●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:折原弘之
イタリアの工房ビモータが開発した革新ハブステアで、ありったけの猛パワーでもおとなしく感じる安心感。それがビモータ・テージH2(Bimota TESI H2)だ。
ロケットダッシュを整然と安定させるスーパー車体
前に突き出たスイングアーム……ビモータのテージH2は、威圧的な大柄カウルも異様だが、前輪を支えるフロントフォークが見えない不気味さで異彩を放つ。
これはハブセンターステアといって、フロントホイールの中心にあるハブに、通常のバイクのステアリングヘッドが内蔵され、ハンドルとは細いロッドで結ばれて前輪を操舵する、まさに革新的な機構なのだ。
そしてスーパーチャージドのH2、通常の吸気に圧力をかけ爆発的パワーを生み出すこのカワサキエンジンとの組み合わせが繰り広げる驚愕の異次元体験をお伝えしよう。
――巨体と思ったのに軽い!?
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