EICMAでカワサキが発表したのは新型のニンジャ1000SX(従来のニンジャ1000/欧州仕様はZ1000SXだった)。基本骨格とエンジンは従来をベースとしながら、ニンジャH2SXで培った電子制御技術などを投入。国内仕様の登場も2020年初夏とアナウンスされた。併せてZ650のマイナーチェンジ版も発表された。
H2SX譲りの電子制御スロットル+走行モード獲得
「楽ッ速」の代表格が4代目に進化した。基本設計は従来型を踏襲しつつ細部を熟成、心臓部は電子制御スロットルを与えるとともに、排気系やFI設定の変更で、特に低回転域のスムーズさが向上した。このエンジンはビモータの新作KB4にも搭載される予定で、そちらの実車は2020年早々にも発表されそうだ。
また、トラクションコントロールシステムやパワーモードを備えていた従来に対し、新たに4種類の連動型走行モードを獲得。さらにアップ&ダウンに対応したクイックシフターやカラー液晶など「ニンジャH2SXで培った技術を展開した」と関係者は話す。また、従来は欧州でZ1000SX、日本仕様などはNinja1000を名乗っていたが、H2SXを意識した車名に統一された。
Z家の鋭利フォルムに合流したZ650
並列2気筒エンジンを積む軽快なミドルZもリニューアルを果たす。やや独自色の強かったスタイルをZシリーズ共通のエッジ系に刷新。LEDヘッドライトの採用で小顔化に成功し、Ninja 1000SXなどと同様のカラー液晶メーターも備えた。エンジンは最大トルクが6.6kg-m/6500rpm→6.5kg-m/6700rpmと微減したが、最高出力を維持してユーロ5に対応。さらにリヤシートは中央の厚みを+5mm、サイドを+10mmとして快適性を向上した。
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