スズキは、2021年にモデルチェンジした新型「隼(ハヤブサ)」にニューカラーを設定し、2022年モデルとして6月28日に発売すると発表した。ベース色はブラックとホワイトをそのままに、シルバーはメタリックグレーに変更。組み合わせる差し色は一新するとともに、カラーオーダープランには従来になかった青ホイールを追加している。
●外部リンク:スズキ
価格据え置きでカラーバリエーションの幅を広げる
スズキは2022年モデルのハヤブサを発表。3バリエーション標準カラーを変更するとともに、従来は15種類だったカラーオーダープランを全18色に拡充して2022年6月28日に発売する。
黒をベース色としたグラススパークルブラックは、新たに差し色をマットブラックメタリックNo.2として、メタルパーツ以外は全身を黒で統一。同じくブリリアントホワイトは差し色をマット系の青からパールビガーブルーに変更して鮮やかさを増した。
そして注目は、マットソードシルバーメタリックに代わって登場した新色のサンダーグレーメタリック×キャンディダーリングレッドだろう。従来は明るめのシルバーだったベース色をダークグレーとし、差し色の鮮やかな赤はそのまま生かしている。
もうひとつの目玉となる『カラーオーダープラン』では、3色のベースカラーに対し差し色とホイール色を変更できる6種類のバリエーションを用意することで全18色とし、レギュラーカラーと合わせて全21色ものカラバリ展開に。そして従来はシルバーのみ1万1000円高だったが、今回はベースカラーの価格を統一したことで、価格体系もシンプルでイメージしやすくなった。なお、差し色には黒、赤、青が用意され、ホイールも同様だが、赤の差し色に青ホイールはなく、青の差し色に赤ホイールはない。
気になる価格は、標準カラーが215万6000円、カラーオーダープランはプラス5万5000円の221万1000円となっている。
標準色+カラーオーダープランで全21色!
SUZUKI HAYABUSA /隼[2022 model]
普段は鷹揚に大空を滑空するかのように、そしてイザとなれば獲物を狙う超スピードは生物界最速の猛禽類が隼だ。その生態をマシンコンセプトになぞらえ、1998年に登場したのが初代GSX1300Rハヤブサ(GSX1300R HAYABUSA)だった。その名のとおり300km/hを超える最高速度は市販車最速で、のちに300km/hリミッターの導入でそれは破ることがかなわぬ記録となった。
2008年には初のモデルチェンジを受けたハヤブサは、排気量を1299cc→1340ccとし、最高出力は175ps/9800rpm→197ps/9500rpmに。各メーカーが最高出力を200ps以下に抑える自主規制もあり、このままの姿で長らく販売された。日本仕様も発売されて2016年まで製造、北米では2020年モデルまでが登場していたのは、記憶に新しい読者もいるだろう。
2021年2月5日に世界同時公開された新ハヤブサは、エンジンやフレームの基本を従来型の踏襲とし、6気筒やターボまで実際にテストしつつも“変えない”という英断がファンの喝采を浴びた。とはいうものの、エンジンは執念の超改良版として内部パーツをフルリファインするとともに念願の電子制御スロットルを採用。各種電子制御も一気に現代レベルへと引き上げられ、任意に設定できる速度リミッターを市販二輪車で初採用。さらにクルーズコントロール、上下双方向対応のクイックシフトシステムなどもフル装備となった。
国内仕様では最高出力が欧州仕様から2ps減の188ps、最大トルクは0.1kg-m減の15.2kg-m(ともに発生回転数は不変)になっているが、これは測定方法の違いによるもので、エンジンの仕様は全く同じだという。また、国内仕様はETC2.0車載器を標準搭載するとともに、標準車体色3色を含む全21パターンの組み合わせを可能とする「カラーオーダープラン」も実施する。
主要諸元■全長2180 全幅735 全高1165 軸距1480 シート高800(各mm) 車重264kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1339cc 188ps/9700rpm 15.2kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量20L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:215万6000円 ●色:白×青、黒×艶消し黒、濃灰×赤 ●発売日:2022年6月28日
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