ホンダがインドネシア、ジャカルタで7月18日に発表したニューモデル「ADV150」は、都市型のオートマチック・アドベンチャーがコンセプト。さまざまな道を軽快に駆け抜けるために、フロント14インチ、リヤ13インチのホイールを備え、フルタンクでの航続距離は373kmにも達するという。
スクーターにアドベンチャーのデザインを加える
X-ADVは、NC750シリーズの兄弟車として欧州を中心に人気を集めているビッグ・オートマチック・アドベンチャー。チューブレスタイプのワイヤースポークホイールの採用や専用マフラー、倒立フォークの装備などにより、かなり本格的な走りも応えてくれる。NCシリーズよりも価格は上がっているものの、「これでなければ」とファンになっているライダーは、日本にも少なくない。
そんなX-ADVの150cc版と言えそうなのが、インドネシアのジャカルタで7月18日に発表されたADV150だ。未来的かつ冒険を予感させるデザインは、アクティブで都会派のライダーにうってつけて、新しいライディング体験を提供するとしている。
インドネシアで公開された動画
エンジンはPCX150にも搭載され定評のあるeSP(Enhanced Smart Power/水冷/FI装備)を採用し、46.6km/Lの燃費でフルタンクでの航続距離は373kmに達する。
車体は、テーパードハンドルバーやデュアルパーパスタイヤなどで冒険色を強めているだけでなく、フロント14インチ/リヤ13インチホイールやサブタンク付きのツインリヤショック、フロントφ240mm/リヤφ220mmのディスクブレーキなど装備し、走破性を高めている。アドベンチャーバイクの“アドベンチャー度”の指標ともなる最低地上高は165mmを確保した。
また、大画面のフルデジタルパネルのメーターや、2段階に調整可能なウインドスクリーン、スマートキーにアラームシステムなど、通常はビッグバイクに装備されるような機能を採用し、プレミアムコンパクトと呼びたくなるような、新たなコンセプトを実現。シート下のメットインスペースは28Lを確保している。
ABS仕様と前後連動のCBS仕様があり(それぞれISS=アイドリングストップシステムを備える)、価格はABS-ISSが3650万ルピア(約28万1500円)、CBS-ISSが3350万ルピア(約25万8300円)となっている。日本仕様の展開も気になるところだが、ヤングマシンが掴んでいた情報によれば冬頃の導入は間違いなさそう。噂に上っているX-ADVの3輪バージョンも含め、続報を待ちたい!
PT Astra Honda Motor ADV150
[PT Astra Honda Motor ADV150]主要諸元■全長1950 全幅763 全高1153 軸距1324 シート高795(各mm) 車重132-133kg■水冷4ストローク単気筒 SOHC 150cc 14.5ps/8500rpm 1.34kg-m/6500rpm 無段変速 燃料タンク容量8L■ブレーキF=φ240mmディスク R=φ220mmディスク タイヤサイズF=110/80-14 R=130/70-13 ●色:マットブラウン、シルバー、マットブラック、レッド ※諸元はインドネシア仕様
本誌が登場を予想するHONDA X-ADV 3W(仮称)
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