第3弾
- 最新相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:カワサキZ900【上級モデルSE復活の2025年モデル】
- CB1100R譲りのエンジンを持つ“エフ”の頂点! 最後の1年だけが舞台だった──俺達の“F”烈伝[1979-1983]
- 4年という短い生涯が伝説を生んだ「待望のナナエフが大ヒット!」俺達の“F”烈伝[1979-1983]
- 【速報】BSAが「バンタム350」「スクランブラー650」を発表! 日本への導入も確実の単気筒トラディショナル
- 1
- 2