スロットルを閉じた時に「パンパンパンッ」というアフターファイア音が気になったら、チェックしておきたいのがキャブレターのエアーカットバルブだ。不調によって本来の性能が出せていない可能性がある。旧車ではパーツの入手に苦労したが、長い歴史を誇るキャブレターパーツ専門メーカー・岸田精密工業からリプレイス品がリリースされた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●取材協力:キースター(岸田精密工業) ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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販売待望論が多くあったエアーカットバルブをラインナップ
排ガス規制の対応で、希薄燃調が多いスロー&パイロット系。そんな領域で全閉時間が長いと、アフターファイア音が気になることがある。そんな不快音を軽減する働きも持つのが、キャブレターのエアーカットバルブだ。
すべてのキャブに装備されてるワケではないが、このバルブの作動不良や劣化による不調で、本来のキャブ性能を発揮し切れていない個体も数多くある。
キャブレター用リプレイスパーツや機種専用「燃調キット」が好評なキースターでは、販売待望論が多くあったエアーカットバルブをラインナップ。
対応モデルはホンダCB750F(RC04)系、CB1100F(SC11)系、CBX6気筒系、ホークII系。カワサキはKZ1300系にKZ1000J/R系。ヤマハはSR400/500、TDM/TRX850、セローXT225、1200ccのV-MAXとなっている。今後も随時ラインナップを拡充する計画もあるようだ。
すでにエアーカットバルブを同梱する燃調キットも販売されているので、詳細はキースターWEBをロックオン!!
ラインナップの一例はこちら
ホンダ CB1100F用
逆輸入車全盛時代の幕開けは、ホンダCB-Fのオーバーリッターモデル・CB1100Fが登場した’83~’84年頃だった。ヨーロッパ仕様もアメリカ仕様もSC11ならこの部品だ。
ホンダ CBXシリーズ用
ライダーの膝と干渉を防ぐVバンクレイアウトで取り付けられる6気筒エンジンのCBXシリーズ用キャブレター。各シリンダー毎にキャブボディがあるため、オーバーホール時には6セットのバルブが必要だ。
ホンダ ホークIIシリーズ用
’70年代後半から’80年代前半のホンダ車と言えば、ホンダ気化器研究所が独自に開発したCVキャブを装備するモデルが多かった。そんなモデル群にエアーカットバルブの採用例が多かった。ホークIIシリーズもまさにその1台。
カワサキKZ1300用
俗に1ボディ2バレルと呼ばれるカワサキKZ1300のキャブレター。並列6気筒で3キャブボディなので、エアーカットバルブの必要個数は3セット。細部の寸法デザインが異なっている。
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