名車GSX1100Sカタナをこよなく愛するオーナーズクラブ、KATANA会。それを設立し、現在も運営の中心にいる山口導明会長が還暦祝いに会の有志からプレゼントされたのがこのGSX50Sカタナだ!!
超リアルなミニカタナを発見!
多くのカタナ&スズキファンが来場したカタナミーティング2019の会場に、ちょっと(だいぶ)小さなカタナが佇んでいた。一目見て小さいと分かるのだが、そのディテールはGSX1100Sカタナと瓜二つ。過去さまざまなショップがミニチュア版のカタナを製造してきたが、そのどれとも違うシルエット。小振りながら立派に「カタナしてる」のだ。そしてオーナーを捕まえてまたビックリ。GSX1100S/1000S/750S1,2の老舗オーナーズクラブ・KATANA会の山口道明会長だったのだ。「実は先月、還暦のお祝いにもらったんですよ」と笑顔。聞けばKATANA会の一部の有志が、長年に渡って会を引っ張ってきてくれたお礼にとプレゼントしてくれたのだと言う。
しかもこのGSX50Sカタナは会員の手作りだとのこと。コレが個人の作品なの!? と驚く。見れば見るほど素晴らしい造形。べース車両はスズキ GS50だが、その面影はまったくない。「最高ですよ。私の身長で唯一、両足が着くカタナです(笑)」。もちろん保安部品もすべて機能するので公道走行も可能だ。「アップハンドルなので乗りやすいですよ」。詳細を尋ねると「よく分からないんだよね〜」という山口会長に製作者の連絡先を聞き、さっそく問い合わせてみた!
こだわりまくりの製作秘話
GSX50Sカタナの製作者は会員No442の和田秀樹さん。彼は30年ほど前からFRPでの物作りを趣味としている。これまでにさまざまなパーツを製作し、過去にはエイプをベースにCBX400F仕様を作ったこともあるそうだ。そしていよいよ大好きなカタナを製作するのだが、こだわり“その1”がベース車両の選択。「やはりスズキ車じゃないと」と考え、数あるミニバイクの中からGS50に決めたという。GS50のガソリンタンクに発泡ウレタンを盛り、厚紙で骨格を作ったカウルとラインをあわせながら原型を作った。こだわり“その2”はカウルやシートなど外装の分割方式。一体化してしまえば楽な部分もあったそうだが、リアルさと脱着しやすさを求めてできるだけ別体に。そのためステーや取付けボスなどを製作しなければならなかったが、より緻密なディテールになった。こだわり“その3”はGSX1100Sカタナのシルエットを上手くデフォルメしてGS50に落とし込むこと。部品の選定にも気を使い、ヘッドライトはホンダ車用でテールランプはGSX400Sカタナ用、スクリーンも同車用をカットして整形。各部のスリットも手作業で空けている。ほかにも多くのこだわりを注ぎ込み1年半かけて完成した1号機(和田さん個人のモノ)を元に昨年製作されたのが山口会長の2号機だ。
単にそのままのコピーではなくリヤフェンダーを製作するなど専用仕様にし、外装のペイントも板金を仕事にしている会員の手によって行われた。「会長の喜ぶ顔が見たくて作りました」という和田さん。彼の力は大きいが、このGSX50Sカタナ・還暦祝いバージョンの企画から完成までには多くの会員の力があったのだという。これも山口会長の人徳であろう。
以下、カタナマニアが作ったGSX50Sカタナ・こだわりのディテールを紹介しよう。
文:横田和彦(K-DESIGN) 写真:松井慎
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