●文/写真:ライドハイ(伊藤康司)
一般的に“トルクス”と呼ばれ、専用の工具で緩めたり締めたりします
バイクの各パーツを固定するボルトは、昔ながらの六角頭のボルトだけでなく、近年はキャップススクリューと呼ばれる、ボルトの頭に六角穴が開いたタイプも多い。……が、ここ数年でさらに新しいタイプのボルトが出現している。
一見するとキャップスクリューに似ているが、よく見ると穴が六個の突起がある星形になっている。とくにBMWをはじめとする欧州車や近年はハーレーダビッドソンに多く使われ始めているが、このボルトは『トルクス(英語ではTORX)』と呼ばれている。
昔からある+や-のネジは、ドライバーで回す際に強く押し付けながら作業しないと、ドライバーの先端が外れてネジの頭をナメてしまうことがある。また従来の六角頭のボルトや六角穴のキャップスクリューも、ネジの頭(または穴)と工具が点で接触する場合が多いが、トルクスのボルトは工具と面接触になるため、工具が外れにくくナメる危険が少なく耐久性も高い。またボルトを回す力(トルク)がネジの中心にかかり、トルクの伝達効率が良くシッカリ締められるのもメリットだ。
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