●情報提供:bimota
866万8000円のテージH2が国内で予約受付を開始され、カワサキ製スーパーチャージドエンジンを搭載するハブセンターステアのマシンが間もなく日本でもお目見えする。そしてビモータ(bimota)は、次なるマシン開発の模様を徐々に明らかにしてきている。
カウル左右のエアインテーク、これはシート下配置のラジエターで確定か
ビモータはSNSで1枚の写真を投稿。添えられたメッセージはシンプルに“Test ABS, la Kb4 è pronta ! / ABS test, the Kb4 is ready !”というものだった。
カワサキ製スーパーチャージドエンジンを搭載するテージH2が開発段階だった頃にも同様の写真投稿があり、そこから数か月でマシンが正式発表されている。ということは、同じくカワサキ製ニンジャ1000SXのユーロ5適合エンジンを搭載するKB4も登場間近ということだろうか。
↓↓(追記)その後、映像も公開されました↓↓
写真は以前にスクープをお届けしたブラックボディのものよりもディテールが鮮明で、ヘッドライトやフェアリングの形状がよくわかるものとなっている。ヘッドライトはクラシカルな丸眼だが、中身はマルチリフレクター式のLEDだろう。そしてフェアリングについては、左右の大きなエアインテークが特徴的。フロントフォークを囲むサイドカウルの幅が極端に狭められていることもあり、ラジエターは通常のエンジン前ではなく、シート下に配置していることが推察できる。
テージH2を開発したエンジニアのピエルルイジ・マルコーニさんは、かつてベネリでトルネード900などを手掛けたこともあり、シート下ラジエター配置のフィロソフィーにはなじみがあるはず。両サイドのエアインテークから導かれた風はダクトを通ってシート下に抜ける構造だろう。そのあたりは以前のスクープ写真からも推測できたことだ。また、左右エアインテークは上下2段に分かれていて、上段がラジエターへ、そして下段がエアボックスへ(またはその逆)と導かれているようだ。
シート高がわからないため、どの程度の前傾姿勢かは不明ながら、ハンドルバーの垂れ角/絞り角は大きめに見える。
続報を小出しにしていく手法もカワサキとのコラボによる“らしさ”を感じさせる。コロナ禍がなければ2020年夏頃に発表されていたとの情報もあるが、いずれにしても正式発表はそう遠くなさそうだ。
ボッシュの技術者とともにブレーキおよびABSのテストに臨んでいるという。テストライダーにとってはなかなか厳しい気温0度……。
以下は以前に公開またはスクープされたもの
EICMA 2019の段階で発表されていたイメージCG。車体の仕様はほぼ固まっていたようで、コロナ禍がなければ2020年春頃に実車テスト、夏頃には正式発表されていたはずだ。
こちらは正面から。今回のテスト車両とはエアインテークの形状が異なっている。
2020年5月に入手したスクープ画像を明るく加工したもの。このときの記事では、シート下へと導かれるエアダクトの存在が明らかになったことで、おそらくラジエターはシート下配置だろうと結論づけている。
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