ヤマハのグローバル重点市場のひとつであるインド。2018年には実績見通しで約78万台の販売を記録したが、同社の中期経営計画においては2021年までに120万台販売という目標が掲げられている。
そんなインド市場に投入されているスポーツモデルとして、“力強く、街中を駆け抜けるUrban Fighter”をコンセプトとした「FZ-FI/FZS-FI」の2019年モデルが1月下旬に同国で発売された。
FZ-FI/FZS-FIには、高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減を図るBLUE CORE(ブルーコア)思想に基づいた空冷4スト単気筒SOHC2バルブ149ccエンジンを搭載。ボッシュ製ABS-1chを採用したフロントブレーキ、モノクロスサスペンションとの組み合わせにより、より高い運動性能が発揮されるだろう。
スタイリングは、スポーツモデルでありながらもリラックスしたライディングポジションに繋がる車体デザイン。FZシリーズの力強さを継承しながら、フロント周りとタンクおよびエンジンが一体に大きく見える新スタイルを採用している。
その他のディテールとしては、タンデムライダーの快適性にも配慮するダブルシートとグラブバー、液晶ディスプレイデジタルメーター、LEDヘッドライト、軽量かつ短尺の新設計マフラーカバー等が装備される。
STD車のFZ-FIは、METRIC BLACK/RACING BLUEの2色展開、アンダーカウルを装備しメッキ加工のエアインテーク造形などを施した上級仕様のFZS-FIは、MATT BLACK/DARK MATT BLUE/GRAY AND CYAN BLUEの3色にて展開される。価格はFZ-FIが9万5000インドルピー、FZS-FIが9万7000インドルピー(ともに15万円弱)。
インド向けモデルにつき、当面は実物を目にする機会は少ないかと思われるが、ヤマハのグローバル戦略から今後の国内市場展開を占う上で、注目の1台と言えるだろう。
※情報提供;ヤマハ発動機