前輪が石にさしかかった(上りになった)時に、マシンを失速させないようアクセルをじわーっと開けて加速していきます。写真ではマシン挙動をハッキリ見せるために、あえてアクセルを多く開けています。アクセルを開けると後輪が路面をグリップしてリヤサスペンションが縮み、フロントサスペンションが伸びているのが分かります。これが、リヤ荷重になってフロントが抜重された状態といって、加速状態(上り坂)ではこうしたマシン挙動になります。セローの前輪は路面から浮き、リヤ荷重になってフロントサスが伸びています。このままではフロントアップしてしまいます。これが上り坂なら、フロントがまくれ上がってしまい(サオ立ちと呼んだりします)、転倒の原因になります。
小柄な体格ながらオフロードマシンを自在にコントロールし、数々のエンデューロレースでトップライダーとして活躍する、ユータロー先生こと内山裕太郎選手。氏による林道ライディングテクニック講座『チビテク』から、林道デビューする人や林道ビギナーに向けた林道ライディングテクニックの初歩をお伝えした前編に続き、中編ではダート路面でのボディアクションやスタンディング走行のコツをお届けするゾ!! 目次 1 チビテク […]