スポーティジェットの代表格=SZ-RAM4の後継として登場したのがVZ-RAMだ。帽体は最高峰のRX-7Xと同様の樹脂によって軽量化を追求。エアダクトも7X譲りの最新タイプで、各部とも3段階の調整が可能だ。シールドは曲面をゆるやかにし、ひずみの少ない設計としている。
全方位的に快適度アップバイザーはやはり便利だ
30年にわたってリリースされ続けている、アライ自慢のSZシリーズが刷新。VZ-RAMとして生まれ変わった。最大のポイントは、ジェットで初採用となる「VASシステム」。これは、フルフェイスのRX-7Xらに導入されている2軸式のシールドで、衝撃を受けやすい帽体上部の保護スペースを広く取り、滑ってかわす安全性能を一層高められる。加えて、同社ジェットで初めて外付けバイザーのプロシェードシステムを装着でき、CT-Zに続いて曇り止めのピンロックシートに対応するのもトピックだ(ともにオプション)。
実際に被ると、ホールド感が秀逸。従来のSZ-RAM4からパッドの面積や構造を変更しており、被り比べると、頭頂から後頭部にかけてのフィット感が増している。一段と包み込むような安心感だ。また、新設計の帽体は軽量化も促進され、より軽快な印象だ。
周囲の音や風切り音はそれなりに聞こえるとはいえ、ジェットとしては静かな部類。100km/h時は、走行風が口元から頬へと流れていくので、高速走行も苦にならない。直進時に帽体の浮き上がりやブレもなく、高速道路に乗る機会が多い人にオススメだ。
最高峰のRX-7Xと同じエアダクトを採用し、換気性能も十分。頭頂部に走行風を直接感じるタイプではないものの、走り出せば、気温26度でもムレは皆無だった。さらに、プロシェードシステムを使えば通勤やツーリングの快適度がより高まるので、ぜひ装着を推奨したい。使い勝手を増したSZ-RAMはまさに新世代のジェットだ。
スピーカーがシッカリ収まる
ロック機構を可視化
ジェット初のプロシェード対応、ピンロックもOK
Point:「VASシールド」で安全性アップ!
バリエーション・ラインナップ
カーボン製の「VZ-RAM SRC」も
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