伝説の名車900スーパーフォア=Z1を現代の技術で再現したZ900RSが、東京モーターショーでついに正式発表! 日本のファンのみならず、世界中が注目している期待の1台。みんな気になっていた、その姿をここに紹介しよう。
カワサキのZ900RS、ついに正式発表!
ヤングマシン本誌でも永らくスクープし続けてきたカワサキZ900RS。いよいよその全貌が明らかになった。コンセプトとしては、Z1をモチーフにカワサキらしい風格と美しさ・質感を持つデザイン、そしてそのクラシカルなデザインと最新テクノロジーのクロスオーバー、徹底的にこだわったエキゾーストサウンド、リラックスライポジでコントローラブルな乗り味、Zのある生活をより濃密にする純正アパレルやアクセサリなど、走るだけでなく所有する喜びまで含めた「五感で楽しめるモーターサイクル」を目指している……と、文字で並べるとちょっと長い欲張り設定? でも、実車を前にすると、ただ乗って走るだけでなく、本当になんだか自分のバイクライフまで変えてくれそうな魅力にあふれている。
サスペンションはフロントにインナーパイプ径φ41mmの倒立フォーク、リヤにはSSにも使われる先進のホリゾンタルバックリンク式クッションを採用。調整機構は、フロントがフルアジャスタブル、リヤがプリロードおよび伸び側減衰に備えられている。ブレーキはフロントが外径300mmのセミフローティングダブルディスク&ラジアルマウント対向4ポットキャリパー、リヤが外径250mmシングルディスク+ピンスライド1ポットキャリパーだ。もちろんABSは標準装備。
ターゲットは、ベテランだけでなくエントリーレベルまで年齢問わず幅広い層のライダー。そのため乗り味は「硬派」というよりも、リラックスして走りが楽しめる軽快でコントローラブルなものとなっている。フルフェイスヘルメットで乗るもよし、クラシックなジェットヘルメットで乗るもよし。オリジナルZの空気感をそのスタイルから味わいつつ、走りや機能的には現代的という新しいZワールドが、ここから始まる予感だ。国内発売は’17年12月1日(金)。税込み車両価格は火の玉カラーのキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジが132万8400円、メタリックスパークブラックが129万6000円となっている。