オフ系タイヤ“カルー ストリート”も装着

スポークホイール仕様! ヤマハ「XSR125レガシー」登場、RZイメージの黒×金カラー【欧州】

ヤマハは欧州で、可変バルブ機構VVA採用の単気筒エンジンを搭載したヘリテイジモデル「XSR125 Legacy」を発表した。ベースモデルのXSR125からワイヤースポーク仕様に変更され、往年のRZをイメージした黒×金のカラーリングが与えられた、まさしく“レガシー”モデルとなっている。

XSR155/XSR125に続くバリエーションモデル、日本への展開も熱望します!

ホンダ「GB350」の大ヒットからもわかるように、現在の日本ではネオクラシックモデルが大人気。大排気量クラスではカワサキの「Z900RS」や「W800」、そしてホンダ「CB1100」、ヤマハ「XSR900/XSR700」などがしのぎを削っている。

また、原付二種~軽二輪クラスでは外国産のネオクラシックモデルが次々と日本に上陸しているが、迎え撃つはずの国産車は、このクラスのこのカテゴリーにあまり力を注いでいない。カワサキのエストレヤやスズキのST250、ホンダCB223は生産終了となり、ヤマハに至ってはルネッサやブロンコまでさかのぼらなければならない。ホンダCB125/250Rは、クラシカルな雰囲気も併せ持つが、どちらかというと新世代スポーツネイキッド寄りだろう。

そんな中、ヤマハが欧州で新たに発表した「XSR125レガシー(XSR125 Legacy)」は、2021年に発表されたユース向けのネオレトロモデル「XSR125」のバリエーションモデル。タイで最初に発表されたXSR155、そして欧州のXSR125はスチール製ツインスパーフレームにキャストホイールという組み合わせながら、見事にネオクラシックモデルとして成立していたが、今後の“レガシー”はスポークホイール仕様となって、より本格的なレトロスタイルを実現している。

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

マシンの基本構成はXSR125に準じ、約15psのVVA(可変バルブ機構)を備えた水冷単気筒エンジンや、φ37mm倒立フロントフォークなど、クラスを超えた装備は健在。フレームは往年と同じ『デルタボックス』を名乗り、1330mmのホイールベースと815mmのシート高でコンパクトかつ扱いやすく、元気いっぱいの走りを披露する。

レガシー仕様の特別装備は、軽量なスポークホイールにゴールド仕様のアルミリムを採用していること。タイヤがオフロード系のブロックパターンを採用したメッツラー製カルーストリートを履く。マフラーカバーは2ピースのアルミ製で、デザインもXSR125とは異なる。また、カラーリングは往年のRZ250/350をオマージュした黒×金(カラー名称はヒストリックブラック)として高級感を醸し出している。

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

丸型LEDヘッドライト&LEDテールランプやダブルシート、円形LCDメーターといった基本装備はXSR125を踏襲するようだ。発売は2022年6月より順次(欧州)と発表された。価格は仕向け地によって異なるというが、今のところ未発表。日本への導入も期待、というか熱望するが、いかがでしょうヤマハさん?

XSR125とは?

YAMAHA XSR125[2021 EU Model]

XSR125のコンセプトは“The youngest Faster Son”。ヤマハの遺産であるXS-1などを彷彿とさせるクラシックスタイルに現代の技術とデザインを与えられたXSRシリーズの末弟だ。

ベースとなっているのは他の兄弟車同様にMTシリーズで、MT-15→XSR155という流れと同じくMT-125をベースとしている。エンジンはVVAと呼ばれる可変バルブ機構を実装した最新の水冷4ストローク単気筒。フレームはデルタボックス(ツインスパータイプ)だがXSR125のネオレトロスタイルに違和感なくフィットしており、アナログを象徴する「円」をテーマにデザインされたボディワークによって、見事にXSRシリーズとして成立している。

ヘッドライトとテールランプはLEDを採用し、フルLCDスクリーンのデジタルメーターを装備。いずれも「円」を基調としたデザインが施されている。フロントにはφ37mm倒立フォークを採用し、リヤサスペンションはモノショック方式。前後に延長されたダブルシートや存在感のあるテールまわりとの組み合わせは、いわゆる1本サスでもクラシカルなスタイリングを違和感なく表現できることを知らしめている。

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]

主要諸元■全長1960 全幅800 全高1065 最低地上高160 軸距1330 シート高815(各mm) 車重140kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ(VVT付き) 124cc 14.96ps/10000rpm 1.17kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■ブレーキF=φ267mmディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●英国参考価格:4550ポンド ●色:赤、黄、黒 ※諸元等は全て欧州仕様

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

ヘッドライトはLEDとし、円形でレトロ感を醸し出す。省電力で明るいのも特徴だ。テールライトはコンパクトですっきりした外観に。

黒×金の“ヒストリックブラック”は発表されたばかりのXSR700も彷彿とさせる。タンクのラインが描く弧は、まさしくRZシリーズだ。

約15psを発生するエンジンは、MT-125やYZF-R125と共通のもので欧州の同クラスにおけるベストエンジンを謳う。可変バルブ機構VVT(ariable Valve Actuation)を採用し、ユーロ5に適合。

φ37mm倒立フロントフォークを採用する足まわりに、ゴールドリムのスポークホイールを新たに採用した。

タイヤはブロックパターンのカルーストリートを履く。

タックロール風のダブルシートはXSR125を踏襲する。

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

YAMAHA XSR125[2022 EU Model]Historic Black

【動画】2022 Yamaha XSR125 Legacy: Ride Through Time


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