早い段階から、鮮やかなツートーンカラーをファクトリーオプションとしてオーダーすることができたハーレーダビッドソン。センバモータースにて撮影した1946年式FLは、ワンオーナー車で、リペイントされていない純正オリジナルカラーであることが確認できている。当時からのデコレーションパーツもコンディション良く保たれ、その佇まいからは、世界的文化遺産とも言うべきヴィンテージハーレーならではの芸術性を感じずにはいられない。心臓部はハーレー初のOHVエンジン「ナックルヘッド」(1936〜1947年)。ロッカーカバーの形状がゲンコツに似ているため、そう呼ばれる。61キュービックインチ=1000ccのEおよびELだけでなく、74ci=1200ccのFおよびFLが1941年以降に加わった。圧縮比はFが6.6、FLは7.0。48ps/5000rpmの最高出力は変わらない。