
安価で使い勝手のよいモデルとして「ONE」、ナビ/音楽を聴くことに特化した「PLAY」、そしてついに2023年春、ハイエンドモデルであるSB6Xの進化版「SB6XR」が登場! 6年ぶりのモデルチェンジで使い勝手、性能面がぐんと向上!
●文:ウィズハーレー編集部(ミヤシーノ宮下豊史) ●写真:栗田 晃 ●外部リンク:サイン・ハウス
使い勝手が劇的に向上!
友人ら複数人でのツーリングで重宝するのは当然だが、スマートフォンのナビアプリの音声案内やお気に入りの音楽を聴きながらツーリングをするのが以前に比べ一般的になり、インカムの需要が急上昇している。各メーカーがこぞって最新モデルを発表し市場を賑わせている中、サイン・ハウスが開発し販売する「B+COM」シリーズからはハイエンドモデルの新製品が登場した。
従来のモデルよりも薄くなり、さらにボタン操作がしやすくなった。SHOEI J-CruiseⅡにオプションのB+COMヘルメットアタッチメントを介して装着。
実はハイエンドモデルは、2023年から振り返り過去6年間モデルチェンジをしていなかった。しかし、その間、ファームウエアの更新で使用できる機能が増え、独自開発のスマートフォンアプリにより、目視しての制御ができるようになるなど、他社の最新モデルと比べてまったく見劣りはしなかった。
さらに高音質ヘルメットスピーカーやSMALLスピーカーなどのオプション品を開発。ONEやPLAYなどの姉妹モデルも追加するなど、ユーザーニーズに応え続けてきた。
今回、満を持して発売となったのが、SB6Xの後継機種となる「SB6XR」だ。ぱっと見のデザインは同じように見えるが、細部はまったく異なる形状に仕上がっている。ボタンの大きさやクリック感で操作感が良くなり、バッテリー性能も向上。音楽再生だけならば最大で約24時間、通話の場合は最大22時間の利用が可能となるなど、使い勝手も向上したモデルに進化した。
SB6Xと同じく最大6人でのインカム通話ができ、ナビ案内や音楽を聴きつつ通話も可能。他社インカムとの通話も対応している。SB6X用のマイク/スピーカーを転用でき、基本的なボタンの操作も同じなので、すでに愛用している方は導入しやすい製品だ。
約6年ぶりとなるフルモデルチェンジ
前モデルと同じく、シンプルなデザインながらも所有欲も満たす質感を持つ。バッテリー容量も増え、音楽を再生するだけならば24時間使用可能だ。
【バイク用Bluetoothインカム B+COM SB6XR】◎本体サイズ:W107 ×H45.7 × D23.6 (mm) ※アンテナ部除く ◎本体重量:53g ◎防水性能:IP67相当 ◎充電時間:約3時間 ◎Bluetooth Ver:Bluetooth5.0 ◎出力レンジ:Class1/ Class2 ◎バッテリー:Li-Po 3.7V 1000mA ◎対応プロファイル:HSP HFP A2DP AVRCP ◎連続使用時間:インカム通話は最大約22時間/携帯通話&音楽再生は最大約24時間(それぞれ単体での稼働の場合) ◎最大通話可能人数:6人 ◎グループ通話方式:B+LINK ◎ユニバーサル通話:対応 ◎セット内容(シングルUNIT):B+COM SB6XR 本体 ヘルメットスピーカー アームマイク ワイヤーマイク マイクレスキャップ ベースプレート 各種スポンジ 面ファスナー類 充電/データ通信用USB Type-Cケーブル クイックマニュアル ユーザーズマニュアル(保証書) ●価格:(シングルUNIT)4万4000 円 (ペアUNIT)8万5800円 ※ペアUNITの場合はマニュアルと保証書以外はすべて2個ずつ同梱
ヘルメットへ装着するためのベースプレート。クリップで内装と外装の隙間に潜りこませるか、ベルクロ式かを選択可(ベースプレートは1つのみ同梱)。
本体側の端子はCタイプのUSBメス。ここにケーブルを挿し充電やファームウエアの更新をおこなう。使用時はここへスピーカーの端子を挿す。
同梱のスピーカーと耳にフィットさせるために、厚みや位置を調整するためのスポンジ(裏表にベルクロを装備)。従来のスピーカーの流用も可能。
ONEとは違い、フルフェイスヘルメットで使用するワイヤーマイク(上)とジェットヘルメットで使用するアームマイク(下)の2つを同梱する。
ワイヤーマイク/アームマイクともに本体の先端に端子を挿す。こちらはBタイプのUSB。マイクを使用しない場合は装着は不要。SB6Xでも使用可。
薄くなり、ボタンは大型化!
