ミラノでヤマハがプレスカンファレンスを実施

ヤマハが300ccの3輪スクーター、3CT(プロトタイプ)を初公開

2018年11月5日、ヤマハがミラノショープレスデーを前にプレスカンファレンスを実施し、2019年モデルを新たに発表した。今回初公開となったモデルは、新型テネレ700など多数。ここでは、300㏄の3輪スクーターのプロトタイプである3CTを紹介しよう。

中型クラスの新LMWは300㏄スクーターがベースだった

2018年2月13日、ヤマハ発動機の日高社長が新たな3輪モデルの開発について発言した。その内容は、トリシティとナイケンの間に中型クラスの3輪モデルを投入するというもので、本誌はXMAXがベースになると予想した。登場時期は、2019年の東京モーターショーと思われていたが、早くもプロトタイプがこのミラノショーに出品されることになった。

ヤマハが公開した3CTと呼ばれる新型3輪モデルは、XMAX300のエンジンがベースとなっており、チルトロックアシスト機構が盛り込まれているのが従来のLMWシリーズにない独自の装備となる。フロントサスペンションをロックすることなくマシンが直立すると説明されており、ヤマハ独自のメカニズムが採用されている可能性が高い。実際、プレスカンファレンスではライダーがサイドスタンドを出さずに降りてもマシンが直立したままで、プロモーション映像ではライダーが足を出さずに停車する様子が映し出されていた。これなら、ストップ&ゴーの多い街中でライダーの負担を軽減してくれるだろう。

【YAMAHA 3CT PROTOTYPE 2018年ミラノショー出品車】XMAX300(国内ではXMAX250)と同じエンジンを採用した新たなLMWが新発表された。次は、’19東京モーターショーあたりで製品版が発表されるかも知れない。
独特な顔つきとなる3CT。ライトの上には「YAMAHA 3wheel prototype #4」との文字があり、4番目のモデルであることが示唆されている。トリシティ125→トリシティ155→ナイケン→3CTということだろう。
プロトタイプならではの遊びの要素も盛り込まれており、シートは3Dプリンターで製造したものだ。ボディはジグソー柄のアーバンカモカラーとし、光の当たり方で様々な表情を見せる。右足のペダルはチルト機構と関係があるのだろうか?!

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