ウイング付きまで登場する先鋭ぶり

令和に買いたい!【外国車 大型ネイキッドスポーツ】2019ニューモデル大集合 #12

  • 2019/5/13

ヘリテイジ系と真逆の現代的かつ過激なルックスを持ち、SS由来の強心臓を搭載するモデルも多数――。「ストリートファイター」や「スーパーNK」と呼ばれるマシンが居並ぶ。外国車は排気量やエンジン型式も個性豊かだが、中でも「ウイング」を備えた新型ブルターレに視線が集中している。

2、3、4気筒が揃い、走りの思想も自由な外国車勢

MotoGPやスーパーバイクの最先端マシンが装備するウイングレットを、公道用市販車、それも1000ccネイキッドに装着してしまったのがイタリア・MVアグスタのブルターレ1000セリエ・オロだ。ラジエターサイドに装着されたウイングは、ネイキッドモデルとしては異例の208psを発揮するエンジンパワーでフロントが浮き上がるのを抑えるため。そのスタイリングは、ミラノショーことEICMA 2018で「最も美しいモーターサイクル」に選出されている。

ほかにもドイツのBMWやオーストリアKTM、イギリスのトライアンフなどが各車各様の個性を主張し、イタリアンのドゥカティやアプリリアが華やかさをもたらす。日本車と同様に、高性能高価格帯のリッター&リッターオーバークラスと、程好い排気量で走りが楽しいアッパーミドルクラスという構成になっている。

ハーレーダビッドソンが投入予定の電動スポーツネイキッドにも注目したいところだ。

MVアグスタ ブルターレ1000セリエ・オロ:レース技術導入のモンスターモデル

スーパーバイク世界選手権で培われた技術を惜しみなく注ぎ込んで開発され、’19年に全世界300台限定発売。センターカムチェーン方式やラジアルバルブ配置といったMVアグスタ4気筒の伝統を守りながら、わずかなパーツを残して設計を根本的に見直したエンジンを搭載。新開発ECUとフルマルチマップのライドバイワイヤ機構、IMU(慣性計測装置)で電子デバイスを制御する。前後サスはオーリンズ製のセミアクティブタイプ。ラジエターサイドのウイングが、ダウンフォースを高める。

【MV AGUSTA BRUTALE 1000 SERIE ORO 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 208ps/13450rpm 11.7kg-m/9300rpm 186kg(乾燥) 19L シート高845mm ●価格:594万円 ●2019年9月発売(すでに受注開始)

解像度800×480ピクセルの5インチカラーTFTメーターを搭載。ブルートゥースによるスマートフォンとの接続機能を持ち、電話やメールの確認も可能。

[BRUTALE 1000 SERIE ORO]

BMW S1000R:先代S1000RRをネイキッドに

ベースモデルは’19年型で刷新されたが、ハイパーネイキッドのS1000Rはカラー チェンジのみ。黒が新登場して、白×青×赤はHPモータースポーツ仕様の位置づけとなった。日本仕様はプレミアムラインで、ABSプロやライディングモードプロ、セミアクティブサスのDDCが標準装備される。

【BMW S1000R 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒 999cc 165ps 11.6kg-m 206kg 17.5L シート高814mm ●価格:183万800円~190万1800円

BMW R1250R:ボクサーツインは新世代バージョン

R1200Rの後継として、’19年型で導入されるロードスター。排気量が従来型より84cc拡大され、新たに可変吸気バルブタイミング&リフト機構を備えた、最新のボクサーツインエンジンを搭載。外装類のデザインが刷新され、6.5インチフルカラーTFTメーターの採用なども施されている。

【BMW R1250R 2019】主要諸元■空水冷4スト水平対向2気筒 1254cc 136ps 14.6kg-m 239kg 18L シート高820mm ※諸元は欧州仕様 ●価格未定 ●2019年発売予定

