
個性的なメカニズムやデザイン、オリジナリティあふれる存在感がV-MAXの大きな魅力。しかし、いざ走らせてみると「重い/曲がらない」など現行車とのギャップに驚くことも多い。MADE IN JAPANの性能と品質を誇るホイール「アドバンテージEXACT」により、重量感満点の操縦性が一変した。
●文/写真: 栗田晃 ●外部リンク: アドバンテージ 北川モーターサイクルズ
設計から製造まで完全MADE IN JAPAN。絶えず進化し続けるEXACT
’07年のファイナルエディションから10年以上。初期モデルから数えて35年以上が経過したヤマハV‐MAX。インパクトは今も強烈だが、実際に走らせると古さを感じる。絶版車はそうした価値観とは別次元にあるのも事実だが、乗る楽しさを求めるなら足まわりのカスタムが効果的。そこでV‐MAXオーナーに注目されているのが、アドバンテージのEXACTホイールだ。
【ADVANTAGE EXACT RACING10】マグネシウム鍛造 3.50-17/5.00-17 3.00-18/5.00-17 ●価格:41万8000円
【ADVANTAGE EXACT】マグネシウム鍛造 3.50-17/5.00-17 3.00-18/5.00-17 ●価格:41万8000円
軽さと強度を両立する8000トンプレスによる鍛造技術や、試作段階での破壊を厭わない攻めの設計で開発されるEXACTは、メイドインジャパンの高性能ホイールとしてレース界を筆頭に高い評価を得ている。V‐MAXはレースと無縁だが、ユーザーの声に応じてラインナップしている。そして最近になり、V‐MAX用EXACTの需要が急激に高まっているという。同時代のカワサキGPZ900Rより車体価格がリーズナブルということもあり、その分実用性向上に直結する足周りのカスタムを楽しむユーザーが増えているのかもしれない。
現在は手に入りやすくてもこの先どうなるか分からないのが絶版車。さまざまな規制に縛られる前のマッチョさと、普段使いで疲れない軽快さを両立したいなら、V‐MAX+EXACTの組み合わせは間違いのないチョイスと言えるだろう。
取り回しや車両移動だけで分かる圧倒的な軽さ。重厚感にヒラヒラ感が追加された異次元の操縦性を獲得
12本スポークのEXACTを購入したV-MAXオーナーのNさんは、フィッティング作業を北川モーターサイクルズに依頼。北川代表がホイール+タイヤ+ローター重量を計測したところ、フロント純正16.5kg → EXACT11.5kg、リヤ純正18.5kg → EXACT15.3kgとなり前後で8.2kgもの軽量化が実現した。サイドスタンドで立てた車体を起こしただけで軽さが実感できるという。
フロントホイールは17インチと18インチがあり、90%のユーザーが18インチを選択。カラーはシルバーとガンメタの2色で、3分ツヤのパウダーブラックはオーナーのカスタム。ローターとキャリパーも変更してある。
リアハブ形状はチェーンドライブ車とシャフトドライブ車でまったく異なり、V-MAX専用設計となる。タイヤの中心と車体センターを合わせるため、ホイール幅はあえて5.00インチとしてある。
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