2019年はNinjaZX-10Rシリーズがエンジンを改良してSBK王者の地位を盤石のものとする構え。そこに対抗するのが、ドゥカティのパニガーレV4Rと目されており、11月のミラノショーで発表される可能性が高い。昨日、新型S1000RRのリアルな書類がリークされたが気になる部分もあり、本物の情報と言い切ることできない。
資料には152kW=206.72ps、ShiftCamと明記
フィンガーフォロワーロッカーアームを採用して204psを叩き出してきた2019年型ZX-10RRが、4気筒リッターSSモデル最強スペックを達成したのもつかの間、11月のミラノショーではいよいよ1000㏄規格に排気量を合わせてくるパニガーレV4Rや新型S1000RRのパワーが注目されている。そんな中、2019新型S1000RRのものと思しき書類がネットに流出した。これが本物と見るには怪しい点も多いが、リアリティもあるので紹介しておきたい。
書類にはトリコロールカラーのマシンの写真とテクニカルデータ、装備、アクセサリーの概要が記載されている。注目すべきは最高出力の数値と「ShiftCam(シフトカム)」採用のアナウンス。まず、出力は152kW(207hp)/13500rpmと、150kW(204ps)/13500rpmのZX-10RRを2kW(2.72ps)上回った。さらに、テクニカルデータにはシフトカムという文字が明記されており、2019年型R1250シリーズに採用された可変バルブタイミング&リフト機構がS1000RRにも投入されているとしている。低中回転域で力を発揮するバルブタイミングと高回転域のタイミング&リフトを両立し、全回転域で優れたパワーデリバリーを実現するシステムがリッターSSに採用されるのであれば初のケース(GSX-R1000/RのVVTは可変バルブタイミングのみでリフト量は変化しない)と言えるが果たして……。
Mパッケージなる仕様は最軽量の193.5kg
車重は、STDで197kgはCBR1000RR SPの195kgの2kg増し。それでも200kgを切る車重は戦闘力が高いと言えるが、驚くべきはM Packege(Mパッケージ)では193.5kgと記載されていること。Mパッケージの詳細は分からないが、カワサキで言えばZX-10RR、ホンダではCBR1000RR SP2といったレース参戦のホモロゲ仕様だとすると最軽量なのはホンダCBR1000RR SP2の194kgで、これを500g下回っている。この書類が本物であれば、新型S1000RRは、最強パワー&最軽量というスペックを実現している可能性もある。真偽のほどは、まもなく明らかになる。
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