KTM 1290スーパーデュークR:ビッグVツインのどう猛なビースト

KTMが得意とするトレリス構造の鋼管フレームに、大排気量の水冷Vツインエンジンを搭載。WP製の前後サスとブレンボ製ブレーキで武装する。コーナリングABSは、後輪のみ解除のスーパーモトモードも選択可。’19年型は、よりアグレッシブな印象を与えるニューグラフィックをまとう。

【KTM 1290 SUPER DUKE R 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 1301cc 177ps 14.4kg-m 195kg(乾燥) 18L シート高835mm ●価格:199万9000円

ドゥカティ モンスター1200/S/R:刺激を詰め込んだモンスターの旗艦

’17 年型で大幅刷新が施された、モンスターシリーズの頂点が1200。テスタストレッタ11°DSエンジンを、鋼管製トレリスフレームと組み合わせる。上級版のSは、オーリンズ製の前後サスなどを採用。最強仕様のRは、軽量シートレールやアルミ鍛造ホイールを装備し、最高出力5馬力増だ。

【DUCATI MONSTER 1200 R 2018】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 1198cc 152ps 12.7kg-m 207kg 17.5L シート高830mm ※諸元と写真はR ●価格:224万5000円/[S]201万5000円~/[STD]175万5000円

トライアンフ スピードトリプル S/R/RS:異色ネイキッドのパイオニア的存在

 初代登場は’94年にまでさかのぼる。現行シリーズは’16年型から。並列3気筒エンジンをアルミ製フレームに搭載し、標準仕様のS、オーリンズ製の前後サスなどで武装したR、10馬力アップのパワーユニットを持ちコーナリングABS&トラコンなどの電子制御機構を備える最強のRSが選べる。

【TRIUMPH SPEED TRIPLE S 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 1050cc 140ps 11.4kg-m 218kg 15L シート高825mm ※諸元は欧州仕様 ※諸元と写真はS ●価格:[S]146万円/[R]162万5000円/[RS]189万4100円

アプリリア トゥオーノ V4 1100RR/ファクトリー:旗艦モデルのネイキッド版

フラッグシップスーパースポーツのRSV4をネイキッド化する手法で設計されているが、公道走行に適したスポーツ性を実現するため、排気量はベースモデルより拡大されている。’19年型は、RRが車体色変更を受け、上級版のファクトリーはオーリンズ製セミアクティブサスが新搭載された。

【APRILIA TUONO V4 1100 FACTORY 2019】■水冷4ストV型4気筒 1077cc 175ps 12.5kg-m 209kg(乾燥) 18.5L シート高825mm ●価格:205万2000円 ※RRは入荷未定

KTM 790デューク:力強さと軽さをハイレベルに融合

’18 年型で新登場。KTM初となるパラレルツインレイアウトのエンジンは、75度位相と435度の爆発間隔により、同社の旗艦モデルが使うVツインに近いフィーリングに味つけ。鋼管製フレームは、同社を象徴するトレリス構造ではなくダイヤモンド型で、車体の小型軽量化につなげている。

【KTM 790 DUKE 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 799cc 105ps 8.7kg-m 169kg(乾燥) 14L シート高825mm ●価格:112万9000円

ドゥカティ モンスター821/ステルス:ステルス新登場のスタンダード系

車体基本設計を1200と共有しながら、両持ち式スイングアームやベーシックな前後サスを使い、フレキシブルなミドルネイキッドにまとめてある。’19年型で新登場したステルスは、フルアジャスタブルの前サス、マイクロビキニカウルやクイックシフターを装備し、専用カラーリングをまとう。

【DUCATI MONSTER 821 STELTH 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 821cc 109ps 8.8kg-m 206kg 16.5L シート高785/810mm ●価格:152万3000円/[STD]141万9000円

トライアンフ ストリートトリプル S/RS/R LOW:高次元バランスのミドルトリプル

アルミ製ツインスパーフレームに、トルク特性に優れるミドルクラスの3気筒エンジンを搭載。ベーシックなS、ハイグレードな前後サスやブレーキを搭載してライディングモードが5種類から選べるRS(’19年型で新色の黒が追加)、専用のサスとシートでシート高を低減したRローがある。