インカムをヘルメットに装着すると、目視しながらのボタン操作はできない。従来のモデルでも操作に不満はなかったのだが、SB6XRに進化したことで、上下のボタンは2倍の大きさになり、押しやすさが格段に向上した。
中央の丸いボタンも、押し幅が深くなりタッチ感がわかりやすくなったので、操作がしやすくなった。筆者は普段SB6XとONEを2つのヘルメットにそれぞれを装着し使用している。
今回、テストのためSB6XRに少し触れただけだが、操作感が良くなったことに感激し、早くも買い変えたくなってしまった。下の写真で製品を並べてみた。形/大きさを比較できるので、参考にしてほしい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
ロードグライドST:キング・オブ・バガーズ由来のST仕様 グランドツアラーをベースにしつつ、バガーレーサーにも通ずるスポーティーな走りに対応するべくシートをソロ仕様にし、前後フェンダーはアグレッシブな[…]
新イベント『ブルースカイミーティング』とは? 今年からスタートした新しいイベント『ブルースカイミーティング』は、「モーターサイクル(主役はライダー)」「ライフスタイル(音楽やアウトドアなど)」「ローカ[…]
スポーツスターS|水冷60度Vツインは可変バルブ機構やツインスパークを採用 フロントセクションとミッドフレーム&シートレールが分割する最新式のフレームレス構造としたシャーシに、レボリューション[…]
シンプルな装いの中に強烈な個性も持ち合わせる 初代誕生は1957年と、じつに66年も昔のこと。ビッグツインモデルととともに、長きにわたりハーレーのラインナップに欠かせないシリーズとして人気を博してきた[…]
伝説にはまだ早い! シンプルかつ普遍的なスタイルと軽快な走りで、時代を越えて幅広い層に愛され続けてきた「XLスポーツスター」。初代は1957年に誕生した超ロングセラーモデルでしたが、2022年の「フ[…]
最新の関連記事(サイン・ハウス)
折りたためる取り回しやすいサイズが評価 このたび、株式会社サイン・ハウスの新ブランド・SPICERRシリーズ第1弾「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」が、今回で10回目となる『家電大賞 2024-2[…]
「B+COM」の視聴やSPICERRシリーズの体験ができます 株式会社サイン・ハウスは、『第41回大阪モーターサイクルショー』『第52回東京モーターサイクルショー』に出展いたします。 バイク用インカム[…]
みなさんは「バイク用のインカム」に最低限必要な機能はなに? と聞かれたら何だと答えますか? 近年はインカム市場にもさまざまなメーカーが参入してきており、いちユーザーとしては選べる選択肢が多いのは嬉しい[…]
様々なイベントで製品を伝えるサイン・ハウス サイン・ハウスは、様々なイベントに出向いてユーザー接点を多くとっている。最新モデルを直接体感してもらい、それぞれの特徴を的確にユーザーに伝える。活用方法や操[…]
洗うことが楽しくなる魔法のアイテム 2024年夏にサイン・ハウスより発売された「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」。800gという業界最軽量・最小クラス(※サイン・ハウス調べ)で3段階の圧力、5つの[…]
最新の関連記事(インカム)
みなさんは「バイク用のインカム」に最低限必要な機能はなに? と聞かれたら何だと答えますか? 近年はインカム市場にもさまざまなメーカーが参入してきており、いちユーザーとしては選べる選択肢が多いのは嬉しい[…]
様々なイベントで製品を伝えるサイン・ハウス サイン・ハウスは、様々なイベントに出向いてユーザー接点を多くとっている。最新モデルを直接体感してもらい、それぞれの特徴を的確にユーザーに伝える。活用方法や操[…]
第1位:B+COM SB6XR [サインハウス] インカム売れ筋第1位にランクインしたのは、SYGN HOUSE(サインハウス)の製品「B+COM SB6XR」です。 SB6XRは、シンプルなデザイン[…]
どちらを選ぶべき? ヘッドセット型とトランシーバー型インカム バイク用のインカムは大きく2種類に分けられます。 ヘッドセット型インカム スマートフォン等とBluetoothで接続し、通話アプリなどを使[…]
こんなに小さくて良いんですか!?? オートバイ用インカム CIEL(シエル)総発売元の株式会社 LINKS は、インターナショナルメーカーとして、10年以上 OEM 生産を行ってきた製造元[…]
人気記事ランキング(全体)
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
ヤンマシ勝手に断言。これでレースに出るハズだ!! 「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング(以下モリワキCB)」は、見ての通り、ホンダCB1000Fコンセプトをレーサーに仕立てたカスタムモ[…]
Q.猛暑も過ぎようやくツーリングへと出かけたのですが、曲がり角やカーブのたびにハンドルを重く感じて、内側に切れるのを左手で支え疲れ果てました。これまで快適に乗れていた愛車が、わずか2ヶ月乗らずにいたら[…]
子供の夢を、ホンダが大人げないほど本気で作る この「ホンダコライドン」は、内部のモーターや駆動用タイヤによって走行が可能な電動モビリティ。手足/首/顔も可動としてゲーム上の動きの忠実な再現を目指し、子[…]
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様 ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネ[…]
最新の投稿記事(全体)
“PLUS”=HondaGOの有料制会員プログラム HondaGOバイクレンタルやHondaGOバイクギアなど、さまざまなサービスを提供するHondaGO。そのサービスをひとつのアカウントで利用できる[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付 2025年11月の新排出ガス規制導入によって50cc原付・現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
2024年にモデルチェンジ&Y-AMT仕様追加、最新カラーは1色のみ入れ替えで登場 ヤマハは、2024年4月・9月に発売した新型「MT-09」「MT-09 Y-AMT」に新色のマットライトグレーを追加[…]
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ラインナップ豊富な新生KLX230シリーズ カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させた。 KLX230[…]
- 1
- 2