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旧車のキャブセッティングを調整

スロットル戻し時のパンパン音をキャブレター燃調キットで調整・解決

  • 2020/1/19
キャブレターの燃調セッティング

スロットルを戻した時に「パンパンパンッ」と音がするのが気になる。が、エンジンコンディション自体は特に問題ない。ということは、キャブレターの燃調(燃料調節)に問題があるのではないか? ジェット類をひとつひとつ購入し試すよりキャブレターの車種専用燃調キットを使って解決しよう。

●文/写真:モトメカニック編集部

スロットルを戻したときに発生する「パンパンッ」といった音は、いわゆるガスが薄いときに出る症状だ。仮に、加速態勢に入ってガスが薄くなると、そのときにはおおむね「ポーッ」と気抜けになり加速しない(あくまで編集スタッフの経験値に基づいた話で、それがすべてとは言えない)。

逆に、回転落ち時にガスが濃くなると、気になる音は発せずアイドリングが不安定になる。低中速域から濃ければスムーズな加速を得られず、スタート直後のスロットル半開以下でゴツゴツ感が出て回転上昇しなくなる。

今回の症状の原因は、スロー系もしくは中速域への移行が始まるジェットニードルのストレート径が太く、回転落ち時にガスが薄いのでは? と考え、キャブレター燃調キットを調達。径が1ランク細くなる「R=Rich」に交換してみた。すると空吹かし直後の回転落ちがスムーズになり、音も皆無に。

ただ正直、これは”やり過ぎ”だった。リセッティング後、中速域で引っかかり感が出たのだ。そこでニードルをノーマルに戻して、スロージェットを1ランク大きくし、パイロットスクリューを調整。あえて1/4回転ほど濃くしたら、走りはスムーズになり、アイドリングも安定。回転落ち時のパンパンッ音も減り、気にならなくなった。燃調セッティングが功を奏すと楽しいですね!!

キャブレターの燃調セッティング

キースター岸田精密工業から発売されている燃調キットは各モデル用専用部品で、今回手を入れた2003年型ヤマハSR400 にも適合品があった。低中速域のリセッティングだ。他にも500車種以上の対応品がある。

キャブレターの燃調セッティング

キットには、セッティングに必要な6サイズのメインジェット、3サイズのパイロットジェット、4サイズのジェットニードルが含まれている。

キャブレターの燃調セッティング

どう考えてもガイシ部分の白さが気になったヤマハSRのスパークプラグ。音量規制にパスしていても、排気効率の良いマフラーでは、ガス薄傾向に出てしまいますね。

キャブレターの燃調セッティング

パンパン音の強弱を確認。調整前は、通常の空吹かしからの回転落ち時に音が出たが、ジェットニードル径をノーマルから1ランク細めたら音は消えた。しかし中速域で引っかかりが出た。そこからさらにセッティングを繰り返した結果、ドンピシャのセッティングにすることができた。

※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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