
年式や機種がバラエティに富む中古車には、新車とはひと味違った魅力がある。とはいえ、エンジンや車体にどんなトラブルが潜んでいるか分からないという側面もある。買ってから後悔しないためには、中古車を仕上げるプロセスを知ることが重要だ。本記事では、安心して長く乗れる中古車を販売するバイク王の取り組みをレポートする。
●文:ウィズハーレー編集部(栗田晃) ●外部リンク:バイク王
手軽に手が届く中古車だから、品質の見極めが重要
新車を購入するか、中古車を選ぶか…。ビギナーからベテランまで、すべてのライダーにとって最初の分岐点がここにある。問答無用で最新モデルが欲しいのなら新車一択だが、「中古車は一期一会」という至言もある。新車に比べて価格がリーズナブルというだけでなく、空冷のスポーツスターのように中古車でなければ手に入らない機種もある。さらには他のライダーとの差別化のため、絶版車に注目するライダーもいる。
中古車市場にあるハーレーは年式も機種も実に多種多様だから、予算や好みに合った1台を探す楽しみがある。その一方で、新車と違って車両のコンディションは1台ごとに異なり、“当たり”に出会えればラッキーだが、“外れ”もあるから難しい。そもそも中古車はそういうものと割り切るのもひとつの手だが、せっかく始まるハーレーライフがリスクと背中合わせでは、心底満喫できない。
玉石混交と言っても過言ではない中古車選びで重要なのは、文句なしで車両品質の見極めだ。同じ年式/同じ機種なら、値段が高い方が安い物より何となく安心、といった願望や憶測ではなく、事実に基づいた冷静な判断が求められる。とはいえ誰もが敏腕メカニックであるわけでなく、ピカピカに磨き上げられて店頭に並ぶ姿から実態を見抜くのは難しい。
そうした中で、車両品質の判断材料のひとつとなるのが、販売に至るプロセスだ。新車で販売された車両をオーナーが手放す際は、最初に下取りまたは買い取り業者の手に渡り、次に中古車販売店が中古車オークションなどで仕入れを行い、最後に店頭で販売するのが一般的な流れとなる。それぞれのプロセスには、もちろんプロの目と手が関わっているが、分業制ゆえの限界もある。こうした仕組みを変革した上で、品質の高い中古車販売の取り組みを行っているのが、全国各地で店舗を展開するバイク王だ。
バイク王というと、ユーザーがバイクを売る際に利用する買取業者という印象を持つライダーも多いだろう。確かに、30年間に渡る歴史の中で、買取業者最大手として中古車の価値を適正に評価する環境をバイク王が構築してきたことは事実である。
その一方で、バイク王は自社店舗での中古車販売にも注力してきた。厳しい基準で価値を評価した買取車両の中で、さらに良質な車両を“認定中古車”として販売し、複数の業者が介在する既存の中古車流通とは別に、自社買取から自社販売のスタイルを確立しているのだ。
認定中古車の内訳は、製造年数や走行距離の基準を設けた上で、走行距離改ざん/フレーム修正/水没歴のない良質な車両を厳選。62項目に及ぶ厳格な有償整備を行い、さらに長期保証を付加して販売される車両を指す。
この長期保証は車両によって内容が異なるが、最長7年の保証が受けられる。認定中古車となるのは、バイク王が取り扱う年間10万台以上の仕入れ車両の中の約15%というから、選抜基準は相当厳しい。
国産車や輸入車、原付からビッグバイクまで、あらゆるバイクの買い取りを行う際のチェックポイントや評価に関するノウハウを活用してジャッジを行うのであれば、その品質は自ずとハイレベルになるのは間違いなく、安心して長く乗り続けられる制度と言えるだろう。
さらに、納車日から7日以内/走行距離100km以内/転倒や事故がないなどの条件を満たしている場合、車両の返品保証があるのもバイク王ならでは。購入前には「これしかない!」と惚れ込んでも、実際に所有してみると「あれ?」となることがあるかもしれない。そんな時にも早めに決断すれば返品できるというのは、ユーザーにとってはありがたい。
新車には新車の、中古車には中古車の魅力と特徴がある。自分の感性にピッタリ合うのが中古車だったら、安心して楽しく乗り続けられる、品質の高い中古車を販売するショップとの出会いが重要。認定中古車制度により高品質な中古車を取り揃えるバイク王は、充実したハーレーライフのスタートに役立つことだろう。
ファットボーイやストリートロッドやソフテイルなど、年代やモデルを問わずユーザーから直接仕入れた中から、高品質な車両を展示販売。各店舗の在庫状況はバイク王のホームページで確認できる。
買取業界ナンバーワンとして、年間10万台以上の取り扱い台数を誇るバイク王は、仕入れ台数が潤沢だからこそ品質の高い車両を販売できる強みがある。認定中古車となるのは約15%という数字が、厳正さを物語る。
