~250 [GSX250S]~

蘇るカタナ伝説#10 小刀と呼ばれて……250【KATANA COMPLETE FILE 1980-2019】

車検レスの軽量スポーツ刀は、250㏄としては大柄だったものの、親しみやすさはシリーズ随一だ。

幅広いユーザーから愛されたカタナシリーズの末弟

GSX1100Sを100として、GSX250Sの車体各部の寸法を%で表すと、全長:94%、全幅:96%、全高:96%、ホイールベース:94%、シート高:97%。この数値からは意外に大きい印象を受けるかもしれないが、ライポジが安楽な設定で、乾燥重量が160kgしかないGSX250Sは、カタナシリーズの中で最も親しみやすいモデルだった。マフラーはED2を彷彿とさせる4-1式集合で、負圧式のキャブレターはBST29(400はBST32)。

スズキ カタナ GSX250S

【SUZUKI GSX250S 1991】主要諸元■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 248cc 40ps/13500rpm 2.7kg-m/10000rpm 160kg(乾)タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ※国内仕様車

走りは最新、その切れ味は本物だ

まず、実車を目の前にして驚いてしまった。1100刀を思わす貫縁があるのだ。またがってみると、さすがに小柄になった感じはするが、250としてはゆったりサイズ。ハンドルも若干遠めで雰囲気は抜群だ。

走り出すとさらにビックリする。 十分な低速トルクで、特に発進から7000〜8000rpmまでの中間加速の良さは魅力。ハンドリングも見た目からくる重さはなく、軽快そのもの。スイスイと街中を走ってくれる。 前後サスは少し柔らか目で、乗り心地良好だ。また、フロントのディ スクブレーキはシングルだが、60km/hからの短制動でも細かくタイヤをロックさせることができ、制動力&コントロール性ともに申し分ない。

そして、峠。外観こそ昔のままだが、走りは全くの“最新”だ。今まで1100、1000、750ccと数々の刀で峠を攻めてみたが、 最新バイクに比べればやはり古さを感じたのも事実。例えばマシンが、 身体のアクションからワンテンポ遅れるのもそのひとつだ。だが、250カタナの場合、スパッスパ ッと思い通りに切り返しをキメてくれる。また、旋回中の安定性も格段に進歩しており、140/70-17の太いリヤタイヤは、ステップが半分削れてなくなるほどのバンク角を生み出す。

40psにパワーを抑え、乗りやすさ重視としたエンジンは、1万5500rpmからがレッドゾーン。だが、回転でひっぱるよりも1万rpmをメドにシフトアップし、厚いトルクを活かして、一段高いギヤで走らせた方が面白い。 レスポンスもいいし、ミッションのタッチも最高。絶対パワーはともかく、実に気持ちのいいエンジンだ。その走りは、まさに本物。刀の名に恥じない切れ味である。

(丸山 浩)

初対面時は250ccらしからぬボディの大柄さに驚いたテスターだが、ワインディングロードでは軽快感と安定性を両立したハンドリングを絶賛。

GSX250S スズキ

当初の車体色は銀のみだったが、後に赤×銀が追加され、ガンメタの限定車も登場。この2台はエンジンとキャブレターが黒だった。

GSX250S スズキ

【1992 LIMITED EDITION】

バンディット250をベースとするエンジンは、吸気通路をサイドドラフト化。カムとクランクは低中速域を重視した専用設計品。

前後17インチのホイールは、当時流行していたカスタムカタナを思わせる3本スポーク。フォークはφ37mmで、リヤショックはリザーブタンク付き。フロントブレーキはシリーズ唯一のシングルディスクで(φ310mmフローティング)、キャリパーは片押し式2ピストン。

スピードメーターのフルスケールは180km/h。タコメーターのレッドゾーンは15500rpm~に設定されている(400は12500rpm ~)

クランクケース左右のカバーが見えないことを除けば、上方からの眺めは400とほぼ同様。ただしハンドルグリップ位置は250のほうがやや高め。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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