カワサキモータースジャパンは、Z900RSをベースにブレンボ製フロントブレーキパッケージとオーリンズ製リヤショックを装備するハイグレードモデル「Z900RS SE」の2023年モデルを発表した。カラーリングは前年を踏襲しながら、Z900RSと同様の変更を受けている。
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
オーリンズ&ブレンボのハイグレード仕様
カワサキモータースジャパンは、2022年1月に発売されて瞬く間に予定数を終了してしまった「Z900RS SE」の2023年モデルを発表した。ベースモデルと同様に、新たに令和2年排出ガス規制に適合するとともにカワサキケアモデルに設定された。エンジン出力等のスペック数値に変更はない。
Z900RS SEは、2018年から4年連続でトップセールスモデルになっているレトロスポーツモデル・Z900RSを下敷きにしたハイグレードモデルで、カラーリングには1973年に欧州でのみ発売されたという伝説の“イエローボール”をまとう。このカラーリングが2023年モデルも継続採用になった。
スペック上はサスペンショントラベルや車重などもノーマルとほぼ同じだが、最低地上高&シート高は10mmアップしており、よりアグレッシブな走りに対応。
フロントブレーキは、ブレンボ製のφ300mmダブルディスクおよびM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ブレーキパッドを装備。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径とし、STDのφ19.1mmに対しφ17.5mmとした。また、ステンレスメッシュのブレーキホースがダイレクトなタッチと高いコントロール性を実現している。
リヤショックはオーリンズ製S46。シングルチューブ構造のアルミニウムボディを採用し、フローティングピストンで仕切られたφ46mmの大型ピストンとガスチャンバーが、優れた路面追従性と確かなダンピングを発生し、グリップ感やハンドリングの向上、よりしなやかなライドフィールに貢献する。市販品とは異なり、密閉性に優れたダブルリップ式ダストシールを採用するのもポイントだ。セッティングの変更に便利な油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを装備。オーリンズロゴを刻印したプレートも備えている。
このリヤショックの採用に合わせ、φ41mm倒立フロントフォークのセッティングを最適化するとともに、アウターチューブをゴールド仕様に。同じくゴールド仕様の前後ホイールが華をそえる。
アイコニックなイエローボールカラーにはゴールドカラーの足まわりのほか、ラジエターのサイドカバーおよびFIカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーステーもブラック仕上げとして組み合わせた。サイドカバーエンブレムはSEモデル専用で、モデルネームの「RS」部分を赤仕上げとして差別化を図っている。
このほか、アクセサリーとしてモデルロゴ入りのラジエタースクリーンも設定されている。
価格はSTD+22万円の165万円。カワサキケアモデルの設定により、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けることができる。STDモデル同様にABSとETC2.0車載器は標準装備し、発売日は2022年9月10日だ。
KAWASAKI Z900RS SE[2023 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高140 シート高810(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0°/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:165万円 ●色:黒×黄 ●発売日:2022年9月10日
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