ハーレー専門のコンセプトショップ「Beat&C」も続々展開中
ハーレーの中古車は全国のバイク王各店舗にあるが、中でもハーレーに特化したショップとして展開しているのが「Beat&C」。店舗は東京世田谷店/京都八幡店/福岡マリナ店の3拠点で、約90台(世田谷店/福岡マリナ店)/約60台(京都八幡店)の在庫は見応え十分。もちろん認定中古車もある。Beat&Cのコンセプトは「ハーレーをもっと気軽に!」で、SNSで大人気のYouTuber・山族ライダーズのリーダー、朝山すずさんがアンバサダーを務めている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
バガーレーサーレプリカここにあり! 153HPを誇る純正スクリーミンイーグル131エンジンを搭載する「CVOロードグライドRR」がアメリカにて限定発売され、その排気量は2147ccにも達するが、カスタ[…]
実績豊富なディーラーによる絶妙なバランス感覚 全国のハーレーダビッドソンジャパン販売網がカスタムの腕とセンスを競うコンテスト『バトルオブザキングス』にて2年連続で日本一になった実績を持つワタナベモータ[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
X500購入後、即サーキットへ! X500を購入して、初めて乗る場所に選んだのは筑波サーキット。目一杯、駆け抜けた! ストレートでスロットルを全開にし、はばかることなくパラレルツインが限界を迎えるまで[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
最新の関連記事(バイク王)
広報担当者おすすめのバイク王ブースの必見ポイント 「♪バイクのことならゴ~バイク王~」のフレーズでおなじみの株式会社バイク王&カンパニーは、バイクの買い取りだけでなく、買取した豊富な良質車両を自社で直[…]
朝山すずちゃんがアンバサダーを務める「Beat&C」 バイクと出会うきっかけは人それぞれだが、YouTubeの企画でバイクの免許を取得し、バイク王が運営するハーレー専門のコンセプトショップ「B[…]
バイク王の初売り2025 企画①:「500台大放出! 初売り特選車争奪戦!」 バイク王の豊富な在庫車両から、このキャンペーンのため特別に用意された500台の特選中古車を2025年1月4日(土)から2回[…]
暑いけど宮ヶ瀬し〜。私のアイアン、最高ー! YouTubeの企画で免許を取得して以来、仕事でもプライベートでもバイクに乗ることが多い朝山すずちゃん。夜は星空や海を見に出かけたり、昼はオシャレなライダー[…]
ついにカスタムがスタート!! 憧れのローハンドル、楽しみ〜♡ Beat&CアンバサダーとしてXL883Nアイアンとのハーレーライフをスタートし、この1年間でカスタムプランを練ってきた朝山すず[…]
人気記事ランキング(全体)
新進気鋭のクルーザー専業ブランドから日本市場に刺客! 成長著しい中国ブランドから、またしても新顔が日本市場にお目見えしそうだ。輸入を手掛けることになるウイングフット(東京都足立区)が「導入ほぼ確定」と[…]
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
最新の投稿記事(全体)
シリーズ第12回は最終回特別応用偏! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転のお手本として白バイ流の[…]
スズキGSX-R:斬新かつ孤高のネーム、走りもケタ違い 1983年は、世界耐久や鈴鹿8耐でスズキの耐久レーサーGS1000Rが旋風を巻き起こした。 その年の暮れ、晴海で開催された東京モーターショーに、[…]
想像していたよりスポーティで楽しさの基本が詰まってる!! エントリーライダーや若年層、セカンドバイクユーザーなどをターゲットに日本でもラインアップされているジクサー150のʼ25年モデルは、ニューカラ[…]
ホンダ「PRO LITE」の正体が判明?! 2025年秋に生産終了する50cc原付の後継車について、ホンダが新たな動きを見せた。それが2025年6月5日に行われた、「SUPER CUB PRO LIT[…]
非Vツインから始まった、日本メーカー製のアメリカンモデル 1969年に公開されたアメリカ映画「イージーライダー」に登場するハーレーダビッドソンのカスタムチョッパーに影響を受け、長めのフロントフォークと[…]
- 1
- 2