先日アメリカで公開されたスズキの特許に興味深いものがあった。内容はフレームとリヤサスペンションの構造についてだが、バイクのイラストがGSR250なのだ。GSR250と言えば、GSX250RやV-ストローム250のベースとなったモデルで、一部を変更しつつそのメインフレームは各車に流用されている。それが、従来とは全く異なる構造になっているので、シリーズ全体にかかわる重大な変更と言えるだろう。
もしかすると、ニーゴースポーツのフレーム!? 実際ヤマハのYZF-R25に似ているので、その可能性は否定できない。GSR250のモデルチェンジではなく、新たなモデルが控えているのか……。しかし、よくよく観察してみると気づくことがある。この4月に公開されたターボ付きの2気筒バイク=リカージョンの特許とウリ二つなのだ。
GSR250の特許に掲載されているリヤショックは、ターボバイクのエンジン吸気口をぴったり避けられる位置にある。一方、リカージョンの特許イラストにも同じ位置にリヤショックのマウント部分が描かれており、完全に一致。ここまでくると、このイラストはGSR250の新フレームではなく、リカージョンのものと言った方がよさそうだ。気になるのは片持ちではなく、両持ちスイングアームになっていることで、リカージョン市販版はこれに習う可能性がある。
このCGにリヤサスとスイングアームを今回の特許ものにすれば正解!? リカージョンについては本誌7月号で「市販版開発に向けGOサインが出た」(情報筋)と報じた。今回の特許はそれを裏付けるものなのか、またはGSR250のものなのか、早ければ今年の秋に答えが出るかも知れない。