今春、独自のブランドを立ち上げたフラッグシップ。春夏シーズン向けとして5種類のグローブをラインナップしており、今回は最も高価なモデルをテストしてみた。インパクト大のルックスは好みが分かれるだろうが、フィット感や操作性、安全性については高い水準にあり、ラインナップの頂点にふさわしい実力を有していた。
(◯)曲げ伸ばしがスムーズ。適度な通気性も好印象
オートレースの現トップランカーであり、元アイドルの森且行選手をイメージキャラクターに起用するなど、自社ブランドの知名度アップに尽力するフラッグシップ。春夏シーズン向けとして5種類のグローブをラインナップしており、今回は最も高価なモデルをテストしてみた。
ベルテックス(頂点)というワードを冠するこのグローブ、ご覧のとおりメタルプレートが圧倒的な存在感を放っている。いかにも硬派な雰囲気を漂わせるが、実際に装着してみると拍子抜けするほど指の曲げ伸ばしがスムーズだ。これは甲部のカーボンプロテクターも含めてフローティング構造を採用しているからであり、付け加えると指先の甲側が外縫いになっているのでゴロつきがないのもうれしい。手のひら側の素材は山羊革で、しなやかなだけでなく適度なグリップ力が好印象。人差し指には導電生地が縫い付けられているが、実際にはどの指先でもスマートフォンが操作でき、使い勝手は良好だ。
甲側のポリエステルメッシュによる通気性はほどほどで、蒸れを効果的に減じてくれる。頂点を名乗るにふさわしい良品と言えるだろう。
(△)リベットの飛び出しが思わぬ傷を付けるかも
メタルプレートを固定しているリベットが1㎜ほど出っ張っているため、何かの拍子にぶつかって愛車に傷を付ける可能性も。それを頭に入れつつ、注意して取り扱いたい。
(結論)こんな人におすすめ:自社ブランド初の旗艦グローブ。作りは想像以上
インパクト大のルックスは好みが分かれるだろうが、フィット感や操作性、安全性については高い水準にあり、使い込むほどに愛着が湧きそうだ。それなりに高価だが唯一無二のデザインであり、ぜひ売り場で試着してみてほしい。
●写真:松井 慎
※取材協力:フラッグシップ
※ヤングマシン2019年6月号掲載記事をベースに再構成
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