2018年6月9日に鈴鹿8耐へ参戦を発表したMotoMap SUPPLYが参戦マシンを公開した。今年は参戦クラスをSSTクラスに変更し、”ノーマル”No.1の座を争う。
タンク、マフラー、カウル以外はほぼノーマル
鈴鹿8耐には、エンジンやサスペンション、ブレーキなどを市販状態で戦うSSTクラスが存在し、最近では2015年にヤマハの開発者チームがYZF-R1Mで参戦し、デビューウィンを果たしたことが記憶に新しい。そこに2018年に参戦するのがMotoMap SUPPLYで、マシンはスズキGSX-R1000Rにライダーは青木宣篤選手、今野由寛選手、ジョシュ・ウォータース選手という昨年と同じ息の合ったメンバーが揃う。昨年はマシン開発が間に合わず従来型GSX-R1000で参戦するも、9位という好成績を残した結束力の強さが発揮されるだろう。
青木選手は『今年も参戦します、鈴鹿8 耐!「モトマップサプライ」からSSTクラスへの挑戦です。SSTクラスはほぼ改造が許されないノーマル車両での戦い。今野由寛、ジョシュ・ウォータース、そしてワタシの3名で、GSXR1000Rのポテンシャルを全力で見せつけますよ~! 目標はズバリ、SSTクラス優勝と総合での10位以内入賞。実力あるマシン& ライダーと経験あるチームで、必ず叶えられると確信しています。応援よろしく!』(ヤングマシン8月号)というコメントを残しているように、狙うは優勝の二文字だ。
ボートレーサー毒島誠が総監督に就任(リリースより)
群馬県桐生市出身の毒島選手は、現在高崎市に在住。青木宣篤とは文字通りのご近所で、いずれも「トレーニング仲間」だ。毒島選手が鈴鹿8耐を、青木がボートレースを観戦するなど交流。ともにホノルルトライアスロンに参加するなど、モータースポーツプレイヤーとして、また、トップアスリートとしても切磋琢磨し合う間柄となった。今回の総監督就任は、青木が発した「ブスちゃん総監督やらない?」というひとことが発端。「いいッスね!」と毒島選手が即答したことで、ボートレースとロードレース、ふたつのモータースポーツのコラボレーションが決まった。過去、ボートにタンデム乗船した経験がある青木選手。ターンに向けてのブレーキングに勝負を懸け、体幹を鍛える必要があるボートレースに、ロードレースとの共通点を見い出した。一方、2度の鈴鹿8耐観戦経験がある毒島選手は、スピードと迫力、そして感動の嵐にすっかり魅了されている。
日本最大のバイクレースである鈴鹿8耐に参戦する青木宣篤、そして実力・人気ともにトップクラスの毒島選手。この両者ががっちりとタッグを組むことになる今回の毒島選手総監督就任。ロードレースファンとボートレースファンの交流、ひいてはモータースポーツの認知度向上に一役買うことを最大の目的としている。桐生競艇と鈴鹿8耐レースウィークでコラボレーションうちわを配布するなど、今までにないアクションを予定している「MotoMap SUPPLY」。クラス優勝を狙うとともに、新たな角度からモータースポーツの魅力をアピールすることで、いっそうの盛り上げを図る。
【参考】YZF-R1Mの2015年鈴鹿8耐SST優勝マシン
モトGPの技術を注入したR1。その性能を試すため、レギュレーション上、変更可能な箇所でも、なるべく手は加えていない。エンジンは、ECUとマフラー変更などで4~5psアップ。ファイナルレシオのショート化などでパワー感を増している。R1Mの特徴であるオーリンズ電子制御サスは、マニュアル1(スリックタイヤ向けの高めのダンピング)に設定した。ポジションは、市販バクステップで20mmアップしたが、前後位置は不変。ブレーキパッドやチェーンもノーマルのままだ。 ※ヤングマシン2015年12月号より
ニュース提供:株式会社Sサプライ