![[ハーレーカスタム] ローライダーST&CVOブレイクアウト:ハーレーも走り重視! トレンドスピードクルーザー化に着目!!](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/09/HarleyDavidson_LowRiderST_IBIZA-Custom_00.jpg)
ハーレーダビッドソンにとって、“カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はIBIZA MOTOFACTORYが仕立てた「ローライダーST」と「CVOプロストリートブレイクアウト」だ。
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部) ●写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●外部リンク:IBIZA MOTOFACTORY
ローライダーSTカスタム:最新トレンドを反映し、パフォーマンスUPの持ち主だ!!
スピードクルーザーとしての戦闘力を全面的にアップしているが、キモとなるのはやはり足まわりだ。見た目にも鮮やかなレッドで、卓越した剛性とブレーキフィールを提供するビレット4ポットラジアルキャリパーはレブフィニ製。フローティングディスクローターを放熱性の高いウェーブタイプにグレードアップし、ボルトを赤で揃えた。
ハイセンスなパフォーマンスバガーやスピードクルーザーを次々にカスタムシーンへ投入し、ファンらからの憧憬の眼差しを受けるイビサモトファクトリー。ウィズハーレーではその最新作を逃すまいと追いかけ続けているが、以前、紹介したローライダーSTとはまるで兄弟車のように揃ってコーディネイトされているから興味が尽きない。というのも、前回の車両がパープルをアクセントにしていたのに対し、こちらは赤を用いてセンス良くまとめた。BAJA DESIGNSのLEDヘッドライトは、アンバーレンズで差別化しているのも対照的だ。
ブラック基調の車体の中でレッドをアクセントとするコーディネイトは、リヤキャリパーはもちろん、定評のあるイビサモトファクトリーの吸排気チューンによって出力アップされたパワートレインにも施された。ロワーロッカーボックスカバー/プッシュロッドカラー/タペットカバー、さらにTPPシースルーダービーカバーやスラッシンサプライのミリタントフットペグにも及ぶ。
ビッグトルクをもたらし、迫力あるサウンドを奏でるのは、ホースパワーインクの2in1マフラーで、ハンドメイドTIG溶接も目を見張る。お手本にしたいカスタムだ!!
CVOプロストリートブレイクアウトカスタム:ツインカム110搭載のCVOをより精悍に!
新車のラインナップに存在していたかもしれない。見る者にそんな幻想を抱かせてしまうほど、バランス良く仕上がった完成度の高さだ! ベースは2016年式のCVOプロストリートブレイクアウトで、フルノーマルでもスクリーミンイーグルツインカム110Bを積み、エルボー型のハイフローエアクリーナーをセット。倒立式フロントフォーク/ダブルディスクブレーキ/スピードスクリーン/チンスポイラーと、CVOならではの豪華装備を誇る贅沢な仕様となっている。
ブレイクアウトならではのグラマラスなボディラインをストレッチタンクからワンオフのシート、灯火器類をビルトインしたテールセクションでより強調。フェンダーに尾灯/ブレーキランプ、フェンダーストラットにターンシグナルを埋め込む処理が美しい。大径アルミカスタムホイールはサンダーバイク製のBIG SPEED、マフラーはバッサーニPRO STREET TURNOUTがチョイスされた。リヤブレーキをプーリー側へ移設したことで、車体右側をよりスッキリとさせ、アルミCNC加工3ピースホイールの精巧さをより強くアピールしているのも見どころだ!!
しかし、それでは満足できないのが、より高みを目指すべく究極を徹底追求するイビサモトファクトリーの流儀。サンダーバイクの3ピースアルミ製ホイールでフロント19→23/リヤ19→21インチ化し、さりげなく足元をより精悍に引き締めた。
倒立フォークは黒でチタンコーティングし、リヤショックをワンオフの車高調でレイダウン。ストレッチタンクから流麗なラインを描くシート、そしてフェンダーへかけてのエクステリアもフル刷新しているから目を奪われる。わざわざ純正の塗装ラインを再現して魅せるあたりは、巧緻を極めたとしか言いようがない!!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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