ホンダとソフトバンクが連携し、パーソナルモビリティのレンタル事業である「宮古カレン(沖縄県 宮古島)」に原付二種クラスの電動バイク「PCX ELECTRIC(エレクトリック)」を提供。このレンタルサービスは本日、2019年3月6日に開始される。
波音も聞こえる電動バイクで……
リース販売の開始がアナウンスされていたホンダのPCX ELECTRICだが、観光地としても有名な沖縄県宮古島でレンタルサービスが開始されるとともに、ソフトバンクの通信網につながる車載器を搭載することで車両・走行データを収集・分析すると発表された。目的は、二輪車におけるコネクテッド機能の有用性を検証することだ。
そのレンタルサービスの名は「宮古カレン」。貸出し拠点となるホテルからの出発および返却を可能とするなど、観光のためのモビリティとしてPCX ELECTRICを積極活用してもらうシステムになっている。さらに、宮古島市内の飲食店、土産物店、ホテルなどの観光ルート上にバッテリー交換スポットを16か所設けるなどして利便性を向上。それと同時に、車載の通信ユニットで車両の位置情報や走行距離・速度、バッテリー残量などのデータをリアルタイムに収集・分析し、電動バイクと充電インフラの効果的な運用方法を検証していくという。
利用に際しては専用のホームページより事前に予約および決済をし、PCX ELECTRICは予約時に利用者が指定した場所(いくつかの中から選択)に配車される。1日の場合の料金は1万2960円(8%税込)で、料金には車両レンタル料のほかヘルメット2人分、グローブ2人分、配車料金と保険料が含まれる(2日以上は別途お見積り)。
なお、ホンダはPCX ELECTRICを活用したモニター調査を3月より東京都と神奈川県エリアで開始、大阪府と兵庫県でも実施予定としているほか、2019年中には首都圏でのシェアリングサービスを開始する予定だという。これらの活動を通じて電動バイクの利便性をより向上させ、さらなる普及に向けた取り組みを進めていく。
また、ソフトバンクは「宮古カレン」において二輪車におけるコネクテッド機能の有用性を検証するとともに、これらのデータから観光客の行動を分析し、宮古島における観光客誘致の取り組みや「宮古カレン」の効率的な運用に貢献することを目指す。
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