インドで開催されている「SUZUKI GIXXER CUP 2019」の第3ラウンドで、スズキはジクサーSF250(GIXXER SF 250)のレーシングバージョンを発表した。ボディはMotoGPでおなじみのスズキ・エクスターカラーに彩られている。
新しい油冷エンジンのポテンシャルを示す?
インドで開催される「SUZUKI GIXXER CUP 2019(ジクサーカップ)」は、空冷154.9ccエンジンを搭載したジクサーSFによって争われるチャンピオンシップ。年間4戦が開催されるが、カリモータースピードウェイで行われた第3戦において、新型ジクサーSF250のレーシングバ^ジョンがお披露目された。
この「ジクサーSF250モトGPエディション」は、2020年開催予定のジクサーSF250ワンメイクレースで使用される(従来の155cc版のリプレイスとして)。また、ジクサーカップ2019の参加者の一部も、2019年11月にブッダサーキットで行われるジクサーカップ最終戦で、このジクサーSF250モトGPエディションに乗ることができるという。
ジクサーSF250モトGPエディションは基本的にエンジンとギヤボックスをノーマル仕様とし、マフラー交換や保安部品の取り外しなどで20kgの減量を果たしているという。ハンドルバーは低く、それに合わせてステップ位置も移動し、レーシーなライディングポジションも実現した。ちなみに非売品とのこと。
SUZUKI GIXXER SF 250 MotoGP Edition
GSX1400以来の油冷単気筒エンジンを搭載したスポーツバイク。SOCSと呼ばれる油冷システムは、水冷のようなウォーターポンプや専用の水路を持たないため軽量&シンプルな構成とできるのが特長だ。冷却効率も高く、かなりのポテンシャルを秘めているといわれている。東京モーターショー2019で日本初公開となり、日本仕様の発売にも期待が高まる。
SUZUKI GIXXER SF 250[インド仕様]主要諸元■全長2010 全幅805 全高1035 軸距1340 シート高800(各mm) 車重161kg■油冷4ストローク単気筒 SPHC4バルブ 249cc 26.5ps/9000rpm 2.33kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元はインド仕様/市販車のもの
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