【TRIUMPH STREET TRIPLE RS 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 765cc 123ps 7.9kg-m 166kg(乾燥) 17.4L シート高825mm ※諸元はRS ●価格:[RS]143万7000円/[S]109万円/[R LRH]126万7000円

ドゥカティ モンスター797/797+:空冷エンジンのエントリーモデル

鋼管トレリスフレームに空冷のデスモデュエエンジンを搭載し、ドゥカティ全体のエントリーモデルともなっているスタイリッシュなベーシックネイキッド。プラスはメーターバイザーとシングルシートカバーを標準装備。’19年型では、カラーまたはグラフィックに変更を受けている。

【DUCATI MONSTER 797+ 2019】主要諸元■空冷4ストV型2気筒 803cc 73ps 6.8kg-m 193kg 16.5L シート高805mm ※諸元はプラス ●価格未発表

MVアグスタ ブルターレ800RR アメリカ:伝説のアメリカを現行3気筒で構築

ブルターレ800RRがベース。’70年代名車の750Sアメリカをオマージュしたモデルで、星条旗をイメージさせるカラーリングが与えたスペシャル仕様だ。ベースモデルは、3種類のエンジンマップや8段階のトラコンなどの電子制御を採用。メインフレームは鋼管トレリス構造となっている。

【MV AGUSTA BRUTALE 800 RR AMERICA 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 798cc 140ps 8.87kg-m 175kg(乾燥) 16.5L シート高830mm ●価格:226万8000円

MVアグスタ ドラッグスター800RR アメリカ:アメリカ最新作は世界限定200台

日本では’19年2月に発売開始。ブルターレ800の派生型となるドラッグスターシリーズのうち、美しいスポークホイールなどを専用装備した800RRに、’70年代名車にインスパイアされた星条旗がモチーフのカラーリングを与えている。トップブリッジにはシリアルナンバーなどが刻印される。

【MV AGUSTA DRAGSTER 800 RR AMERICA 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 798cc 140ps 8.87kg-m 168kg(乾燥) 16.5L シート高845mm ●価格:247万3200円

アプリリア シヴァー750:基本性能に優れるナナハンスポーツ

トレリス構造の鋼管部とアルミ製サイドパネルを組み合わせたメインフレームに、同社で初めてライドバイワイヤを採用した水冷90度Vツインエンジンを搭載。車体右側オフセット配置のリヤサスや、アップタイプのマフラーも特徴とするネイキッドだ。エンジンマップを3種類から選べる。

【APRILIA SHIVER 750 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 749.9cc 95ps 8.25kg-m 199kg(半乾燥) 15L シート高800mm ●価格:110万7000円

ハーレーダビッドソン ライブワイヤー:ファン性能も追求した新時代電動モデル

アメリカ本国では今年8月に発売が予定されている電動モデル。0-60マイル(約96km/h)が3.5秒以下という、リッタースポーツに迫る加速性能を持ち、フル充電で110マイル(約177km)の航続距離を達成していることが、すでに発表されている。コネクテッド機能により、バッテリーの残量や充電に要する時間をスマートフォンで確認したり、最寄りの充電スタンドを探したり、車体内蔵のGPSで盗難時に追跡ができる。IMU(慣性計測装置)を、コーナリングABSやトラコンの制御に活用する。

【HARLEY-DAVIDSON LIVE-WIRE 2019】主要諸元■永久磁石式電動機 フル充電航続距離177km ●米国価格:2万9799ドル(約330万円) ●日本発売は未発表

モーターは縦置き。動力軸の向きを90度変換するベベルギヤを介することで、ギヤ鳴りとモーター音の融合サウンドを発生させる。

オンボード充電装置での通常充電と、公共スタンドでの急速充電が可能。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)