神奈川県厚木市のモトコルセは、ビモータが2019年秋のEICMAで発表したカワサキ製スーパーチャージドエンジンを搭載するハブセンターステアリングモデル「TESI H2(テージH2)」の日本国内における予約注文を開始すると発表した。日本国内への導入時期は2021年1月予定だ。
量産バージョンはカーボン柄とトリコローレの2色を展開 ビモータは、カワサキのニンジャH2のスーパーチャージドエンジンをハブセンターステアリングの車体に搭載するニューマシン「テージH2」のプリオーダーの[…]
ハブセンターステアリングのモンスターマシン、ついに国内導入時期と価格が決定!
ビモータは2020年10月1日にテージH2の欧州における発売を開始。2019年11月のEICMAでプロトタイプが初披露されてから約1年後、コロナ禍による計画の遅れはあったものの、カワサキ製スーパーチャージドエンジンを搭載したハブセンターステアリングのマシンは、世界で250台の限定生産モデルとして船出を迎えた。
ビモータはイタリアのプレミアムブランドとして古くから知られ、幾度かの活動休止を経て2019年のEICMAでカワサキとのジョイントを発表している。そのコラボレーションから生み出される最初のモデルこそが、ニンジャH2由来のパワーユニットを搭載するテージH2だ。
欧州での発売後は順次、販売エリアを拡大していくとしていたが、ついに日本でもモトコルセが総輸入発売元を務めることが明らかになり、この10月16日に予約注文を開始することが発表された。
TESI H2は伝説的なTESI 1Dの流れを汲むハブセンターステアリング機構が最大の特徴で、ビモータ自身はこのマシンのコンセプトを『革命は続く(The Revolution Continues)』としている。イタリアのリミニ工場で250台のみが生産され、それぞれのマシンには固有のシリアルナンバープレートが付く。日本での価格は866万8000円と決まった(欧州価格は6万4000ユーロだった)。日本国内への導入は2021年1月を予定している。
BIMOTA TESI H2[2021 model]
【BIMOTA TESI H2[2021 model]】主要諸元■全長2074 全幅770 全高1155 軸距1445 シート高840±10(各mm) 車重207kg(乾)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 231ps/11500rpm(ラムエア加圧時242ps/11500rpm) 14.4kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター21.3°/トレール117mm ブレーキ形式F=φ330mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:866万8000円 ●色:トリコローレ、カーボン黒 ●日本導入時期:2021年1月 ●予約受付中
テージH2が採用する最新世代の装備と電子制御項目は以下の通り。大部分はカワサキのニンジャH2から継承している。
・ABS(アンチロックブレーキシステム)
・KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)
・IMU Bosch(6軸慣性計測装置)
・KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)
・KEBC(カワサキエンジンブレーキコントロール)
・KQS(カワサキクイックシフター)上下双方向対応
・KLCM(カワサキローンチコントロールモード)
・KTRC(カワサキトラクションコントロール)3モード/9レベル
・電子制御スロットルバルブ
・アシスト&スリッパークラッチ
・エコノミカルライディング(燃費運転)インジケーター
・フルLED灯火類
・カラーTFTインストゥルメントパネル
・オーリンズ製電子制御ステアリングダンパー
その他、マシンの詳細は関連記事参照。
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
量産バージョンはカーボン柄とトリコローレの2色を展開 ビモータは、カワサキのニンジャH2のスーパーチャージドエンジンをハブセンターステアリングの車体に搭載するニューマシン「テージH2」のプリオーダーの[…]
カワサキのスーパーチャージドエンジンを独創のセンターハブステアリングに融合 ついにこの日が来た! ビモータ(BIMOTA)は、2020年9月9日より本社のWebサイトにてプリオーダーの受け付けを開始し[…]
オイオイ、もう見えちゃったよ! イタリアのリミニ在住のライダーが偶然にもビモータ KB4を撮影したという情報をキャッチした我々は、さっそく画像を入手。あまり鮮明ではないが、その姿をお伝えしよう。 ビモ[…]
スーパーチャージドエンジン搭載、量産車最高の馬力キング 2015年に200psを引っ提げて初登場したニンジャH2は、2017年に205ps、そして2019年モデル以降には231psにパワーアップしたモ[…]
カワサキとの新たなパートナーシップにより再生を果たすイタリアの名門・ビモータ。カワサキ製スーパーチャージドH2エンジンを搭載する新型「テージH2」開発のために、かつての名車「テージ1D」の開発者である[…]
最新の記事
- 1
- 2